アサン海岸への上陸とは? わかりやすく解説

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アサン海岸(朝井海岸)への上陸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 16:39 UTC 版)

グアムの戦い」の記事における「アサン海岸朝井海岸)への上陸」の解説

7月21日7時に、激し艦砲射撃空爆支援され上陸部隊海岸に向け殺到した第3海兵師団上陸目指したアデラップ岬とアサン岬に挟まれ全長2kmほどのアサン海岸には、独立混成48旅団第一大隊守備担当しており、上陸部隊海岸接近する山砲速射砲砲撃加えた、またフォンテヒル(日本軍呼称 本田台)に配備されていた第10連隊砲大隊砲撃開始しLVT数十両を撃破したが、艦砲射撃空爆による激しい集砲火浴び次第砲兵陣地沈黙していった。その後上陸してきたアメリカ軍対し、第48旅団第一大隊中村大隊長自ら手榴弾を手にして白兵戦展開するも、圧倒的な火力アメリカ軍相手死傷者続出したまた、中村大隊に配属されていた旅団工兵隊も、隊長三宅大尉自ら爆薬抱いて戦車体当たり攻撃をかけ、下士官戦車取り付いてハッチから手榴弾投げ込もうとするなど、隊員全員激し肉弾攻撃行い文字通り全滅している。 アサン海岸上陸作戦については日本軍激し抵抗第三海兵師団かなりの苦戦強いられており、砂浜で多く死傷者出している。片足重傷負いながら分隊指揮し、他の負傷した分隊兵士らと一晩の間、自らで掘ったたこつぼ壕で日本軍攻撃に耐えて生還したルーサー・スキャッグス・ジュニア(英語版上等兵アメリカ軍の最高勲章であるメダル・オブ・オナー受け取っている。(グアム戦でメダル・オブ・オナー受賞したのは4名) 上陸作戦第3海兵水陸両用部隊47両のLVT日本軍攻撃撃破され、3両が機雷撃破されている。また、上陸初日アメリカ軍は1,047名の死傷者出したが、その内102名はLVT乗組員であった第三海兵師団は、海岸線日本軍抵抗排除しながら内陸部進んだが、砂浜からわずか200m離れたパラソル台、砲台山、チョニト断崖日向台駿河台といった多く洞窟存在する標高200m程度小高い山地地帯進撃停止した日本軍はここに無数の後方縦深陣地構築しアメリカ軍待ち構えていた。 第18連隊第3大隊(行岡大隊長)は海岸線戦闘大半戦力失っていたが、掌握していた一個中隊重機関銃迫撃砲日向台上に布陣し匍匐前進進んできたアメリカ兵山上から集中射撃加えている。日本軍からは真下に見下ろすような位置関係であったため、射撃は非常に正確であり、アメリカ兵まともに反撃もできずバタバタと斃され、多く死傷者放置したまま、艦砲射撃支援を受けながら撤退していった。 アメリカ軍は縦深陣地攻略手間取り日本軍地の利得た頑強な抵抗により一進一退の攻防続いた日本軍も縦深陣地より出撃し、海兵隊激し夜襲繰り返した21日から22日にかけて第48旅団の2個大隊独立混成10連隊の2個大隊アメリカ軍橋頭堡対し夜襲をしかけ、一部アメリカ軍陣地突破したが、アメリカ軍強力な火力前に死傷者続出し橋頭堡撃滅には至らないまま壊滅状態に陥っている。アメリカ軍夜襲対策強化されているため、防御の利を捨て敵陣突撃する事はいたずらに損害増やすだけの結果となったが、この教訓は後に島嶼防衛活かされることとなった一方で日中は縦深陣地防衛する立場となった日本軍は、パラソル台で師団直轄歩兵第38連隊第9中隊石井中隊長)が巧み作戦指揮21日以降何度もアメリカ軍撃退していた。石井中隊長は他の部隊のように陣地よりの出撃ないよう部下徹底しアメリカ軍目前近付くと効果的正確な射撃手榴弾投擲加えた中隊30戦死に対してアメリカ軍300名以上の損害与えていた。 他に夜襲失敗大損害を被っていた独立混成10連隊残存兵力も、パラソル台や本田台に陣取り防衛戦小規模な挺身斬り込み行いアメリカ軍をよく足止めした。この地域でのアメリカ軍損害大きく、バンドシュー山(日本軍呼称 パラソル台)を攻撃していたアメリカ第3海兵連隊21日22日2日で615名を失い連隊長師団長に「手元に160名の戦力しか残っていない」と報告している。

※この「アサン海岸(朝井海岸)への上陸」の解説は、「グアムの戦い」の解説の一部です。
「アサン海岸(朝井海岸)への上陸」を含む「グアムの戦い」の記事については、「グアムの戦い」の概要を参照ください。

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