メッケルの貢献とは? わかりやすく解説

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メッケルの貢献

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 00:28 UTC 版)

陸軍大学校」の記事における「メッケルの貢献」の解説

1870年明治3年)から3年プロイセン王国留学した桂太郎中心に普仏戦争1870年 - 71年)の経過鑑みドイツ式プロイセン式)の兵制採用すべし、という主張があった。明治十四年の政変政界中心となった伊藤博文強固なドイツであった当時帝国陸軍首脳である山縣有朋大山巌西郷従道らはフランスであったが、伊藤影響次第ドイツ式兵制への関心高めた1884年明治17年3月6日には、陸大教官としてドイツ帝国陸軍将校を1名雇い入れることを太政大臣裁可している。 一方1883年明治16年12月から1885年明治18年1月まで、陸軍卿の大山巌軍事視察のため欧州出張していた。随員には陸軍歩兵大佐参謀本部管西局長)が加わっていた。従来フランス式兵制支持していた大山1871年明治4年)から3年間、フランススイス留学)だが、ドイツ式兵制への移行進言され、欧州ドイツ帝国様子実見するにつれて進言受け入れ方向考え改めたとされる大山は、ドイツ帝国陸軍大臣のパウル・ブロンザルト・フォン・セレンドルフ中将en:Paul Bronsart von Schellendorff)に面会し陸大への教官派遣要請した諸説あるが、セレンドルフは、ドイツ帝国参謀総長ヘルムート・カール・ベルンハルト・フォン・モルトケ元帥大モルトケ)と協議しクレメンス・ウィルヘルム・ヤコブ・メッケル参謀少佐42歳)を日本派遣することを決定した。セレンドルフとメッケルは、プロイセン王国陸軍大学校教官学生の関係にあり、メッケル当時ドイツ帝国参謀本部の中で秀才として知られていた。 メッケル日本への派遣知った在日フランス公使館陸軍武官は、大山外遊中に陸軍代理務めていた西郷従道に、フランス式兵制捨てるのかと抗議したが、西郷はこれを一蹴した。ただし、日本の陸軍士官学校ドイツ式士官候補生制度移行し士官候補生1期一般に陸士1期呼ばれる)が陸士入校したのは1888年明治21年11月であり、帝国陸軍において数年間、陸士フランス式陸大ドイツ式仏式・独式の教育併存する結果となったメッケル1885年明治18年3月18日来日し1888年明治21年3月24日横浜港出港した船でドイツ帰国した滞日期間は3年であった帝国陸軍は、メッケル居館参謀本部構内用意しメッケルに月500ドル俸給支払った陸大着任したメッケルは、陸大教育課程ドイツ式改革した。即ち、校内での図上戦術ドイツ帝国陸軍大学校教育方法そのままであった)・校外での演習旅行による実戦想定した教育理論ではなく戦史例証求め教育再構築した。メッケルは、外征経験のない帝国陸軍将校兵站概念知識欠落していることを憂い外征における兵站について熱心に教育した陸大は、メッケル3年間で作り上げた教育課程を、1945年昭和20年)の終焉まで継承したメッケル参謀本部顧問としての役割果たした明治19年3月臨時陸軍制度審査委員会委員長児玉源太郎歩兵大佐)が設置され、ここでの研究により6鎮台編制から6個師団編制移行したこと、陸軍中央陸軍省参謀本部教育総監部の3官衙中央官衙)に分かれ参謀本部組織確立して統帥権独立確立したこと、陸軍兵制順を追ってドイツ式移行したことについては、メッケル功績大きい。 メッケル離日後1890年明治23年)に青山移転した陸軍大学校正門入ったところにメッケルブロンズ胸像設置され敗戦後行方不明となった)、参謀本部食堂メッケル肖像画掲げられた。

※この「メッケルの貢献」の解説は、「陸軍大学校」の解説の一部です。
「メッケルの貢献」を含む「陸軍大学校」の記事については、「陸軍大学校」の概要を参照ください。

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