ずくとは? わかりやすく解説

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ずく〔づく〕【尽く】

読み方:ずく

接尾

名詞付いてその物・事に任せる意、または、その物だけを頼りとして強引に事を運ぶ意を表す。「力—」「腕—」「かね—」

名詞動詞連用形などに付いて数人の者が、互いにその事をしたり、一緒にそういう事行ったりする意、あるいは、ともにその事結ばれる関係にある意を表す。「相談—」

「いぢのわりい、友達—といふものはさうしたもんぢゃあねえ」〈滑・八笑人・初〉

形容詞・形容動詞語幹動詞連用形などに付いてもっぱらその状態で満ちているさま、それの最上の状態であることなどの意を表す。

此の道の第一面白—の芸態なり」〈花伝・二〉

[下接語] 相対尽く意地尽く因縁尽く腕尽く面白(おもしろ)尽く・金(かね)尽く・勘定尽く義理尽く金銭尽く計算尽く権柄(けんぺい)尽く・承知尽く相談尽く算盤(そろばん)尽く・損得尽く談合尽く力尽く得心尽く納得尽く欲得尽く


ずく〔づく〕【木菟】

読み方:ずく

ミミズクの別名。《 冬》

「木菟」に似た言葉

ずく〔づく〕【×銑】

読み方:ずく

銑鉄(ずくてつ)」の略。

銑銭(ずくせん)」の略。


ずく

甲州弁意味用例
ずく気力根性ずくなしなまけものああ、えらい。あるくずくがねえ。(ああ疲れた。歩く気力が無い)

ずく

方言意味
ずく まま。「ずく」は「つく(尽)」,または,「続(つづ)く」の略だろうといわれている。
例 「行(い)かんずくにおわった行かないままに終わった,または,行かないままにすんだ)。」「知らんずくにすんだ(知らないままに終わった)。」

ずく

 [意]~まま[例]飯も食わんずく寝た(ご飯食べないまま寝た)

ずく

  1. 気付く。省略語。〔盗〕 ②屑鉄類。反転省略。〔業〕

分類 盗/業/犯罪


ズク

読み方:ずく,ずぐ,づく

  1. 雑巾ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・福井県
  2. 拭巾ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・岡山県
  3. 布巾ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・和歌山県
  4. 雑巾類。〔第七類 雑纂
  5. 雑巾を云ふ。

分類 和歌山県岡山県福井県


ヅク

読み方:ずく

  1. 飯其他凡テ食スルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・福井県

分類 福井県


読み方:ずく,づく

  1. 人ニ知ラレタルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・広島県
  2. 感付くヅクだけを取つた略語である。〔刑事
  3. 感づく略語
  4. 警察官其他に察知せられる事で「○んづく」の略。
  5. 気附かれること。「きづく」の略。
  6. 太郎被害者気付クコト。
  7. 感づく多治見名古屋富良野江差 各種犯罪者仲間
  8. 感づく。〔一般犯罪
  9. 気づかれること。「きづく」の略。

分類 刑事各種犯罪者仲間広島県掏摸犯罪犯罪

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銑鉄

(ずく から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/13 23:52 UTC 版)

銑鉄

銑鉄(せんてつ)は、高炉電気炉などで鉄鉱石還元して取り出したのこと。銑鉄を生産する工程のことを製銑(せいせん)と呼ぶ。古くは(ずく)と呼ばれた。

概要

純鉄の融点よりも低い融点の鉄-炭素系状態図の共晶点(炭素4.25%)で鉄を取り出すため、炭素含有量が高い。銑鉄は硬いが、衝撃を与えると割れやすいので、構造用材料には使われない。融解した銑鉄を急冷すると、主成分がセメンタイトである「白銑鉄」となる。

鉄鉱石を還元する際に使用される装置によって、「高炉銑」と「電気炉銑(電気銑)」に大別される。前者は高炉を用いて製銑された銑鉄、後者は電気炉(電炉)を用いて製銑された銑鉄である。現代日本では前者が主流で、後者の生産はほとんど行われていない。高炉による製銑は、高炉#高炉による銑鉄生産に詳しい。高炉や電気炉から取り出されたままで溶解した銑鉄のことを「溶銑」、冷やされて固まった銑鉄のことを「冷銑」と言う。冷銑は、形状によって型銑(鋳型で成型された銑鉄)、粒銑(状の銑鉄)がある。

銑鉄の用途は主に製鋼鋳物である。製鋼用銑鉄は、転炉平炉を用いて、炭素の含有量を4%前後から2%以下へ下げる処理が加えられる。この工程(これを「製鋼」と言う)によってが生産される。また、電気炉でスクラップ(屑鉄)を溶かして製鋼する際にも、成分調整用に添加される。鋳物用銑鉄(省略して「鋳物銑」とも呼ばれる)は、成分を調整されて鋳型に流し込まれ、鋳鉄となる。

大日本帝国陸軍は各種の野砲山砲向けに、通常の榴弾を補う代用品として、弾殻を銑鉄製とした「銑製榴弾」を制定していた。銑鉄は硬くもろいため、破裂した際に生じる破片が鋼製の榴弾よりも細かくなりやすく、殺傷能力の面で不利となる。同様の銑鉄製榴弾は他国にも事例があり、いずれも鋼製の榴弾よりも肉厚にして、効力を稼ぐように設計されていた。

生産地

銑鉄自体は世界各国で生産されているものの、生産量は中国が突出している。

1993年には1位の中国が9000万トン弱であったが、経済成長に支えられて2000年の時点では約1億3000万トン、さらに2000年以降は生産量が急増して2005年には約3億3000万トンと、2位の日本や3位の旧ソ連諸国と比べるとその差は4倍ほどある。

2005年時点での生産量2位は日本で8200万トン余り、3位は旧ソ連諸国(独立国家共同体)でおよそ8000万トンである[1]

銑鉄メーカー

日本

日本において銑鉄を製造する企業は、2006年度時点で8社ある。多くが最終製品の鋼材まで製造する高炉メーカー(銑鋼一貫メーカー)であるが、それらから分離され製銑などの工程を専門に担当するメーカーもある。歴史的に見れば、製鋼用銑鉄専門あるいは鋳物用銑鉄専門のメーカーも存在した。

銑鉄メーカーの一覧は以下のとおり。製鋼用・鋳物用の区別も示した[2]

出典

  1. ^ 財団法人JFE21世紀財団『大学教材 鉄鋼工学 プロセス編』、2007年
  2. ^ 『鉄鋼年鑑』平成19年版、鉄鋼新聞社

関連項目

外部リンク


ずく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 20:13 UTC 版)

上伊那地域の方言」の記事における「ずく」の解説

熱心さ、ことをする気力やる気。例.ずくのある人だ(やる気があり、従って根気もあり、精出し骨惜しみをしない)。「怠け者」は「ずくなし」、「怠ける」は「ずくを病む(ずくーやむ)」もしくは「ずくを抜かす(ずくーぬかす)」と言う。また派生語に「まともな仕事やり遂げる気力」「大きな仕事はするが小さな仕事を嫌う」「仕事が遅い」などを意味する「おーずく」、「細々とした仕事精を出す」ことを意味する「こずく」がある。前者形容動詞後者名詞意味合いの独特さ、信州らしさなどの理由から長野県ではポピュラー方言である。伊那谷ではずくの有無は人を評価する上で指標ともなっており、「ずくがある」か「ずくなし」かによって将来までも予告されてしまうほどであったという。語源にはさまざまな説があるが、そのいくつかを以下に示す。

※この「ずく」の解説は、「上伊那地域の方言」の解説の一部です。
「ずく」を含む「上伊那地域の方言」の記事については、「上伊那地域の方言」の概要を参照ください。

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