タレント出演型
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一方、タレント出演型のクイズ番組は1980年代の『ヒントでピント』『クイズダービー』『世界まるごとHOWマッチ!!』など、お笑いタレントをはじめとするタレント同士、タレントと司会者との掛け合いが魅力となり人気となる。1990年代に黄金期を迎え、特に日本テレビ系列の『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』『マジカル頭脳パワー!!』『どちら様も!!笑ってヨロシク』、フジテレビ系列の『なるほど!ザ・ワールド』『平成教育委員会』『クイズ!年の差なんて』が驚異的な視聴率を記録する。 しかし、マンネリ化や行き過ぎたゲーム化路線で次第に視聴者から飽きられ、一部の番組では名司会者の引退や逝去といった不運も重なり、1999年の『マジカル頭脳パワー!!』終了以降、『世界・ふしぎ発見!』『クイズ$ミリオネア』などを残し、クイズ番組は減少の一途をたどる。 そんな中、2003年に『クイズ!ヘキサゴン』が始まりクイズブーム復活の兆しが見え、2004年『脳内エステ IQサプリ』や当時深夜番組だった『サルヂエ』の好調により、タレント参加型クイズはブームが再燃した。2005年10月からゴールデンタイムに多くのクイズ番組が誕生。特にフジテレビは2006年10月から2007年3月までは火曜日と金曜日を除く、19:00台は全てクイズ番組で構成されていた(ベルトクイズF&F)。一時期、クイズブームは下火になっていたが、2007年から『ネプリーグ』(フジテレビ)、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(プレッシャーSTUDY)』(テレビ朝日)など知識系クイズ番組に加え、視聴率の低下に苦しんでいたヘキサゴンはルールを一新し『クイズ!ヘキサゴンII』と生まれ変わり、「おバカタレント」の予想もつかない珍解答で視聴者を楽しませるという新しいクイズ番組が誕生した。 また、BSデジタル放送がスタートした2002年12月1日には放送を開始した午前11時から3時間後の午後2時に、『NEWSアカデミー』(BS-i)で双方向のクイズ番組がスタートした。これらは番組に視聴者がリモコンを使って早押しクイズなどに参加できるシステムを、多彩な演出やプログラムによるゲーム参加で楽しめるようにしたものがほとんどで、マンネリ化も進み、人気番組だった『TIME OVER』などの終了、また個人情報保護法による視聴者情報の管理の変化や、視聴者の個人情報に対する意識の変化などにより衰退している。 2008年に入り、テレビ朝日は深夜時代に好調だった『今すぐ使える豆知識 クイズ雑学王』、『勉強してきましたクイズ ガリベン』がゴールデンタイムに参入し、好調の『Qさま!!』に加え、4月から『ザ・クイズマン!』をゴールデンに昇格させるなど積極的にクイズ番組を増やしていた。これに対抗してフジテレビは2007年までに放送している『平成教育予備校』『ネプリーグ』『クイズヘキサゴンII』『脳内エステ IQサプリ』に加え4月から『全国一斉 日本人テスト』『検定ジャポン』を新設し火曜を除く6日間の19時台をすべてクイズ番組化する“ベルトクイズF&F”とし勝負に出るなど"クイズブーム再燃"となりつつあった。日本テレビでは、『週刊オリラジ経済白書』(『世界一受けたい授業』はクイズを出すこともあるが「クイズ番組」にはカウントしない)の終了により形式上は消滅したが、『オジサンズ11』がテコ入れとしてクイズ企画中心にリニューアルしたため、事実上クイズ番組となっていた。テレビ東京も、『クイズ赤恥青恥』以降は長続きせず、近年はプライムタイムでのクイズ番組がほとんどなかったが、2008年4月に『和風総本家』が開始された。TBSは長年続いている『世界・ふしぎ発見!』『さんまのSUPERからくりTV』『どうぶつ奇想天外!』(『ぴったんこカン・カン』はグルメ番組色が強い)の3本だった。ところが、2009年に入ると23時台で『クイズ!時の扉』、『クイズの扉』、系列の毎日放送が22時台で『クイズなんでもNo.1決定戦』を期間限定で放映後、10月から『THE 1億分の8』(MBS)、『オレたち!クイズMAN』(日曜20時台)、『クイズ ALL FOR ONE』(深夜)などをスタートさせている。NHKはクイズ番組には消極的ともいえ、2009年4月以降プライムタイムに放送されているものは、『クイズモンスター』の終了と『アートエンターテインメント 迷宮美術館』の放送時間変更でプライムタイムからのクイズ番組が消滅したが、2010年4月1日から、『新感覚ゲーム クエスタ』を開始する。尚、上記の『ザ・クイズマン!』、『検定ジャポン』、『オジサンズ11』は半年で終了しており、『脳内エステ IQサプリ』や『勉強してきましたクイズ ガリベン』なども路線変更の末に終了した。
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