ワルツとは? わかりやすく解説

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waltz

別表記:ワルツ

「waltz」の意味・「waltz」とは

「waltz」は、音楽とダンス両方関連する英単語である。音楽観点からは、3拍子リズムを持つ楽曲を指す。特に、19世紀ウィーン流行したクラシック音楽一種である。ダンス観点からは、この音楽合わせて踊る社交ダンス一種を指す。円を描くように踊る特徴的なステップがあり、カップルで踊ることが一般的である。

「waltz」の発音・読み方

「waltz」の発音は、IPA表記では /wɔːlts/ となる。IPAカタカナ読みでは「ウォーツ」、日本人発音するカタカナ英語では「ワルツ」となる。この単語発音によって意味や品詞が変わる単語はないため、一つ発音パターンのみを覚えればよい。

「waltz」の定義を英語で解説

「waltz」は、英語で定義すると"A dance in triple time performed by a couple, or a piece of music for such a dance."となる。これは、「カップルによって行われる3拍子ダンス、またはそのようなダンスのための音楽」という意味である。

「waltz」の類語

「waltz」の類語としては、「polka」や「tango」がある。これらもまた、特定のリズムを持つ音楽と、その音楽合わせて踊るダンスを指す単語である。ただし、「polka」は2拍子、「tango」は4拍子音楽を指す点で、「waltz」とは異なる。

「waltz」に関連する用語・表現

「waltz」に関連する用語としては、「ballroom dance」や「Viennese waltz」がある。「ballroom dance」は、社交ダンス全般を指す言葉で、「waltz」もその一部である。「Viennese waltz」は、ウィーン発展した特定のスタイルのワルツを指す。

「waltz」の例文

1. English: "They danced a waltz at the ball."
日本語訳: 彼らは舞踏会でワルツを踊った
2. English: "The orchestra played a beautiful waltz."
日本語訳: オーケストラ美しいワルツを演奏した
3. English: "She is learning how to waltz."
日本語訳: 彼女はワルツの踊り方学んでいる。
4. English: "The waltz is a popular dance in Vienna."
日本語訳: ワルツはウィーン人気ダンスである。
5. English: "The waltz is a dance in triple time."
日本語訳: ワルツは3拍子ダンスである。
6. English: "The music for the waltz has a distinctive rhythm."
日本語訳: ワルツの音楽特徴的なリズム持っている
7. English: "They waltzed around the room."
日本語訳: 彼らは部屋の中をワルツで踊り回った
8. English: "The waltz originated in Europe."
日本語訳: ワルツはヨーロッパで生まれた
9. English: "The waltz is a type of ballroom dance."
日本語訳: ワルツは社交ダンス一種である。
10. English: "The Viennese waltz is faster than the regular waltz."
日本語訳: ウィーンワルツは通常のワルツよりも速い

ワルツ

別表記:ウォールツ円舞曲
英語:waltz

「ワルツ」とは、3拍子リズム基本とする緩やかで優雅な曲調舞曲、および、その曲に合わせて舞うダンスのことを意味する表現である。日本語では「円舞曲」と訳されることもある。現代では、クラシック音樂ジャンルあるいは社交ダンス種目として扱われることが多い。

19世紀ウィーン確立され流行した比較テンポ速く軽快なワルツは、特に「ウィンナーワルツ」と呼ばれるウィンナーワルツ区別するために従来のワルツを「スローワルツもしくは「イングリッシュワルツ」と呼ぶこともある。

ダンス種目としての「ワルツ(スローワルツ)」は、男女向かい合って密着し、手を取り合い、ゆったり大きく旋回するように踊る、優美な舞踏である。女性ロングドレス遠心力広がる姿は華やかである。

ワルツの踊り方起源は、中世オーストリア農民の踊りとされる。この「男女が体を密着させて回るように踊る」スタイルは、貞潔美徳とする中世ヨーロッパ文化において禁止されていた時期もあったという。18~19世紀頃になると、激し動作減って優雅な動き主体となるなどの変化経てオーストリア・ウィーン中心にヨーロッパ全域広まったとされる

ワルツには当初飛び跳ねるような激し動き要素もあったが、後のスローワルツでは激し動作削減された。この飛び跳ねるような激し動き残したまま発展したダンスは「ワルツ」とは別にレントラー」として今に伝わる。

音楽の「ワルツ」は、ダンス用の曲として確立された。とりわけ19世紀ウィーン活躍した音楽家ヨーゼフ・ランナーは「ワルツの始祖」と呼ばれランナー同時代ヨハン・シュトラウス1世は「ワルツの父」と呼ばれたその子ヨハン・シュトラウス2世は父の二つ名継承する形で「ワルツ王」と呼ばれる

同じく19世紀頃には、必ずしも踊ることを前提としない純粋な音楽作品としてのワルツも作曲されるようになり、音楽のジャンルとしても発展していった。

「ワルツ」の語源・由来

「ワルツ」の語源は、「回転する」「旋回する」という意味のドイツ語動詞「walzen(ヴァルツェン)」とされる。これがドイツ語名詞Walzer(ヴァルツァー)」に派生し、さらに「walz(ワルツ)」の語形で英語に伝わったとされる

ドイツ語では「ワルツ」を「Walzer」という。ちなみにフランス語では「valseヴァルス)」という。

「ワルツ」の名曲

ワルツ王シュトラウス2世の「美しき青きドナウ」や、「ピアノの詩人フレデリック・ショパンの「子犬のワルツ」や「華麗なる大演舞曲」などは特に有名である。また、ロシアワルツ王チャイコフスキー場合、「バレエ音楽くるみ割り人形より花のワルツ」や「バレエ音楽眠れる森の美女よりワルツ」なども名曲呼ばれる

「ワルツフォーデビー」とは

「ワルツ・フォー・デビー」とは、1961年ジャズピアニストビル・エヴァンスライブ音源収録したアルバム、あるいは1956年ビルが手がけた曲名タイトルである。曲の方は、ビル自身の姪に捧げるために作ったとされる静かなワルツがピアノ奏でられた後、途中から、ジャズ調グルーブした4拍子に変わる。1964年に、歌手ジーン・リースによって歌詞作られた。

「ワルツ」を含むその他の用語の解説

「ワルツエチュード」とは

「ワルツエチュード」とは、アメリカ作曲家ギロックWilliam L. Gillock)が作曲したピアノ曲タイトルである。

ギロックピアノ教師しながら、主に子どものためのピアノ曲数多く作曲した。「ワルツエチュード」もそのような子供のためのピアノ曲である。現代でもピアノを習う子どもが弾くことの多い人気曲である。

ギロックの「ワルツエチュード」の原題は「Valse Etude」である。「valse」はフランス語の「ワルツ」の呼び方である。




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