メディアの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:01 UTC 版)
複数のメディアにバックアップすることが推奨される。例として1次バックアップにはHDDなどの高速メディアを使い、2次にはDVDや磁気テープなどの低速メディアを使う。多様な媒体にバックアップすることにより、それぞれの特徴を生かしつつファームウェアのバグなどによるデータ消失も回避できる。 フロッピーディスク 安価だが現在では非常に小容量であり細々としたファイル単位でのバックアップ程度にしか使われない。磁気や埃、汚れに弱い。 大容量磁気ディスク ZipやJazなど。現在では光ディスクなどに取って代わられている。フロッピーディスクと同様に磁気や埃、汚れに弱い。 磁気テープ(コンピュータ用) ランダムアクセスができないため、細かいデータのバックアップには向かないが、容量が大きいのでシステム全体のバックアップに向く。定期クリーニングなどのメンテナンスが必要。記録装置(テープドライブ)が非常に高価であるため、個人向けではない。 カセットテープ データレコーダ(もしくはテープレコーダー)でデータを音に変調してオーディオテープに保存する手段が、個人向けとして使われていた。 光ディスク CD、DVD、BDなど。ライトワンス(一度だけ書き込み可能、消去不可)とリライタブル(書き換え可能)の2種類がある。熱や湿気、紫外線に弱い場合がある。業務用には自動クリーニング機能を搭載したメンテナンスフリーな装置もある。 フラッシュメモリ 現在はUSB接続タイプが主流。SSDも普及しつつあるが、長期のバックアップにはまれである。 光磁気ディスク 現在は光ディスクなどに取って代わられているが、信頼性・長期保管性能から未だに使用されることがある。 ハードディスクドライブ 大容量で高速な一方で磁気や衝撃に弱い。ただし、外付けハードディスクは丈夫なカバーを設ける、衝撃があると磁気ヘッドを退避させる仕組みをもつなどの手段により、弱点を補っている。メディアと記録装置部分が一体であるため、いずれかの故障によってデータを損失する可能性があり、ハードウェア障害に弱い記録媒体と言える。内部は埃を非常に嫌う。
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メディアの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 01:45 UTC 版)
HD DVDにはDVDと同様に読み取り専用型と記録型の規格が存在する。書き換えができる記録型HD DVD規格はランドグルーブ記録を採用しているHD DVD-Rewritable (HD DVD-RW) の規格策定が行われていたが、2層化が困難なことなどからHD DVD-Rの基本構造を継承したHD DVD-ReRecordable規格を策定しHD DVD-Rewritableの名称をHD DVD-RAMに変更、HD DVD-ReRecordableの名称をHD DVD-RWと決定した。 HD DVD-RWはデータ用が2007年7月からPCメーカー等に向けてサンプル出荷されており、2007年12月に製品化された。ビデオ用は2008年2月に製品化が発表されたが東芝の撤退により対応するビデオレコーダーは発売中止となりメディアの発売も中止された。しかしその後、磁気研究所、あきばんぐダイレクトが台湾RiTEK社製のHD DVD-RWメディアの販売を開始した。この製品はAACSに対応しており、書き込みに対応したQosmioシリーズの一部で地上デジタル放送のムーブが可能である。日本国内で入手可能なHD DVD-RWメディアはRiTEK社製のものだけであった。 HD DVD-RAMは製品化されていない。 多層化に関しては2005年5月に片面3層 45 GB(1層15 GB)HD DVD-ROMの開発発表が行われ、2007年のCESにて片面3層 51 GB(1層17 GB)HD DVD-ROMの発表が行われた。また片面3層 51 GBのHD DVD-ROMについては2007年9月12日にDVDフォーラムによって規格化がなされ、11月15日に正式にver.2.0として承認され規格化を完了したが製品化はされていない。 規格は以下。 HD DVD-ROM 読み取り専用のHD DVD規格。12 cm 片面1層 15 GB / 片面2層 30 GB / 片面3層 51 GB、8 cm 片面1層 4.7 GB/片面2層 9.4 GB HD DVD-R 1回だけ書き込み可能な記録型HD DVD規格。片面1層 15 GB / 片面2層 30 GB HD DVD-RW 繰り返して書き込みおよび消去が可能な記録型HD DVD規格。片面1層 15 GB / 片面2層 30 GB HD DVD-RAM 繰り返して書き込みおよび消去が可能なPC用途向け記録型HD DVD規格。ランドグルーブ記録を採用。片面1層 20 GB(2層に関しては未策定) 片面にDVDとHD DVDの両方の記録層を持つツインフォーマットディスクは記録層の深さが現在のDVDと同じであることからピックアップ用のレンズ共用が可能なため、設計製作上のハードルが低いとされる。一部のHD DVDソフトで採用された。 両面ディスクの片面にHD DVD、もう片面にBDの記録層を持つTotal Hi Defが、2規格が店頭に並び混乱を生じることへの解決策としてワーナー・ブラザースにより独自に開発され、製品化が進められていたが2007年秋に開発中止された。ワーナーは2008年1月にBD一本化を表明している。
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