メディアの終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 07:25 UTC 版)
スマートメディアの開発者たる東芝は、1999年8月にサンディスク、松下電器産業らと組んでSDメモリーカードを開発し、富士フイルム・オリンパスと袂を分った。セガと東京エレクトロンは1997年以降表立った活動はしていない。ただし、東芝はスマートメディアを採用した各種製品を2002年まで発売していた。2001年には当時世界初のスマートメディアとSDカードに対応(供用)したPCカード型R/Wを発売している。 富士フイルムとオリンパスは2002年に大容量化が可能であるxDピクチャーカードを開発し、市販化以降に発売された両社製品(デジタルカメラ)で記憶メディアの移行が進められた。スマートメディアとは一切互換性が無い。 2005年3月7日、東芝はスマートメディアの生産から一部を除き撤退することを決めた。また、業界団体の「SSFDCフォーラム」も2007年5月で解散。これによりスマートメディアの新規生産は完全にストップしたため、新品メディアは市場流通在庫のみとなっている。富士フイルムとオリンパスではスマートメディアを使用するカメラユーザーのためにネット直販サイトにて修理部品扱いで売り続けていた。在庫限りのため販売量を1ユーザー1枚に限定していたが、2019年4月現在、オリンパス、富士フイルムの両サイトでは販売終了となってる。 現在でもスマートメディアを使用する製品は、エレクトーン(ステージア)に代表される電子楽器を除いて、概ね2002年以前に発売された製品に限られている。 コンパクトフラッシュ・SDメモリーカード・メモリースティックとは異なり、I/Oデバイスを搭載する機能はない。
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