アナウンサーとしての志と矜持
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:07 UTC 版)
「日比麻音子」の記事における「アナウンサーとしての志と矜持」の解説
「よく小児科のお世話になっていた」という幼少期には医師、学生時代には英語を使う機会の多い職業(英語教師や商社員など)を志望していた。進路の選択肢にアナウンサーが加わったきっかけは、青山学院大学ESSでのスピーチ活動を通じて「世界中の社会問題に自分はどう向き合うべきか」と考えるようになったこと や、「自分が番組へ出演することによって、自分以上の『テレビ好き』や『ラジオ好き』である祖母を元気付けたい」との思いが募ったことにもよる。TBSテレビへの入社後に語ったところによれば、「祖母は(私から見ても)ものすごい働き者で、足の具合を悪くしていた時期にしか仕事を休まなかった。仕事を休んでいた時期には自宅で元気を無くしていたが、大好きなテレビを見ている時だけは楽しそうに見えた」という。 憧れのアナウンサーは、TBSテレビの先輩アナウンサーでもある長峰由紀 と、『あさチャン!』で総合司会を務めていた夏目三久(日本テレビ出身のフリーアナウンサー)。いずれのアナウンサーとも、TBSテレビの入社後にレギュラー番組で共演している。両親が共働きだった学生時代には、当時長峰と堀尾正明がメインキャスターを務めていた『Nスタ』を、帰宅してから1人で見ることが習慣になっていたという。一方の長峰は、日比のTBS入社に際して、上司の立場でアナウンス研修を統括。日比は研修後に『Nスタ』平日版へのレギュラー出演を始めたほか、長峰が日曜版のメインキャスターへ回った時期には、スポーツキャスターとして長峰と共演していた。『Nスタ』には、長峰がキャスターを退いた後にも、2021年10月から平日版(月・火曜日)へ再び出演。 夏目とは、2019年4月から2年半にわたって『あさチャン!』で共演していた。自身が2020年10月から全曜日(月 - 金曜日)へ出演するようになったことを機に、スポーツコーナーを単独で進行しながら、報道系の特集コーナー(同年12月までは「World特派員リポート」「ニュースQ」→2021年1月以降は「ニュース645」)を夏目と共に進行。最終回が放送された2021年9月30日(木曜日)をもって夏目が公の活動を終えることから、当日の放送中には、夏目の前で目を潤ませながら「(キャスター席の)お隣で(夏目と)御一緒できたことで、いつも凛としながらニュースに立ち向かっていく姿から、アナウンサーとしても女性としてもたくさんのことを学ばせていただきました。これからもずっと憧れの存在です。ありがとうございました」との言葉で感謝の意を伝えている。 TBSテレビへ入社してからは「『言葉の職人』として絶え間なく努力を続けることを教えられている」とのことで、(自身を含めた)女性アナウンサーが「女子アナ」と総称されることへの違和感を折に触れて吐露。入社6年目の2021年に臨んだ原田曜平 との対談では、「『女子アナ』という言葉の概念を更新したいという気持ち をずっと持ち続けながら、『局アナ(放送局の現職アナウンサー)として納得できる(次元で)自分なりの幸せを実現させること』や『後輩のアナウンサーに今後への道を示すこと』を目標に、『ひとりの女性として視聴者(やラジオ番組のリスナー)に信頼される』という意味で『きちんとした女子アナ』になりたい」との抱負を掲げていた。また、『ビッグコミックスピリッツ』へのグラビア掲載に向けたコメントでは、「『最新』のもの(映像作品、楽曲、漫画など)へ積極的に触れながら、(視聴者やリスナーの)皆さんから『この人の言葉はいつも自然体で、(言葉に)嘘がない』と思われるようなアナウンサーになりたい」との目標を披露。TBSテレビが2022年の新卒社員採用に向けて公式サイト内に開設した「社員紹介ページ」では、(開設の時点で現職の)女性アナウンサーを代表して日比を紹介したことから、「私なりの『誠実』を極めて」というメッセージを直筆で寄せた。原田との対談では、「昔(自分がTBSテレビへ入社する前の放送業界で)は『レギュラー番組を何本も持ちながら、帰宅できないほど寝る間を惜しんで働くこと』が『売れっ子アナウンサーの証明』とされていたが、今(自分の入社後)は『働き方改革』が(放送業界にも)浸透しているので、『テレビ番組へ多く出ていさえすれば良い』というわけでもないことを実感している。『テレビにとって勝負の時』であるようにも感じられる今は、自分の個性を活かしながら視聴者に共感や親近感を持っていただけるようなアナウンサーになるべきであって、その方が今のテレビ(番組に対する視聴者)の距離感と合っているように思う」とも語っていた。その一方で、「お酒(マナーや自分なりの適量をきちんと守りながらの飲酒)が『カルチャー(文化)』として好きであることを世間から認められたら、(飲酒とは無縁とされる)『女子アナ』の枠組み(固定概念)を一つぶっ壊した(更新した)ことになると思う」との私見も披露していた。
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