イベント列車 / ラッピング車両
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「銀河鉄道999」の記事における「イベント列車 / ラッピング車両」の解説
本作は鉄道に関する作品であるため、それに関連するイベント列車(臨時列車・団体専用列車など)やラッピング車両が何度か運行された。 日本国有鉄道 1979年(昭和54年)7月22日 - 23日の2日間、日本国有鉄道が劇場版第1作とタイアップしたミステリー列車(団体専用列車)として、上野駅 - 烏山駅間に「銀河鉄道999号」が運行された。発売当初は「行き先不明のミステリートレイン」という触れ込みで、事前に多く報道されたためこの列車は話題となった。しかし烏山駅のある烏山線で当日に定期列車の時刻変更が予告されていたこと、途中の宇都宮駅で電気機関車EF65 1007からディーゼル機関車DE10 100に付け替えが行われたことから、鉄道ファンの中では行き先が付近で唯一の非電化線の烏山線であることは推定されていた。 延べ2日間・2往復の募集定員は列車名を捩り999名であったが、申込・抽選会場となった上野駅前は長蛇の列となり、チケットの競争率が70 - 80倍になったという。また、実際には不正乗車などが紛れ込み1,200人近くが乗ったと言われている。12系客車9両編成。作者である松本零士が車掌として乗務していただけでなく、星野鉄郎役の野沢雅子、メーテル役の池田昌子、車掌役の肝付兼太、ハーロック役の井上真樹夫、クレア役の麻上洋子などが同乗した。終着駅で下車した付近の会場で劇場版第1作の試写会を行う予定だったが、トラブルにより全ての上映ができなかったため、作者である松本零士本人が舞台に上がり陳謝するとともに、ミステリートレインのチケットを映画館に持っていけば無料で見られるという説明を行った。 烏山駅はその後も数年間、駅玄関にアンドロメダステーションの看板を設置していた。この列車は、その後国鉄・JR各線で多く見られるミステリートレインの嚆矢ともなり、この他にも夏休み期間中に各地で「銀河鉄道999号」の運行が行われた。 この時のヘッドマークは、東急東横線祐天寺駅近くにある有名な鉄道カレー店「ナイアガラ」に飾ってある。 大井川鉄道(後の大井川鐵道) 1997年(平成9年)9月6日「平成9年9月9日」の「9並び」の日を記念して、大井川鉄道で銀河鉄道999記念「夜行SL列車」が走った。9月9日が平日になるため、やむなく9月6日に走らせたもの。当日C56 44+C11 227の重連で運転し、その上り列車がC56 44牽引の夜行列車。「999」のヘッドマークをつけての転車台撮影もあり、このときの帰りの夜行は会員制のビール列車として運行された。 東日本旅客鉄道(JR東日本) 同じく1997年、「平成9年9月9日」を記念して東日本旅客鉄道でミステリー列車のツアーが企画され、松本零士も同行した。品川駅を出発、御殿場線を経由して沼津駅で折り返し、帰りは貨物専用の神奈川臨海鉄道を経由した。 また、東日本旅客鉄道が一日限定管内全線乗車可の「999乗り放題きっぷ」を発売(値段も9990円)。 1999年8月1日 - 9月12日には、品川駅にて「アニメドリームトレイン1999」が催されたが、その際、梅小路蒸気機関車館に動態保存されている C62 2 が回送・貸し出され、999のヘッドマークを付けて展示された。イベントスペースとして当時廃車予定だった113系・103系が客車を模したぶどう色2号に塗装されて使用されていた。 九州旅客鉄道(JR九州) 1999年7月18日 - 8月31日、SLあそBOYを「銀河鉄道999号」として豊肥本線で九州旅客鉄道が運転した。999ヘッドマークに、炭水車に「999」のメーテル・星野鉄郎のイラストが掲示された。また、スタンプラリーが実施されたり、特製のオレンジカードが発売された。 北海道ちほく高原鉄道 2002年(平成14年)11月2日から、ふるさと銀河線で、メーテルや星野鉄郎のイラストをラッピングした車両が運行された。メーテルの髪の色が白のものと黄色のものがあり、一般公募によってそれぞれ「999ホワイト号」「999イエロー号」と命名された。車内にもイラストが掲示されており、2006年4月21日の廃線の日まで走り続けた。廃線後は旧陸別駅構内で動態保存されている。 上信電鉄 2008年(平成20年)10月より、上信電鉄の500形のうち1編成にメーテル・星野鉄郎・車掌のイラストをラッピングし「銀河鉄道999号」として運行されている。 西武鉄道 2009年(平成21年)5月1日より、西武鉄道の3000系のうち1編成にメーテル・星野鉄郎・車掌のイラストをラッピングした「『銀河鉄道999』デザイン電車」が運行されていた。2014年(平成26年)12月20日の西武球場前駅 → 池袋駅間の臨時列車(松本零士もゲストとして乗車)を最後に運転を終了。 2016年(平成28年)10月8日、20000系電車のうち池袋線系統用の1編成を使用した2代目「銀河鉄道999デザイン電車」の運行を開始。 北九州高速鉄道(北九州モノレール) 2010年(平成22年)3月27日より、北九州高速鉄道の1000形にメーテル・星野鉄郎・車掌のイラストをラッピングした「『銀河鉄道999』ラッピングモノレール」が運行されている。出発式当日、小倉駅では、松本零士やアジアンビートコスプレ大使が参加した出発式が行われ、記念乗車券の発売などが行われた。 肥薩おれんじ鉄道 2010年(平成22年)7月7日より、肥薩おれんじ鉄道のHSOR-100形のうちイベント兼用車1両にメーテル・星野鉄郎・車掌のイラストをラッピングした「銀河鉄道999号」が運行されている。また、車両公開イベントが行われたり、記念入場券の発売などが行われた。
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