ネットスーパー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/29 03:21 UTC 版)
ネットスーパー(和製語、由来はnet + supermarket)とは、既存のスーパーマーケットや店舗を持たない宅配専門の業者がインターネットで注文を受け付けて、既存店舗から主に個人宅まで注文商品を即日配達する宅配サービスのこと。既存のスーパーマーケットから日用品(消費物)や食料品が宅配される[1]。
概要
既存のスーパーマーケット数社がインターネットで注文を受け付けて、生鮮食品などの商品を個人宅まで配送するサービスを始めている。商品の取り扱い品目は店舗同様に多種・多様であり、米・野菜などの生鮮食品から日用雑貨、肌着、家電の一部まで即日配達されている。
有機野菜などの安心・安全な食品を専門的に取り扱うネットスーパーでは、消費者の注文を受けてから商品の調達を独自で行うため、注文から配達までに1週間前後かかる。
また消費者が自ら重量物を運ぶ必要がなくなることから、高齢化社会の進展と共に、将来的に大きな広がりが期待される商形態である。老人福祉施設からの利用も増加している。
「巣ごもり消費」や新型インフルエンザの流行を背景に急拡大しており、店舗販売が縮小する一方、ネットスーパーは2ケタの成長が続き既存店舗の売上にとって代わる勢いとなっている[2]。
しかし、黒字店はごくわずかで、各社とも利益が出ていないのが現状である。
手法
配送方法
配送方法は、拠点となる実店舗から配送する店舗出荷型と、専用の配送センターから配送するセンター出荷型に大別される。日本ではイトーヨーカドー、西友、イオンが前者を、サミットストアが後者を選択して受注を競ったが、2014年に知名度等の理由からサミットストアが撤退(後に店舗出荷型で再度参入)。店舗出荷型が主流となっている[3]。
日本においては酒類や医薬品をネットスーパーで販売するためには店舗での販売実態がないと認められないことから、配送センターの一角に店舗を設けて酒類や医薬品の販売を行っていることがある。
生活変革としてのネットスーパー
米、ペットボトル飲料など重量のある物を購入する際や、雨の日は車で店舗まで足を運ぶことが多いが、特にこの数年は原油価格高に伴うガソリン価格の高騰や、大都市部における車離れ傾向もあり、「労力」や「車の維持費」、「ガソリンなどの生活コスト」などを考えるとネットスーパーで「商品代 + 配達料」を上乗せしてでも注文することは魅力的だと考える消費者が増えている。
企業例
楽天西友、イオン、イトーヨーカドー、ダイエー、セブン、ライフ、東急、業務スーパー、マルエツ、いなげや、Coop(コープ)、ainoma(バロー)、Amazon、なんでも酒やカクヤス、...
脚注
- ^ IT用語辞典『ネットスーパーとは』
- ^ 日本経済新聞. (2010年2月14日)
- ^ “住友商事、ヨーカ堂に惨敗 ネットスーパー事業参入からわずか8年で撤退 黒字化見えず”. cyzo. (2014年12月6日) 2014年12月7日閲覧。
外部リンク
- https://sm.rakuten.co.jp/ 楽天西友ネットスーパー
- https://www.aeonnetshop.com/shop/default.aspx おうちでイオン
- https://www.iy-net.jp/ イトーヨーカドーのネットスーパー アイワイネット
- https://shop.tokyu-bell.jp/tokyu-store/page/delivery_area/meta/delivery_area.html 東急ベル
- https://netsuper.daiei.co.jp/ ネットスーパーダイエー
関連項目
ネットスーパー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 01:11 UTC 版)
「サミット (チェーンストア)」の記事における「ネットスーパー」の解説
住友商事グループの兄弟会社である住商ネットスーパー株式会社の完全子会社「サミットネットスーパー株式会社」により、ネットスーパー事業を行っていた。ただし会社としての提携関係はあるが、同社のサービスはサミットストア店頭の商品をピックアップして配送するのではなく、サミットネットスーパー株式会社の専用センターから宅配用の商品を配送するシステムであった。 事業参入から8年後の2014年10月、ネットスーパー事業から撤退した。 流通ニュースの報道によると、サミットの服部哲也社長は、2021年12月に開催した記者会見で、2022年の施策として、ネットスーパーを開設するという方針を発表した。現時点では、ネットスーパーの開業時期、実施店舗ともに非公表。
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ネットスーパー
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「スーパーマーケット」の記事における「ネットスーパー」の解説
詳細は「ネットスーパー」を参照 インターネットで注文を受け付けて、主に総合スーパーの店舗からその商圏の消費者に向けて即日配達するという商形態が始まっている。
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ネットスーパー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 03:15 UTC 版)
イトーヨーカドー各店舗で運用されているネットスーパーは新潟店が先行して開始していたが、2013年7月3日に長岡店、柏崎店でも運用を開始して全店が対応した。
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ネットスーパー
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2010年12月10日より、武蔵野、西東京、小金井、国分寺、小平、東久留米、東村山、清瀬各市を除く東京都多摩地域を配達対象に、ネットスーパーを始めた。配達はヤマト運輸に委託しているため、山間部まで可能である。 2020年時点ではネットスーパーの公式サイトが閉鎖されているためサービス提供がされていない模様
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ネットスーパー
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ベルクお届けパック ベスタ狭山店、鶴ヶ丘店、飯能緑町店を拠点に展開するネットスーパー。 (終了)ベルクリック かつて秩父地方(秩父市・小鹿野町・長瀞町・皆野町・横瀬町)て行っていたネットスーパー。ベルクカードは注文時にカード番号を入力することで利用可能であるが、ベルク商品券などは利用できない。2012年4月利用開始したが、2013年9月をもってサービス終了。
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ネットスーパー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 09:21 UTC 版)
ネットスーパーとして「ネットで楽宅便」を運営している。 2008年12月17日にジャスコ札幌桑園店(当時)に開設し、札幌市の一部地域を対象として運営を開始。その後も取り扱い店舗・地域を増やし、2016年9月1日よりイオン上磯店で新規に取り扱いを開始したことで、離島を除く北海道内全域で取り扱いが可能となった。 他の多くのネットスーパーでは店舗から半径5km程度を対象としているものの、「ネットで楽宅便」の場合は離島を除く北海道内全域を8店舗のみでカバーしており(2020年3月現在)、各店舗の対応区域が店舗から100km以上離れた場所となることもある。この広い範囲の配送については、ヤマト運輸と組むことによって実現している。
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ネットスーパー
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2006年(平成18年)8月に大阪府和泉市の「和泉小田店」で事業を開始し、開業当初から実際の店舗と同水準の約15,000品目と取扱商品は当時の業界では最大級であった。 2008年(平成20年)11月に南紀店など一部店舗で織り込みチラシにネットスーパー用の注文番号を付記して電話注文も受け付ける方法を導入し、 2009年(平成21年)1月には「和泉小田店」で携帯電話専用サイトを用いたネットスーパーの受注を開始するなど注文の受付方法の拡充を進めた。 また、2010年(平成22年)10月には和歌山県と共同で山間地の龍神村地区を対象にネットスーパー事業を開始し、過疎地での買い物難民対策としての展開にも着手した。
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