2006年から2007年のA1グランプリ
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2006-2007 A1グランプリ | |
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2006年から2007年にかけて開催され第2回となるA1グランプリ。2006年10月1日に始まって、2007年4月29日まで全11レース・全10ヶ国で争われた。
2006年-2007年に使用されたマシン(A1グランプリカー)はワンメイクでシャーシはローラ社、エンジンはザイテック社、タイヤはクーパー社が提供していた。
2007年4月15日にA1チーム ドイツが優勝を決めた。
チーム
各国を代表して24のチームがエントリーした。以下のチームが2006-2007年選手権にエントリーしたチーム。
国名 | チーム | レースチーム | シートホルダー | レースドライバー | ルーキードライバー |
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A1チーム アイルランド | Eden Rock Sports | マーク・カーショー[1] | マイケル・デヴァニー リチャード・ライアン |
ジョン・オハラ |
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A1チーム アメリカ | West Surrey Racing[2] | リック・ワイドリンガー | フィリップ・ジーブラー ライアン・ハンター=レイ ジョナサン・サマートン |
フィリップ・ジーブラー ライアン・ハンターレイ ジョナサン・サマートン |
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A1チーム イギリス | Arden International | トニー・クレメンツ ジョン・サーティース |
ダレン・マニング ロビー・カー オリバー・ジャービス |
ロビー・カー オリバー・ジャービス |
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A1チーム イタリア | Team Ghinzani | ピエルカルロ・ギンザーニ | アレッサンドロ・ピア・グイディ エンリコ・トカセロ |
アレッサンドロ・ピア・グイディ ミシェル・ルゴロ エンリコ・トカセロ |
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A1チーム インド | Arena Motorsport | アットゥル・グプタ | アルマーン・エブラヒム ナレイン・カーティケヤン Parthiva Sureshwaren |
アルマーン・エブラヒム ナレイン・カーティケヤン Parthiva Sureshwaren |
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A1チーム インドネシア | A1チーム インドネシア | N/A | アナンダ・ミコラ モレノ・スプラプト |
アナンダ・ミコラ モレノ・スプラプト |
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A1チーム オランダ | Racing for Holland[3] | ヤン・ラマース | ジェローン・ブリーケモレン アルベルト・ヴァン・ダー・ザンデ |
ジェローン・ブリーケモレン アルベルト・ヴァン・ダー・ザンデ |
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A1チーム オーストラリア | Alan Docking Racing | アラン・ジョーンズ | ライアン・ブリスコー イアン・ダイク カール・レインドラー |
ライアン・ブリスコー イアン・ダイク カール・レインドラー |
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A1チーム カナダ | John Village Automotive[4] | Wade Cherwayko | ショーン・マキントッシュ ジェームズ・ヒンチクリフ |
ショーン・マキントッシュ ジェームズ・ヒンチクリフ ケビン・ラクロワ |
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A1チーム ギリシャ | Arena Motorsport | Stathis Basios | Takis Kaitatzis Nikos Zakos |
Takis Kaitatzis Nikos Zakos |
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A1チーム スイス | Max Motorsport | マックス・ウェルタ | セバスチャン・ブエミ マルセル・フェスラー ニール・ジャニ |
セバスチャン・ブエミ マルセル・フェスラー ニール・ジャニ |
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A1チーム チェコ | Charouz Racing System | アントニン・チャロウズ | トーマス・コスタカ トーマス・エンゲ ヤレック・ヤニス フィリップ・サラクォーダ ヤン・チャロウズ |
ヤン・チャロウズ ヤレック・ヤニス フィリップ・サラクォーダ |
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A1チーム 中国 | Team Astromega[5] | リウ・ユィ | コン・フゥ・チェン ホーピン・タン |
コン・フゥ・チェン ホーピン・タン |
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A1チーム シンガポール | West Surrey Racing[6] | デニス・リアン クリスチャン・マーチソン |
デニス・リアン クリスチャン・マーチソン |
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A1チーム ドイツ | Super Nova Racing | ウィリー・ウェーバー | ニコ・ヒュルケンベルグ クリスチャン・ベアトリス |
ニコ・ヒュルケンベルグ クリスチャン・ベアトリス |
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A1チーム ニュージーランド | Super Nova Racing | コリン・ギルトラップ | マット・ハリデイ ジョニー・リード |
ウェイド・カニンガム ジョニー・リード クリス・ヴァン・ダ・ドリフト |
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A1チーム パキスタン | Performance Racing | アリフ・フセイン | ヌール・ビィ・アリ | ヌール・ビィ・アリ |
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A1チーム フランス | DAMS[7] | ジャン・ポール・ドゥリオ | ロイック・デュバル ニコラ・ラピエール ジャン=カール・ベルネイ |
ロイック・デュバル ニコラ・ラピエール ジャン=カール・ベルネイ |
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A1チーム ブラジル | Charouz Racing System | エマーソン・フィッティパルディ | ブルーノ・ジュンケイラ ラファエル・マトス ヴィトール・メイラ ツカ・ロチャ |
リューベン・カーラパトーソ ラファエル・マトス アレクサンドル・ネグロ ルイス・ラジア ツカ・ロチャ |
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A1チーム ポルトガル | Carlin Motorsport | ルイス・ヴェセンティ | アルバロ・パレンテ ジョアン・ウルバノ |
アルバロ・パレンテ ジョアン・ウルバノ |
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A1チーム マレーシア | A1チーム マレーシア | アレックス・ユーン | アレックス・ユーン | ファイルーズ・ファウジー アレックス・ユーン |
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A1チーム 南アフリカ | DAMS[7] | トウキョウ・セクスウェイル[7] | アラン・ヴァン・ダー・メルヴェ ステフェン・シンプソン エイドリアン・ザウグ |
ギャビン・クローニュ ジェニファー・マレー* アラン・ヴァン・ダー・メルヴェ エイドリアン・ザウグ |
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A1チーム メキシコ | Teamex | フアン・コルティナ フリオ・ハウレギ |
サルバドア・デュラン セルジオ・ペレス ファン・パブロ・ガルシア |
サルバドア・デュラン セルジオ・ペレス ファン・パブロ・ガルシア |
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A1チーム レバノン | Carlin Motorsport | Tameem Auchi | バジル・シャーマン カリル・ベスチャー アレキサンダー・カティーブ アラム・コダイール |
バジル・シャーマン カリル・ベスチャー アレキサンダー・カティーブ アラム・コダイール |
以下の3つのA1チームは全てのレースに参戦しなかった。
- A1チーム ギリシャは中国(上海)のレースから参戦しなくなった[8]。
- A1チーム シンガポールは唯一のドライバーだったクリスチャン・マーチソンが南アフリカのレースで負傷した為、最後の3戦を出走しなかった。
- A1チーム ポルトガルは第8戦目となる南アフリカのレースから参戦したため[9]。
*南アフリカでのレースではジェニファー・マレーがA1グランプリ、初の女性ドライバーとしてルーキー・セッションで走行した[10]。
レギュレーションの変更点
以下の点のルールが変更された。
- スプリントレースからフィーチャーレースの間の時間が3時間30分に変更された。
- スプリントレースは30分から20分、フィーチャーレースは60分から70分に時間が変更された。
- スプリントレースでポイントが与えられるのは上位10位から上位6位に変更された。
- 6戦未満のレース参戦経験と28歳以下のドライバーは金曜日セッションに参加できるように変更された。
開催地及び結果
各レースは週末の金曜日に練習走行(ルーキー・セッション)、土曜日に練習走行と予選を行い、日曜日にスプリントレースとフィーチャーレースが行われた。
開催日 | 開催国 | 開催サーキット | スプリント優勝チーム | フィーチャー優勝チーム | 結果 | |
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1 | 2006年10月1日 | ![]() |
ザントフォールト・サーキット | ![]() |
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詳細 |
2 | 2006年10月8日 | ![]() |
ブルノ・サーキット | ![]() |
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詳細 |
3 | 2006年11月12日 | ![]() |
重慶市街地コース(北京) | ![]() |
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詳細 |
4 | 2006年11月26日 | ![]() |
セパン・インターナショナル・サーキット | ![]() |
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詳細 |
5 | 2006年12月10日 | ![]() |
セントゥール・インターナショナル・サーキット | ![]() |
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詳細 |
6 | 2007年1月21日 | ![]() |
タウポ・モータースポーツ・パーク | ![]() |
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詳細 |
7 | 2007年2月4日 | ![]() |
イースタン・クリーク・レースウェイ | ![]() |
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詳細 |
8 | 2007年2月24日 | ![]() |
ダーバン市街地コース | ![]() |
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詳細 |
9 | 2007年3月25日 | ![]() |
エルマノス・ロドリゲス・サーキット | ![]() |
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詳細 |
10 | 2007年4月15日 | ![]() |
上海インターナショナルサーキット | ![]() |
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詳細 |
11 | 2007年4月29日 | ![]() |
ブランズ・ハッチ | ![]() |
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詳細 |
第12戦目として2007年3月18日に開催される予定だったが、2007年1月17日にA1GP運営機構がローカル地上波との協定を得ることが遅れた結果、ブラジルGPは実施されなかった[11]。
ポイントシステム
以下は2006-2007年選手権に採用されたポイントシステム。
- スプリント・フィーチャーレースを通してファステストラップを出したチームに1ポイントが与えられる。
スプリント | フィーチャー | ||
---|---|---|---|
順位 | ポイント | ポイント | 賞金 |
1 | 6 | 10 | $300,000 |
2 | 5 | 9 | $200,000 |
3 | 4 | 8 | $150,000 |
4 | 3 | 7 | $110,000 |
5 | 2 | 6 | $80,000 |
6 | 1 | 5 | $60,000 |
7 | 4 | $40,000 | |
8 | 3 | $30,000 | |
9 | 2 | $20,000 | |
10 | 1 | $10,000 | |
Fast lap | 1 |
各レースの結果
"spr"はスプリントレースの略。 "fea"はフィチャーレースの略。
2006-2007年シーズンでの主な出来事
- 第3戦中国のレースでの出来事
- 2006-2007年の第3戦中国のレースは北京市街地コースで行われた。しかし、その市街地コースの長いバックストレートの先端にあったヘアピンが約180度あり狭くて曲がれないため金曜日の練習走行は赤旗が振られ中止となってしまった。その後、バックストレートを短し新しくヘアピンが作られて対策がなされた[12]。
- ピットレーンへ進入するコース上に障害物がありピットレーンへ進入するには障害物を避けなければならなかったが、そのままの状態で予選と決勝が行われた。
- 予選の時に、コース上のマンホールの蓋(ふた)がマシンのダウンフォースで浮き上がるという問題が起き予選が中止された。
- スプリントレースとフィーチャーレースともにセーフティカーが先導する形でスタートとなった。特にスプリントレースの周回のほとんどがセーフティカーが先導するかたちで行われた。
脚注
- ^ A1 Team Ireland has secured a title sponsor for 2007/08 season motorsport.com (September 12, 2007)
- ^ Team USA and WSR announce partnership crash.net (August 31, 2006)
- ^ A1 Team Netherlands signs sponsorship agreement cranialcavity.net (July 1, 2006)
- ^ A1 GP Calendar - 2006/7 team-jva.com
- ^ Team history team-astromega.com
- ^ Murchison's Singapore pledge channelnewsasia.com (September 8, 2006)
- ^ a b c A1GP makes a return motoring.iafrica.com (September 26, 2006)
- ^ “Course concerns in Beijing”. 2006年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月10日閲覧。
- ^ “A1 Team Portugal returns to A1GP World Cup of Motorsport”. 2007年2月24日閲覧。
- ^ Jennifer Murray results.a1gp.com
- ^ “Brazilian race withdrawn from the 2006/07 calendar”. 2007年1月17日閲覧。
- ^ A1中国グランプリで大問題が発生(GPUpdate.net 2006年10月11日記事)
外部リンク
- Official season standings and results at results.a1gp.com
- 2006年から2007年のA1グランプリのページへのリンク