レースが行われた背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 04:19 UTC 版)
「150メートル走」の記事における「レースが行われた背景」の解説
陸上競技の「世界最速」は、トラック競技で最短距離の100mとされていた。1996年のアトランタ五輪では、ドノバン・ベイリーが100mで9秒84の世界記録(当時)を出し金メダルを獲得。しかし同五輪では、マイケル・ジョンソンが200mで19秒32という驚異的な世界記録(当時)を樹立、金メダルに輝いた。ジョンソン自身が同年の全米五輪トライアルで17年ぶりに更新した世界記録19秒66を0秒34も上回り、単純に半分に割ると「100メートルを9秒66で走った」ことになる。このレースの後半100メートルだけをみると、9秒20という恐るべきスピードで走り抜けている(ジョンソンは400mも43秒49の五輪新で優勝、史上初の200m・400mの2冠を達成している)。このため、「ベイリーとジョンソン、どちらが世界最速なのか」という議論が起こり、世界最速決定戦が企画されることになった。しかし、100mで勝負したいベイリーと、200メートル走以下では勝負したくないジョンソンの間で調整が難航。このため、両者の得意種目の間をとった前代未聞の「150メートル走」で決着した。
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