三国連合の襲来とは? わかりやすく解説

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三国連合の襲来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 12:53 UTC 版)

慕容廆」の記事における「三国連合の襲来」の解説

かつて王浚は自らの妻の兄弟にあたる崔毖独断平州刺史東夷校尉任じ東方異民族管轄遼西遼東統治任せていた。だが、多くの民は崔毖に靡かずに慕容廆の下に集っていたので、崔毖かねてよりその人望を妬んでいた。また遼東遼西割拠する高句麗宇文部段部もまた慕容部勢力拡大危惧していたので、崔毖密かに彼らと連携して慕容部討伐をなさんと企んだ319年12月三国崔毖呼びかけ応じ各々軍を動員して慕容部侵攻させた。これを受け、慕容部諸将迎撃請うたが、慕容廆は「連合軍烏合の衆過ぎず信頼関係構築されていないため統制取れていない。時が経てば必ず内側か綻び見せるはずであるから、それを待ってから然る後にこれを撃てば、必ず破れであろう」と述べ持久戦持ち込んで内部崩壊を待つよう命じた三国城に攻撃仕掛けると、慕容廆は門を閉じて籠城すると共に宇文部の下に使者送って牛肉や酒を手厚く贈り届けさせ、大きな声で「崔毖から昨日使者が来ましたぞ」と使者に話させた。これを伝え聞いた高句麗段部は、宇文部慕容廆が裏で通じているのではないか疑い、兵を退却させた。だが、宇文部大人宇文遜昵延だけは攻略意志崩さず兵力数十数え陣営四十里も連なっていた。内外人々動揺し慕容廆裴嶷対応策を問うと、裴嶷は「遜昵延(宇文遜昵延)は大軍擁しておりますがその軍に号令はなく、もし精兵率いて隙に乗ずれば必ず捕らえる事が出来でしょう」と語ったまた、慕容廆徒河にいた長男慕容翰救援乞うたが、慕容翰使者派遣して「今私が城に入ってしまえば敵に城攻めだけに専念させてしまう事となり、加えて防戦一方逃げ姿勢部下へ示すことにも繋がり、戦う前に味方士気落としてしまうことも懸念されます。私は外で遊撃隊となって敵を撹乱し、隙を見つけてこれを撃ちます」と答えた。これを読んだ慕容廆は、息子臆病風吹かれ参戦拒絶したではないか疑ったが、韓寿は「遜昵延(宇文遜昵延)は勢いこそ盛んでありますが、将は軍勢多さに驕っており、兵卒怠けており軍律厳しさ欠いております。もし奇襲掛けて敵の不意を衝けば、必ず撃破できることでしょう」と進言し、慕容翰作戦同意したので、慕容廆慕容翰徒河留まることを許した宇文遜昵延慕容翰徒河から動かない事を知り別動隊として数千騎を派遣して慕容翰襲撃させたが、慕容翰段部使者偽って敵軍誘い出すと、伏兵をもって一斉に奇襲し奮戦して敵兵尽く捕らえる事に成功した。さらに慕容翰勝ちに乗じると、城へ使者派遣して慕容廆出撃請うた。慕容廆裴嶷慕容皝精鋭与えて先鋒とし、自身大軍率いて後続となり、方陣組んで進軍した宇文遜昵延慕容廆籠城するとばかり思い込んでおり、全く備えをしていなかったため、その襲来驚いて慌てて全軍出陣させた。慕容翰はこの隙に宇文遜昵延陣営突入して焼き払っていった。城の内外から挟み撃ちにされた宇文部軍は大混乱に陥って大敗し宇文遜昵延は体一つ逃げ出した慕容廆は敵の兵卒のほとんどを捕虜とし、更に皇帝玉璽三紐を手に入れた崔毖三国連合敗戦知り慕容廆誅殺されるの恐れ敢えて知らない振りをして甥の崔燾城へ派遣して戦勝祝賀させた。だが、それより早く三国使者城へ到来しており、今回戦役崔毖たくらみである事を告げ和平請うていた。慕容廆はそれらの書状崔燾突きつけ武装兵脅し「汝の叔父三国に我を滅ぼすよう言っておきながら、今また汝を偽りの賀に赴かせたのか」と言うと崔燾恐れて全て漏らした慕容廆崔燾へ「降伏上策逃げるは下策である」という伝言を遺し、兵を伴わせながら崔毖の下へ返した崔毖数十と共に城を棄てて高句麗逃げ、その兵は尽く慕容廆帰順したまた、子の慕容仁を征将軍任じて崔毖に代わって遼東鎮守させたが、官府村落には手出しをせず、民衆の生活をこれまで通り保証した

※この「三国連合の襲来」の解説は、「慕容廆」の解説の一部です。
「三国連合の襲来」を含む「慕容廆」の記事については、「慕容廆」の概要を参照ください。

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