メディアの見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 05:18 UTC 版)
マスメディアは両国に多種多様な社会的利益や経済的利益をもたらすだけでなく、いくつかのあまり目立たない影響を及ぼすことになると見ている。『ニューズウィーク』はキューバの雪解け機運が報じられた直後に、アメリカの証券市場が一度、急騰したことを伝えている。ロイターは雪解けによって、キューバ政府がアメリカ当局から要求されている逃亡者を引き渡す可能性が高まると予測している。ブルームバーグ・ニュース(英語版)は雪解けによって、球団がキューバ人選手と契約する大きな機会を新たに獲得することになり、メジャーリーグベースボールに恩恵をもたらすことになると報じている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』はキューバの一般人が大挙して自分の家を購入・販売する「不動産革命」が進行中であることや、キューバ国内で英語教育が以前より重視されるようになっていることを伝えている。 『ニュー・リパブリック(英語版)』はキューバの雪解けは「オバマ政権の最大の外交成果」だと位置づけている。インドネシアの雑誌『ストラテジック・レビュー』はビル・クリントンが20年前にベトナムとの国交正常化を実現させる過程で採用した政策が良い手本になると提案している。 キューバの代表的な新聞『グランマ』はキューバの雪解けに関する多くの論文を発表した。「国際世論がアメリカのテロ支援国家指定からキューバを除外することを支持している」「オバマ大統領の決定は彼が両国関係を改善することを目的に政策転換を進める上で重要なステップとして、受け止められている」と述べている。さらに、「キューバ政府は絶対に含まれるべきではなかったリストからキューバを除外するためのアメリカ合衆国大統領の正しい決定と受け止めている」と述べ、「テロ行為を扇動、支援、資金の融資あるいは隠蔽することを意図したいかなる行為のみならず、あらゆる形式や兆候をひっくるめたすべてのテロ行為を拒否し、非難する」と繰り返している。
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