アジアで収監されている日本人死刑囚とは? わかりやすく解説

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アジアで収監されている日本人死刑囚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 17:01 UTC 版)

死刑囚」の記事における「アジアで収監されている日本人死刑囚」の解説

中華人民共和国成立後に、同国初め処刑され刑事犯として毛沢東暗殺企てたとされる山口隆一の例がある。山口北京市1951年8月17日イタリア人とともに処刑されたが、物的証拠といえば廃品同様の骨董品だった迫撃砲放物線しきもの書かれ天安門スケッチであり、実際に暗殺計画あったか疑問とされている。 詳細は「毛沢東暗殺陰謀事件」を参照 中華人民共和国では人命損なわれない犯罪に対して死刑幅広く規定しているが、麻薬犯罪覚醒剤50グラム上の密輸対し懲役15年もしくは無期懲役ないしは死刑」と規定している。2008年7月1日当時日本人4人の死刑囚がいた。いずれも中国から日本覚醒剤持ち込むための「運び屋であったとみられているが、中国当局検挙され裁判執行猶予のない死刑確定している。これは中国では日本における死刑存置論者が死刑存続理由としている「犯罪抑止力」を全ての犯罪適用しているためである。中国当局2010年4月日本人死刑囚死刑執行行ったが、日本において人命奪われていない犯罪対す刑罰としては厳しすぎるといった指摘や、そもそも中国の司法制度数多く不透明があるという指摘もある(詳細2010年中国における日本人死刑執行問題参照)。2009年7月下旬にも日本人の「運び屋と見られる2名が拘束され2013年8月両名とも死刑確定した2014年7月25日、内1名に死刑執行1972年日中国交正常化後、中国において死刑執行され日本人5人目となる。もう1名について執行猶予付けられているものとみられ、同時に執行されなかった。 2015年6月下旬覚醒剤売買したとして死刑判決確定していた氏名不詳日本人60歳代・男)の死刑広東省広州市にて執行された。日中国交正常化後、中国において死刑執行され日本人は6人目となる。2010年・2014年事例同様、執行数日前中国側から日本側に事前告知があった。6月中旬広州裁判所から広州日本総領事館に刑執行事前連絡があり、北京日本大使館中国外務省に「高い関心」を伝えた死刑執行され日本人2010年広東省覚醒剤約3キログラム売買したとして他の日本人と共に拘束され2013年死刑判決確定していた。薬物売人と見られるが、容疑者氏名事件の内容裁判経過等については詳細明らかになっていない中国では覚醒剤密輸売買等の犯罪について50グラム上であれは中国国民外国人問わず極刑処している。 2015年7月現在中国において薬物犯罪問われ拘束服役している日本人43人おり、うち麻薬運搬罪に問われた元愛知県稲沢市議会議員2019年11月現在公判中)ら半数以上が広東省警察司法当局拘束されている。43人のうち執行猶予付き死刑判決受けた者が1名(2014年7月死刑執行され上記日本人共犯)いる。 中国以外でも麻薬犯罪死刑囚となった本人マレーシア拘束され35歳女性がいる。彼女は2009年11月4.7キログラム覚醒剤隠し持っていたとして麻薬密売目的所持現行犯逮捕され2015年10月死刑確定した同様にシンガポールなどでも中国同様麻薬犯罪厳罰である。 フィリピンでは1994年麻薬密輸企てたとして日本人拘束され死刑判決出されている。その後フィリピンでは死刑制度廃止されたため、死刑から無期懲役減刑されたが同国刑務所収監費用囚人負担であるほか、本人麻薬だと知らず友人から渡されたと冤罪主張している。なお、彼は獄中結婚し子供もうけたほか、2010年国外退去処分となり妻子とともに帰国した外務省によれば東南アジア麻薬犯罪死刑判決言い渡され日本人数人いるが、いずれも減刑されたため死刑執行された者はおらず第二次世界大戦後中国の例を除けば刑事事件有罪になり死刑執行され日本人はいないという。

※この「アジアで収監されている日本人死刑囚」の解説は、「死刑囚」の解説の一部です。
「アジアで収監されている日本人死刑囚」を含む「死刑囚」の記事については、「死刑囚」の概要を参照ください。

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