イギリス首相にとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > イギリス首相にの意味・解説 

イギリス首相に

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:49 UTC 版)

ゴードン・ブラウン」の記事における「イギリス首相に」の解説

2007年6月27日ブラウン正式に首相就任し28日新政権発足した英国首相交代10年ぶりで西欧主要国では2005年以来独、伊、仏で政権交代続いており、英新首相登場ですべて新指導者時代に入ることになった長年政権中枢にあったブラウン首相職着実にこなし、安定感ある仕事振り評価されて、労働党支持率保守党上回ったこのため9月労働党大会で党内から年内解散求める声が上がり10月初頭政局緊迫した様相見せたが、保守党提示した減税案が好感されて支持率猛追されたこともあり、解散断念追い込まれた。この判断保守党もとより労働党内からも強い批判浴び以後優柔不断」との評が絶えなくなった11月に入ると、ノーザン・ロック銀行経営危機への対応や歳入関税庁による個人情報2500万人分の紛失事件、党の違法献金問題などを受けて支持率逆転した明けて2008年1月には献金疑惑実力者のピーター・ヘイン(英語版雇用年金ウェールズ相が辞任追い込まれた。3月から4月にかけては経済情勢悪化北京オリンピックの聖火リレーを巡る対応からも批判浴び、党の支持率過去25年で最低、保守党との差も過去20年最大水準開いた労働党27%、保守党43%)が、これはチェンバレン首相超える近代史上でも急速かつ大幅な支持率下落であるという。5月統一地方選では、労働党ロンドン市長の座を失ったのをはじめ、得票率自民党下回り第三党転落するという過去40年最大惨敗喫した上、6月テロ対策法改正案では与党大量造反のため一部野党協力を仰がざるを得ず同年秋の労働党大会で党内退陣圧力をかわすのに精一杯という有様だった。もっとも秋のリーマン・ショック受けた金融不安では公的資金注入などで迅速な対処見せたことから、一部で「欧州救世主」などと賞賛され、支持率一時的に上昇余勢を駆って解散取りざたされるなどした。 しかし2009年に入ると英経済17年振り景気後退に入るとともにポンド安金融危機が一層深刻化する中で経済運営への信頼揺らいだ春に国会議員不明朗な経費請求問題への対応で後手回り強い批判浴びとともに、元グルカ兵永住権問題野党動議可決を許すなど窮地は深まるばかりで、労働党支持率史上最低の22%に低下した保守党45%)。6月に入ると主要閣僚スキャンダル相次いで辞任し党内党首交代求め電子メール出回るなど「ブラウン降ろし」の動き公然化した結局統一地方選労働党250議席減らし大敗ダービーシャーなど北部4州の議席全て保守党奪われる事態となったブラウンは「労働党にとって悲痛な敗北だ」とコメントしたが、内閣改造行い続投表明した。しかし、辞任した閣僚からも公然と退陣要求出た2009年9月イギリス政府半世紀以上に渡って個人対象としたネガティブ・キャンペーン継続してきたことに関してアラン・チューリングへようやく謝罪した2010年に入ると保守党との支持率差をやや縮めたが、依然として過半数獲得見込み立たないまま、5月6日総選挙実施ブラウン経済政策成果などを強調し選挙臨んだが、議席100近く減らして過半数大きく割り込み選挙後自民党などと連立模索したが、政権維持困難な状況となった詳細は「2010年イギリス総選挙」を参照 労働党内からも辞任求める声が強まり5月10日ブラウンは秋の党大会次の党首選ばれるまで党首としてとどまりその後辞任する述べた風当たりは収まらず、翌5月11日退陣表明したその後について要職につくことはなバックベンチャー英語版)として議会後方席に残る意思表示をした。

※この「イギリス首相に」の解説は、「ゴードン・ブラウン」の解説の一部です。
「イギリス首相に」を含む「ゴードン・ブラウン」の記事については、「ゴードン・ブラウン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「イギリス首相に」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イギリス首相に」の関連用語

イギリス首相にのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イギリス首相にのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのゴードン・ブラウン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS