世界のタケミツとは? わかりやすく解説

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世界のタケミツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 17:14 UTC 版)

武満徹」の記事における「世界のタケミツ」の解説

1960年代には小林正樹監督の『切腹』(1962年第17回毎日映画コンクール音楽賞受賞)、羽仁進監督の『不良少年』(1961年第16回毎日映画コンクール音楽賞受賞)、勅使河原宏監督の『砂の女』(1964年第19回毎日映画コンクール音楽賞受賞)、『他人の顔』(1966年第21回毎日映画コンクール音楽賞受賞)などの映画音楽を手がけ、いずれも高い評価得ている。武満自身は、若い頃から映画深く愛し年間数百本の映画新たに見ることもあった。スペインの映画監督ヴィクトル・エリセ映画エル・スール』を父親視点から絶賛しているほか、ロシアソ連)の映画監督アンドレイ・タルコフスキー深く傾倒しタルコフスキー1987年他界すると、その死を悼んで弦楽合奏曲ノスタルジア」を作曲している。 1962年NHK教育テレビ日本文様』のために作曲した音楽は、ミュジーク・コンクレートの手法で変調された筑前琵琶と箏の音を使用しており、武満にとっては伝統的な邦楽器使用した初の作品となったその後前述映画切腹』では筑前琵琶薩摩琵琶西洋弦楽器とともに使用され1964年の映画暗殺』(監督篠田正浩)、『怪談』監督小林正樹)では琵琶尺八が、1965年の映画四谷怪談』(監督豊田四郎)では竜笛同年テレビドラマ『源氏物語』毎日放送)では十七絃箏とともに鉦鼓鞨鼓など、雅楽楽器使用された。1966年NHK大河ドラマ源義経』の音楽において邦楽器オーケストラ組み合わされている。これらの映画映像のための音楽での試行実験踏まえ純音楽においても邦楽器による作品手がけるようになった。その最初作品である「エクリプス」(1966年)は琵琶尺八という、伝統的な邦楽ではありえない楽器の組み合わせによる二重奏曲である。この「エクリプス」はアメリカで活動中小澤征爾通じてニューヨーク・フィル音楽監督レナード・バーンスタイン伝えられ、このことから、同団の125周年記念作品委嘱されることとなった。こうしてできあがった曲が、琵琶尺八オーケストラによる「ノヴェンバー・ステップス」(1967年)である。この作品契機として武満作品アメリカ、カナダ中心に海外多く取り上げられるようになった1970年には、日本万国博覧会鉄鋼館音楽監督務めこのため作品として「クロッシング」、「四季」(初の打楽器アンサンブルのための作品)、テープ音楽Years of Ear」を作曲、翌1971年には札幌オリンピックのためにIOCからの委嘱によってオーケストラ曲「冬」を作曲した1973年からは「今日音楽」のプロデュースを手がけ、世界演奏家招いて新し音楽積極的に紹介した1975年エフエム東京委嘱によって作曲された「カトレーン」は同年文化庁芸術祭大賞翌年第24回尾高賞受賞するなど、日本高い評価得た。また「ノヴェンバー・ステップス以後は、世界からの注目高まり1968年69年には「キャンベラ・スプリング・フェスティバル」のテーマ作曲家1975年にはイェール大学客員教授1976年77年トロント開催された「ニューミュージック・コンサーツ」ではゲスト作曲家として招かれた。

※この「世界のタケミツ」の解説は、「武満徹」の解説の一部です。
「世界のタケミツ」を含む「武満徹」の記事については、「武満徹」の概要を参照ください。

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