アサーションの機能と形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 17:45 UTC 版)
「機能的アサーション」の記事における「アサーションの機能と形態」の解説
行動分析学においては、単に行動の「見た目(形態)」ではなく、その「役割(機能)」に注目する発想がある。アサーションにこれを当てはめるとアサーションの定義には, 形態による定義と機能による定義があることになる。 形態による定義 これは最も一般的にアサーションがトレーニングや研究されてきた方法で、たとえば、相手の目を見てはっきりとした声で「それは嫌です。やめてください」と伝えるといった目に見える行動の形態で捉えられる。ここでの「形態」とはどういった言葉で、どういったノン・バーバルな表現で伝えるかといったことを意味している。 機能による定義 この定義の方法では伝え方に関わらず、その振る舞いによって実質的に期待した効果が得られることによりアサーションを定義する。たとえば、どういった方法であれ、自分が相手にしてほしいことを達成する(もしくは、やめてほしいことをやめてもらう)コミュニケーション方法をアサーションと捉える。この定義の仕方は必ずしも一般的ではないが、古くから存在する方法である。また、弁証法的行動療法の開発として知られるマーシャ・リネハンもこうした機能によるアサーションの定義を採用している。
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