パワーアップゲージ拡張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/09 14:22 UTC 版)
「グラディウス2」の記事における「パワーアップゲージ拡張」の解説
グラディウスのカプセル獲得によるパワーアップゲージのシステムを大幅に拡張している。各面のボス破壊後に内部に侵入し、コアのエネルギー(リークパワー)を吸収することで、新たなパワーアップ項目を獲得することが可能。基本装備をさらに強化するものと、新規にゲージを拡張する装備がある。 この結果パワーアップゲージの数は最大9つまで増える。装備の多くは強力、もしくはここぞという用途がある。しかし、パワーアップの上では、ゲージが延びることで主にフォースフィールドの再取得や復活時に、より多くカプセルの獲得が必要となるといったデメリットがある。ゲージを拡張させずに進むには、ボス破壊後に自爆を待てばいい。 このゲージ拡張システムは以降のシリーズ作品では見られない、本作独自のシステムである。また、パワーアップゲージの表示方法は、画面下部の左側にカプセルを取った個数で点灯するゲージ、右側にそのゲージ位置で取れるパワーアップの種類を表示する欄(後述の時間制限パワーアップのタイマーと兼用)、と分かれている。こちらはゲージ拡張と違い、多少レイアウトを変えながらも引き継がれていった。 他方、拡張パワーアップの内容でも広範囲で爆発する「ナパームミサイル」、真後ろにも撃てる「バックビーム」、幅の広いレーザーなど以降のシリーズの定番となっていったものがある。 メタリオン初期パワーメーターゲージ1234561stSPEED MISSILE #1 DOUBLE LASER #1 OPTION #1 FORCE FIELD 2nd MISSILE #2 LASER #2 OPTION #2 追加装備は以下の順に増える。1隻のボスから取得できる装備の数は撃破に要した時間によって決まり、ボスを早く倒せれば一気に2つの装備を取得出来るが、遅いと1つも取得出来ない。 UP LASER(LASERの前にゲージ増加) DOWN LASER (LASERの前にゲージ増加) NAPALM MISSILE REFLEX RING EXTEND LASER BACK BEAM(DOUBLEの前にゲージ増加) FIRE BLUSTER メタリオン最終パワーメーターゲージ1234567891stSPEED MISSILE #1 BACK BEAM DOUBLE UP LASER #1 DOWN LASER #1 LASER #1 OPTION #1 FORCE FIELD 2nd MISSILE #2 REFLEX RING UP LASER #2 DOWN LASER #2 LASER #2 OPTION #2 3rd NAPALM MISSILE FIRE BLUSTER EXTEND LASER なお、パワーアップの総覧は以下の通り。併用制限は、リフレックスリングとファイヤーブラスターを除き、前段階の装備と同じ。尚、本作ではパワーメーターゲージの「ミサイル」が”MISSILIE”となっており、本来の英語と比較してスペルのミスが見られるが、ここでは本来の名称である「ミサイル(MISSILE)」と記載する。 スピードアップ 自機の移動速度が上がる。初速を0速として7速まで。自機を失うまで速度を下げる方法は無い。併用制限なし。 ミサイル 自機前方斜め下に、地形に沿って移動するミサイルを発射する。登坂および垂直下降能力はない。2段階目では移動速度が上がる。ダウンレーザーとの併用不可。撃った分が画面上から消えればすぐ次が発射される。ナパームミサイル ミサイルの3段階目に付く追加装備。敵に当たると爆風がしばらくその場に留まり、一発でスクランブルハッチや編隊をまとめて破壊することができる。 シリーズ他作品のスプレッドボムとは異なり、軌道は空中・対地形ともにノーマルミサイルと同じで、着地だけでは爆発しない。 特定の面に限り、爆風の効力が失われるというギミックがある。 バックビーム 追加装備。ノーマルショットを自機の前後に撃つ。1段階のみ。ダブル・レーザーとの併用不可。前・後一組が画面上から消えないと次が撃てない。 一部のエクストラステージでは、バックビームがなければクリアが極めて難しい場所がある。また、ダブルよりも併用制限が緩いため、9面のレーザーをはね返す敵に備えてノーマルショットに戻す用途でも使われる。 ダブル ノーマルショットと同時に前方斜め上にも弾丸を撃つ。1段階のみ。バックビーム・アップレーザー・ダウンレーザー・レーザーとの併用不可。前・上一組が画面上から消えないと次が撃てない。リフレックスリング ダブルの2段目に付く追加装備。ヨーヨーのように往復移動する短い射程のリングを自機前方に撃つ。標準的なスクランブルハッチならば瞬殺できる。併用制限はダブルとは異なりバックビーム・レーザーのみ不可。アップレーザー等と併用する場合は必ずこちらを先に装備しなくてはならない。 ファイヤーブラスター ダブルの3段目に付く追加装備。短い射程の炎を自機前方に撃つ。ショットボタンを押している間は縮まずに出続ける。最後に増える追加装備だが、粒子地形以外に攻撃判定がない欠陥武装。PSP版ではEXTRA SETTINGによって正常な攻撃判定を持つように改善されている。 アップレーザー 最初に増える追加装備。水平向きのレーザーが垂直上方に射出される。移動は遅い。第1段階では自機と同じくらいの固定長、第2段階では射出後に前後に伸びていくようになる。 ミスの後の立て直し時等、レーザーを取る前にこちらを先に取ると前方ショットが1発ずつしか撃てなくなる。 なお戦艦内での追加デモでは#1が表示されているが、この時点で第2段階も使用可能。ダブル・ダウンレーザーとの併用不可。 ダウンレーザー 追加装備。アップレーザーの下方向版。ミサイル・ダブル・アップレーザーとの併用不可。 一部のエクストラステージでは、ダウンレーザーがなければクリアが不可能な場所がある。 レーザー 貫通力のある光線を前方に撃つ。2段階で長さ・威力が上がる。バックビーム・ダブルとの併用不可。ショットボタンの押される時間に関わらず一定の長さで発射される。MSX版シリーズ共通の特徴として、見た目はAC版グラディウスの様に長い一直線だが自機から伸びている最中しかワインダーが効かず、耐久力の高い敵には接近しつつノーマルショット同様に連打した方が攻撃力が高くなる。エクステンドレーザー レーザーの3段目に付く追加装備。さらに威力が上がり、当たり判定も広くなる。 オプション 自機と同じ攻撃を行い、自機の動きを追う分身が付く。最大2個。併用制限なし。 フォースフィールド 自機前方に攻撃を防ぐバリアを張る。耐久力は10。ただしボス系兵器・レーザー系兵器に耐えられるのは残り耐久力がいくつの場合でも1回だけ。残り耐久力が1になると赤くなる。スクランブルハッチや地形などに対しては原則として攻撃判定も衝突判定もない。併用制限なし。『グラディウスII -GOFERの野望-』発売前の作品のため、前方向のみのバリアだがシールドという名称にはなっていない。 装備の選び方自体には多様な方法が考えられるが、実際には同時装着の制限や武器の使いどころなどの要素から、ミサイル・アップレーザー・レーザーの組み合わせで固定化することが多い。
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