ドラゴン種族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 07:16 UTC 版)
ドラゴン種族とは、魔術を操る各種族の総称である。伝説にはドラゴン種族が神より世界を作る力である「魔法」を盗み出して自らも使える「魔術」にした、とある。広義には人間の魔術士もドラゴン種族に数えられるが、一般的にはそれ以外の6種族のことを指す。「○○ドラゴン」というのは魔術を操る生物としての呼び名で、本来の種名は後に来るノルニル、フェンリルなど。 いずれの種族も生物として人間をはるかに上回るポテンシャルを有しており、またその魔術も強大である。ドラゴン種族に共通する特徴として緑色の瞳があるが、神々の毒(呪い)により眼球が変化したものである。なお、ドラゴンと名はついているが、一般的な「翼を持つトカゲの様な怪物」の姿を持つ種はいない。ただし、神話に伝わる「唯一真なるドラゴン」やダイナソアと言う有翼爬虫類と情報が混じり、一般社会では正しくドラゴン種族を認知している者は意外に多くない。 ウィールド・ドラゴン=ノルニル 「天人種族」とも呼ばれる。外見は人間の女性。かつては人間の指導的立場としてキエサルヒマ大陸を実質的に支配していたが、「神」に遣わされた「魔獣バジリコック」と戦い、その影響で衰退・滅亡したとされている。 神々から受けた呪いにより子孫が残せなくなり、人間種族との混血によって種族を保とうとしたが、生まれてきたのは人間の魔術士であった。これが人間の魔術士の始まりである。元来は地下種族であるため地下に居住区を設け、また珍妙な武具を作るなど、外見は似ていても人間とは感性・性質が大きく異なることが描写されている。 使用魔術は「沈黙魔術」。 ディープ・ドラゴン=フェンリル 外見は漆黒の巨大なオオカミ。戦いを得意とし、ドラゴン種族の「戦士」と呼ばれる。呪いにより思考能力を奪われ、暗示をかけることで辛うじて集団的な意思を保っている。元は水棲生物であったらしい。また、新シリーズ内で次元を移動し生活する生物を祖に持つことが明かされた。 使用魔術は「暗黒魔術」。 レッド・ドラゴン=バーサーカー 本来の外見は赤毛の大熊に似た姿だが、実際に見た者はいないとされる。暗殺に特化した身体機能を持つ。魔術により常に姿を変えており、姿を変える所を見られることは一族の恥と考えられている。呪いにより本来の姿を忘れており、そのために繁殖ができない。 使用魔術は「獣化魔術」。 ミスト・ドラゴン=トロール 外見は巨大な風呂釜あるいは塔を背負ったサイ。その身体は強靭極まりなく、鉈で切りつけても傷一つ負わない体皮に、溶岩にすら耐える熱を遮断する粘液を纏っている。石や金属を食べ体内で生成した弾丸を、背中に数本ある「砲身」から射出することができ、その威力は成体なら一海里沖に浮かぶ鉄鋼艦を撃沈できるほどである。 呪いにより、智恵を失ったとされる。人間種族が遭遇する機会が(人間に擬態したレッド・ドラゴンは別として)最も多いドラゴン種族であり、無差別に広域的破壊を行うため、徘徊する災害と呼ばれる。 使用魔術は「大気魔術」。 フェアリー・ドラゴン=ヴァルキリー 外見はライオンのようなたてがみを持つ真紅のネコ。「平和の獣」とも呼ばれる。五感を全て失っており、外部からの刺激に全く反応しない。始祖魔術士のほか、聖域で1体が登場している。 使用魔術は「精霊魔術」。 ウォー・ドラゴン=スレイプニル 外見は巨大な馬。「鋼鉄の軍馬」とも呼ばれる。かつては強大な軍事国家を築いたとされるが、現在は地人領マスマテュリアに生息し全ての個体が眠っている。地人領が寒冷なのは、ウォー・ドラゴンの体から放たれる冷気のため。なお、作中には始祖魔術士以外登場しない。 使用魔術は「破壊魔術」。
※この「ドラゴン種族」の解説は、「魔術士オーフェン」の解説の一部です。
「ドラゴン種族」を含む「魔術士オーフェン」の記事については、「魔術士オーフェン」の概要を参照ください。
- ドラゴン種族のページへのリンク