エノケン・ロッパの時代とは? わかりやすく解説

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エノケン・ロッパの時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:42 UTC 版)

榎本健一」の記事における「エノケン・ロッパの時代」の解説

エノケンの「動き」の激しさについて、手だけで舞台の幕を駆け上る走っている車の扉から出て反対の扉からまた入るという芸当出来たという伝説がある。この人気に目をつけた松竹エノケン一座破格契約金専属にむかえ、浅草松竹座常打ち喜劇公演し下町での地盤確固たるものとした(ピエル・ブリヤント後期)。一方常盤興行は、映画雑誌編集者であった古川ロッパ声帯模写などの素人芸目を付けトーキー進出活躍の場失っていた活動弁士徳川夢声生駒雷遊らと「笑の王国」を旗揚げさせのち松竹所属、さらに東宝移籍して有楽座で主に学生などインテリ層をターゲットとしたモダンな喜劇公演旗揚げし、「下町エノケン丸の内ロッパ」と並び称せられ、軽演劇における人気二分した東宝前身である、トーキー専門会社ピー・シー・エル映画製作所映画にも出演。その第一作エノケン青春酔虎伝』(監督日活から迎えた山本嘉次郎)は、トーキー初期ヒット作となったクライマックスシーンで、飛び乗ったシャンデリアから落下全身強打して撮影一時中断かと思われたが、翌日エノケン元気に撮影所現れラストまで撮り終えたというエピソード残っている。また、喜劇を得意とする監督であった山本嘉次郎とは度々コンビ組んだ浅草時代からコロムビア廉価盤リーガルレーベルや、ビクターに『モンパパ』などをレコーディングしていたが、1936年昭和11年)にポリドール専属歌手となり、多くの曲を吹き込んでいる。当時アメリカで流行し始めたジャズ取り入れ、『洒落男』『私の青空』『月光価千金』『エノケンダイナ (曲)』など既に他歌手歌唱ヒットしていた和製ジャズの流行歌を、自分キャラクターにあわせカバー、『リリ・オム』『南京豆売り』『アロハ・オエ』など、外国曲原詞とは全く関係の無いストーリー沿った歌詞歌いヒットした。同じポリドール人気歌手東海林太郎上原敏一緒スナップ写真多く残されている。エノケン司会務めた1941年昭和16年発売流行歌謡集「歌は戦線へ」はポリドール専属歌手総動員し慰問用として数多くプレスされた。 ミュージカル風に話が進行するエノケン映画は、日中戦争激化しヨーロッパにおいて第二次世界大戦勃発した翌年1940年昭和15年)まで、ほぼ年に3〜4本は制作された。『エノケン千万長者』『エノケン頑張り戦術』といった現代劇、『エノケンの近藤勇』『エノケンどんぐり兵衛』『エノケンのちゃっきり金太』『エノケン猿飛佐助』『エノケン法界坊』『エノケン弥次喜多』『エノケン鞍馬天狗』『エノケン森の石松』『エノケンざんぎり金太』といった時代劇はいずれヒットとなった。ほとんどエノケン一座キャスティングされ、人気博したその後人気俳優らと共演した映画エノケンの孫悟空』が1941年昭和16年)に封切られたが、中国ロケ敢行し、当時流行していたオペラ[要出典]を採り入れた内容で、大ヒットとなった。 しかし、同年末の対英米開戦などの第二次世界大戦激化によってコメディ映画制作数は激減しその他の映画において国策賛同する役柄演じさせられることが多くなり、そのキャリア人気停滞余儀なくされた。

※この「エノケン・ロッパの時代」の解説は、「榎本健一」の解説の一部です。
「エノケン・ロッパの時代」を含む「榎本健一」の記事については、「榎本健一」の概要を参照ください。

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