エリクソンの心理社会的発達理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 07:25 UTC 版)
「エリク・H・エリクソン」の記事における「エリクソンの心理社会的発達理論」の解説
エリクソンは自我発達を以下8つの段階に区分した。 エリクソンの心理社会的発達段階 年齢時期導かれる要素 心理的課題主な関係性存在しうる質問[出典無効]例関連する精神病理生後- 乳児期 希望 基本的信頼 vs. 不信 母親 世界を信じることは出来るか? 授乳 精神病、嗜癖、うつ病 18ヵ月- 幼児前期 意思 自律性 vs. 恥、疑惑 両親 私は私でよいのか? トイレトレーニング更衣の自律 妄想症、強迫症、衝動性 3歳- 幼児後期 目的 積極性 vs. 罪悪感 家族 動き、移動し、行為を行ってよいか? 探検道具の使用芸術表現 変換症、恐怖症心身症、制止 5歳- 学童期 有能感 勤勉性 vs. 劣等感 地域学校 人々とものの存在する世界で自己成就できるか? 学校スポーツ 創造的制止、不活発 12歳- 青年期(思春期) 忠誠心 同一性 vs. 同一性の拡散 仲間ロールモデル 私は誰か? 誰でいられるか? 社会的関係 非行、性同一性障害境界性精神病性病態 20-39歳 成人期 愛 親密性 vs. 孤独 友だちパートナー 愛することが出来るか? 恋愛関係 スキゾイドパーソナリティ障害引きこもり 40-64歳 壮年期 世話 生殖 vs. 自己吸収 家族同僚 私は自分の人生をあてにできるか? 仕事親の立場 中年期危機、早熟性虚弱 65歳- 老年期 賢さ・英知 自己統合 vs. 絶望 人類 私は私でいてよかったか? 人生の反響 極度の孤立、絶望 欧米だと年少・年中がプリスクールで、年長のみが幼稚園(ほぼ小学校のようなカリキュラム)としているため5歳となっている。児童期の幅は大きく低学年は幼児っぽさが残っており、小学3~5年生はギャングエイジという仲間意識を身に付ける年齢であり、スポーツではゴールデンエイジと言って最も伸びる時期でもある。また最近の子は成長が早く、6年生は思春期に入っており学級担任制が難しくなっている。6-3制の本家アメリカでは5-3-4制(または4-4-4制)が主流になっており、日本でも5-4制を導入したほうが良いという意見もある。青年期は英語圏ではティーンエージャーであるが、日本では1年前倒しの中高生という言い方が一般的である。成年期においては結婚・出産年齢が大きく左右し、最近は晩婚・未婚・DINKsが増えていており一律ではなくなった。また平均寿命が延びたことにより前期高齢者(65~75歳)は元気になっており、まだまだ社会で活躍したいという人も増えている。また終活ブームといって、死後に対して自分で責任をもつという考え方がでてきた。
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