プロジェクトの柱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 10:30 UTC 版)
「ReFreedom Aichi」の記事における「プロジェクトの柱」の解説
ネゴシエーション: 展示再開までのロードマップを作成し、あいちトリエンナーレ実行委員会(大村知事、津田芸術監督)への具体的な提案、交渉、要求をする。展示を継続させているアーティストたちは、その交渉の進展いかんによっては展示中止を判断する。またトリエンナーレ実行委員会と「表現の不自由展・その後」実行委員会、ReFreedom_Aichiに参加していないアーティストたちの三者を繋げ、そのコミュニケーションを促進させる。 サナトリウム: トリエンナーレの一つの会場である名古屋市那古野・円頓寺に開設されたアーティストラン・スペース。専門家によるレクチャーや意見の異なる市民同士の対面を試み、分断を煽るもの──ジェンダー差別、歴史否定、ヘイト、検閲──を非難しながら、ReFreedom_Aichiへの市民参加を促すフィジカルなプラットフォーム。碓井ゆい、加藤翼、毒山凡太朗、藤井光、ペドロ・レイエス、村山悟郎が作品を展示。 #YOurFreedom: 鑑賞者・市民との協働によって世界中の不自由の声を集め可視化させるプロジェクト。「あなたは自由を奪われたと感じたことはありますか? あるいは不自由を強いられていると感じたことはありますか? それはどのようなものでしたか?」という質問のもとに寄せられた個々の抑圧の体験、そこからの解放を求める声が書かれた無数の紙が愛知県美術館内の閉ざされた展示室扉に貼られていく。ジェンダーも国籍も年齢も問わない、様々な不自由が可視化され共有される場となり、不自由、暴力や差別を各々が認識しノーと言うための行為となる。このアクションは、現在展示を中止しているモニカ・メイヤーの作品the clotheslineのコンセプトを受け継いでいる。 Jアート・コールセンター: 展示再開から会期終了までの期間にアーティストたちによって運営されるコールセンター。市民から寄せられる、芸術祭や作品にまつわる様々な意見や疑問に対してアーティストやキュレーターが自ら応答する。「電凸」という暴力を可能にする電話のメディア的特徴を逆手に取りながら、最もミニマルな公共圏の出現を目論み、パブリック/公共サービスの再設定を試みる。 ジェンダーフリー・ステートメント: あいちトリエンナーレ2019の騒動をジェンダー、人種による差別からくるヘイトクライムであると捉え、トリエンナーレの指針であるジェンダー平等への返答として制作したステートメント。署名は特設ホームページから行うことができ、全ての賛同者の確認も可。 あいち宣言・プロトコル: 市民が多様な芸術を鑑賞する権利と表現の自由を守り、権力構造から自立した芸術・文化活動を未来に実現するための「あいち宣言・プロトコル」。草案の起草を主導したアーティストたちは、アート・マネージャー、キュレーター、ギャラリスト、評論家、弁護士などの専門家を交えて文面を練り、愛知と東京で同時開催したオーディエンス・ミーティングにおいて社会と芸術についての議論をおこしながら、市民からの意見を取り入れ、より具体的な内容に踏み込んだプロトコルを目指した。 クラウド・ファンディング: 上記のReFreedom_Aichiのプロジェクトおよびそのアーカイブの制作に必要な資金を集める。目標金額は1000万円(最終的に1141万円を調達する)。応援のメッセージには、 園子温(映画監督)、宇川直宏(DOMMUNE/”現在美術家")、山川冬樹(美術家/ホーメイ歌手)、坂本龍一(作曲家/ピアニスト)、田原総一朗(ジャーナリスト)、雨宮庸介(アーティスト)が賛同した。
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