じゅうけんとは? わかりやすく解説

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じゅう‐けん〔ヂユウ‐〕【重圏】

読み方:じゅうけん

二重の圏点二重丸(まる)。

二月三日の四字に—を施したるを」〈鴎外訳・即興詩人


じゅう‐けん【銃剣】

読み方:じゅうけん

銃と剣。また、武器総称

銃の先につける剣。ふだんは鞘(さや)に収めにつけていて、突撃接近戦のときに装着するまた、その剣をつけた小銃


【銃剣】(じゅうけん)

bayonets バヨネット

小銃携えたまま白兵戦を行う際、銃身先端装着する穂先のような武器
取り外して護身用サーベル短剣として利用可能なものが多いため、日本語では「銃剣」称される

多くの銃剣は片刃で、持ち上げた銃を振り下ろすアメリカ式」の用法合わせて刃を下向きにするのが一般的
旧ソ連AKシリーズなどでは、突き刺してから斬り上げる「ロシア式」に沿って上向き取り付ける
どちらにせよ基本的な用途突き刺す事であり、刃を使って斬る技術熟練要する

小銃セミオートもしくはボルトアクションであった第二次世界大戦時代までは、白兵戦用武装として広く用いられた。
しかし自動小銃登場後旧来の白兵戦至近距離での銃撃戦へと変質していった。
また、近年小銃小型軽量化されたため、として使う場合にも小型軽量威力頼りない
このため近年の銃剣は戦場歩兵が使う「銃剣としても使える多用工具」へと変質しつつある。
しかし、古くから伝統的に使われてきた装備であるため、軍隊儀礼的象徴として今でも広く用いられている。

銃剣道

銃剣は、小銃銃身を柄として用い一種であり、用法短槍のそれに類似する
このため日本では槍術参考にして考案された「銃剣道」なる武道存在する

とはいえそうした武術に「実戦的価値があるか否か」を疑問視する向きもある。
体力練成精神的鍛錬としてはともかく、銃剣を振るう技巧高める意味はない、というのである
ただし、これは「では銃に勝てないから」という意味ではない。
銃剣で生じ戦果大半は、錯乱して逃げ惑う無防備な人間背後から襲った結果だと推定されているためである。

銃剣突撃

歩兵が銃を持っていて当然の時代になぜ銃剣突撃が行われ、成功収めたかについては説明必要だろう
銃剣突撃状況次第では極めて有効な戦術であり、現代でも実行する価値がないわけではない

力学的に考えた場合、銃剣を構えて突撃した兵士達は、マスケット銃斉射薙ぎ倒され全滅するのが自然である。
だが多く戦場ではそうはならなかった。突撃対す狙撃人間工学的に多少無理があったからだ。

雄叫び挙げて突進する血走った目の男」が与え恐怖は、銃声のそれを遙かに上回る
よって、突撃する部隊対す迎撃強烈な恐怖伴い多く兵士はこれによって錯乱状態に陥る
銃剣突撃成功するか否かは、敵が冷静さ取り戻す前に肉薄できるかどうかかかっている。
いったん穂先が届く距離まで接近してしまえば狼狽えた犠牲者抵抗余地ほとんどない

ただし、銃剣突撃遭遇してから1秒未満冷静さ取り戻すような人間希にいる。
そういう人間フルオート掃射できる武器持っていれば、突撃部隊には悲劇待っている
また、重機関銃などチーム組んで撃つ武器は、互い励まし合って素早く冷静さ取り戻す傾向にある。

つまり、銃剣突撃本質雄叫びをあげて突撃する事にあり、要する単なる脅しである。
しかし、歩兵役割は敵の拘束もしくは排除であり、そのためには威嚇さえできれば良かった
逃げ出した敵は馬で追いかける騎兵狙撃仕留めればよく、殲滅する必要がある場合砲兵出番になる。
構えた銃剣はもっぱら防御のためか、泣きわめく敵兵黙らせるために振るわれた。

ちなみに突撃恐怖による錯乱は、銃剣を構えて突撃する当人達にも当てはまる。
このため敵味方が共に銃剣突撃選択した場合には悲惨ながら滑稽な光景展開された。
両軍ともに錯乱状態での激突は、さながら泥酔者千鳥足銃剣道試合をするようなものだった
事実隊列維持したまま激突が続く段階死傷者発生したという記録ほとんどない
銃剣突撃惨劇発生するのは形勢定まって敗者がいよいよ恐慌し、勝者一呼吸置いてからである。


じゅうけん

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 05:30 UTC 版)

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じゅうけん



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