きっちょむとは? わかりやすく解説

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きっちょむ

 吉四六[解説]江戸時代野津市(旧臼杵藩領、現臼杵市野津町野津市)を舞台に、ユーモラスに描かれた「吉四六ばなし」の主人公一見間抜けに見えながら、生き生きと、しかもしたたかに日々を過ごす吉四六さん活躍譚は、今も大分県民に読み継がれている。吉四六さん野津市に実在した廣田吉右衛門とされる代々、吉右衛門名乗ったらしいが、物語主人公は、大分合同新聞社刊「吉四六ばなし」の後がきによれば寛永15(1638)年生まれ正徳5(1715)年に88歳で死去屋敷敷地数百ヘクタールわたったとされ、相当な大百姓であった思われる物語では、主要な登場人物一人に「庄屋さん」もいて、吉四六さんお百姓一人として描かれている。この吉四六ばなしを題材にした県民オペラ吉四六昇天」(初演1973年)は東京などでも上演され好評博した。大分出身バリトン歌手立川澄人さん(後に清登、1985年死去)が吉四六さん熱演した。なお、一風変わった吉四六」の名は、「吉右衛門」から「きちえむん」→「きちえむ」→「きっちょむ」と転化したと見られるちなみに物語の登場人物「ごんよむ」は「右衛門」からの転化か。では、妻「おへま」は?

吉四六

(きっちょむ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 16:01 UTC 版)

吉四六(きっちょむ)は、大分県中南部で伝承されている民話の主人公。


注釈

  1. ^ 宮本清『吉四六ばなし』の「後がき」では、生年を寛永15年(1638年)としている。
  2. ^ 学研『日本のとんち話事典』では前半は吉五、後半は薩摩藩の武士、侏儒の話となっている。
  3. ^ 当時、蝦夷地(現在の北海道)は日本国内に含めていない。

出典

  1. ^ a b c d 吉四六さんについて知りたい。”. 大分県立図書館. 2014年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月22日閲覧。
  2. ^ a b 大分の先人 吉四六”. 大分市情報学習センター. 2014年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月13日閲覧。
  3. ^ きっちょむ話 デジタル大辞泉(コトバンク)
  4. ^ 吉四六さん”. おおいた遺産. おおいた遺産活性化委員会. 2019年12月22日閲覧。
  5. ^ 吉四六”. 二階堂酒造. 2019年12月22日閲覧。
  6. ^ 吉四六漬”. JA玖珠九重. 2019年12月22日閲覧。
  7. ^ a b c 宮本 (1974), 前がき
  8. ^ a b 昔話”. 2001年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月13日閲覧。 大分歴史事典(大分放送)
  9. ^ a b 宮本清『豊後の奇人吉四六さん物語 [吉四六さん物語]』豐州新報社出版部、1934年3月。hdl:2324/1001123325https://hdl.handle.net/2324/1001123325 
  10. ^ 小学校 昭和52年度版(昭和52年〜昭和54年使用) 4年│教科書クロニクル1小学校編 光村図書出版
  11. ^ 『吉四六の里』公式HP資料より。現当該ページ閲覧不可
  12. ^ a b c 宮本 (1974)
  13. ^ a b c d 光村小学校国語科教科書より
  14. ^ a b c d e f g h i j k l 学研『日本のとんち話事典』
  15. ^ a b c d e f g h 寺村 (1976)
  16. ^ 武田 (1970), p. 207
  17. ^ a b c 学研『まんが昔話事典』
  18. ^ 武田 (1970), p. 211
  19. ^ 武田 (1970), p. 206
  20. ^ 「まさかそんなこと」の意。「そげん」は大分、宮崎の方言で「そんな」を意味する。
  21. ^ 大分県民オペラの歩み (PDF) 大分県民オペラ協会
  22. ^ 大分県民オペラ協会 民話を題材にした創作オペラ上演など、アマチュアオペラ界の先駆け的存在 サントリー地域文化賞 サントリー文化財団


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