レースでの出来事
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「キミ・ライコネン」の記事における「レースでの出来事」の解説
スパ・フランコルシャンとは相性が良く、2004・2005・2007・2009と3連勝を含み4度優勝しており、リタイアに終わった2008年ではラスト2周までトップを走行していた(2006年は未開催)。またバーレーンGPも相性は良く、初開催の2004年はリタイアであったが、その後は2017年まで11回連続で入賞、さらに8回表彰台に上がっている(ただし、優勝は無い)。一方でドイツで開催されるグランプリでは極端に完走率が低い。ホッケンハイムでは2001年から2005年まで5年連続リタイア。2006年にようやく3位表彰台を獲得した。ニュルブルクリンクでも2005年の最終ラップに起きたアクシデントを含め、7回出走して5回リタイアしている。しかし2012年に再びF1に復帰して以降、引退までホッケンハイム、ニュルブルクリンク共に完走率100%を記録したため、F1キャリア二期目以降は、相性を取り戻した。 2005年イタリアグランプリ(モンツァ・サーキット)において、F1史上最高速度370.1km/hを記録している。 2001年のブラジルグランプリ。インテルラゴスサーキットの最終コーナーでコースアウトするも、咄嗟の判断でサポートレース用のピットレーンに飛び込み、そのままレーンを駆け抜け、大きなタイムロスをすることなくコースに復帰するという技を見せた。2012年のブラジルグランプリ。11年前と同じコーナーでコースアウト。再びサポートレース用のピットレーンに飛び込むが、レーン出口へのゲートが閉鎖されていて、コースに復帰することができず、Uターンした後グラベルを突っ切ってコースに復帰した。 2009年マレーシアグランプリが豪雨により赤旗中断された際、戦略ミスですでに15位まで順位を落としていたライコネンはマシンをピットに戻し再スタートしない方針を早々に決定したが、直後に着替えてパドックでチョコレートアイスクリームを食べている姿を国際映像に映し出された。2012年マレーシアグランプリではロータス公式のリリース文章とともに、プレス関係者にチョコレートアイスクリームをプレゼントした。さらに2013年シーズンの開幕戦メルボルンにて、チョコレートアイスクリームを模したUSBメモリをプレス関係者にプレゼントしている。これらはロータスの広報担当がライコネンのキャラクターを活かして企画したもの。 F1復帰後の初勝利となった2012年アブダビグランプリでは無線でのエンジニアとのやりとりが話題となった。セーフティカー導入中、確認事項を伝えるエンジニアに対してLeave me alone, I know what I'm doing(放っておいてくれ。自分がしていることは分かっている)、Yes yes yes, I'm doing all the time you don't have to remind every second(はい、はい、はい、はい、いつもやってるって。何度も繰り返さなくていい)と返答した。後日、ライコネンはチームスタッフにこのフレーズが書かれたTシャツをプレゼントし、チームの公式グッズとしても発売された。 2017年スペイングランプリではスタート直後の1コーナーでアクシデントに巻き込まれあっという間にリタイアとなってしまった。すると、ライコネンのリタイアに号泣するファンの男の子が国際映像に映し出された。これを見かねたフェラーリチームはその男の子を普段一般のファンは立ち入れないパドックに特別に招待し、ライコネン本人と対面させるサプライズを贈っている。このサプライズには世界中からライコネン、フェラーリチーム、ピットレーン入場を許可したF1オーナーのリバティ・メディアに称賛の声が相次いだ。後にこのストーリーは2018年のローレウス賞にノーミネートされた。 2018年イギリスグランプリではスタート直後にタイヤをロックさせてハミルトンに接触、これに対してレース後ハミルトンが「フェラーリは”面白い戦術を採った”」、メルセデスチーム側が「意図的なのか、無能なのか」と発言するほど不快感を露わにし、更に自らの妻がこれに反論するなど、場外でヒートアップする一幕があったが、ライコネン自身はレース後「僕のミス、ペナルティを科されたのも当然」とコメント、解説者として観戦していたニコ・ロズベルグも「(前戦オーストリアGPでも後ろに付けていたベッテルに全く譲る気配も無く2位を守り切ったように)キミは自分の為にレースをしている、彼にしては珍しいミスだが、故意は有り得ない」とコメントした 。レース翌日、ハミルトンやメルセデスチームは前日の発言を撤回した。 2014年のフェラーリ移籍後から2018年アメリカGPで優勝するまでの連続未勝利レース数は96戦に渡り、これは歴代のフェラーリドライバーにおいてワースト記録である。これまでの記録はフェリペ・マッサの86戦。 2018年アメリカGPでの優勝は2013年オーストラリアGP以来となる113戦ぶりの優勝となり、優勝の歴代最長ブランクを更新した。これまでの記録はリカルド・パトレーゼの99戦。またこの優勝により、V10・V8・V8+KERS・V6ハイブリッドの各エンジン/PUで優勝した唯一のドライバーとなった。 2017年モナコGPでのポールポジションは2008年フランスGP以来約9年、129戦ぶりのポールポジションになった。
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