『田村三代記』とは? わかりやすく解説

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『田村三代記』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 07:11 UTC 版)

大嶽丸」の記事における「『田村三代記』」の解説

仁明天皇時代伊勢国鈴鹿山に天降った立烏帽子日本を覆そうとし、日本には立烏帽子劣らぬ鬼神もいた。二人協力する日本全滅するため、帝は田村丸利仁立烏帽子征伐命じた立烏帽子日本魔国にするため、大嶽丸に度々協力の手紙を出した返事がなく、立烏帽子を討つのに心迷った田村丸夫婦となって子ももうけ、悪心改め日本悪魔静めるとした。田村丸近江国鎌ヶ原の明石高丸討伐命じられ常陸国鹿島の浦、ちくらが沖の「大りんが窟」へと追い詰め立烏帽子加勢高丸打ち死骸海中から引き上げて備前国葬って供養し、塚の上に「木ひつの宮の大明神」を勧請した田村丸夫婦伊勢国へと帰るが、田村丸夫婦となり、共に高丸討ったことを怨んだ大嶽丸立烏帽子を拐いにきた。立烏帽子大嶽丸の力を弱くするために自ら捕らわれて田村丸討ちとらせる教え二人泣く泣く別れた翌年奥州山の天上大嶽丸現れ日本から人種絶滅する加茂明神神勅出たため、田村丸大嶽丸征伐宣旨下った田村丸は都の数々神仏祈願家来忠太とともに能い馬に乗って大空天翔けて奥州出立した神通力田村丸奥州への到着知った立烏帽子が、大嶽丸は天竹の「かんひら天王」と協力して日本覆すため留守であることを教え大嶽丸500眷属神通の縄にかけて縛り達谷が窟の門を開けて田村丸を奥へと案内しその夜2人過ごした。天竹から帰ったきた大嶽丸立烏帽子田村丸誘き入れ眷属どもをしばってることに気付いて怒り、門を打ち破って丁と横手合わす眷属の縄が残らず解けた大嶽丸は「田村丸主従立烏帽子木っ端微塵にするのは容易いが、大望思い立つ身で賤しき者の死屍見て成就せぬ。禅定籠って立烏帽子溺れて失った三明六明の神通力取り戻し、都で帝を微塵してやる」と飛び出し山に籠ってしまった。田村丸立烏帽子大通連小通連、剣明剣、そはやの剣虚空投げ掛けて大嶽丸眷属鬼神を残らず討った大嶽丸山に3日籠れば三明六明の神通力得て都へ上がってしまうが、山に籠ってる間に人に会うと成就しない田村丸立烏帽子山へ急ぎ田村丸尋常に顕れて勝負遂げんと大声で叫ぶと、仁王立ち現れ大嶽丸からからとうち笑い己ら微塵にするのは容易いが、賤しき者の死屍見ては我の大望妨げになるゆえ、此処も許す。後に思いしらせん」と叫んで姿を消した立烏帽子神通力改めるには遠くまで行かない箟嶽山の「きりんが窟」であろう教え主従3人は箟嶽山目指し急いだ。。 箟嶽山着いたものの立烏帽子神通力通じず、きりんが窟の戸口を見つけることは出来なかった。3人は仏神に祈ると窟の扉はつなぎとめられ大嶽丸身動きできず、動くのは両目ばかり。大嶽丸山で微塵にしていれば怒り嘆く。田村丸大通連小通連顕明連そはやの剣投げて観音に祈ると、剣は虚空切って廻り大嶽丸の骸を4つ切りにした。大嶽丸の首は天に舞い上がり「この無念田村丸利仁晴らす」と火焔吹いて5度飛び回って田村丸の甲のてっぺん喰い切り、奥州出羽の境に飛んでいき、その地は「鬼首(おにこうべ)」と呼ばれた大嶽丸死骸土地の人たちと佐沼の郷へ運び死骸を守るために忠太残して田村丸夫婦伊勢御殿へと帰った立烏帽子数日後天命尽きと言い田村丸泣く泣く都へ参内して鬼神封じる宣旨下った田村丸比叡山座主慈覚僧正吉田社家を伴って奥州へと向かった達谷が窟では慈覚僧正7日7夜の護摩焚き吉田社家が108体の毘沙門天造立した。箟嶽山ではきりんが窟を平らにして大嶽丸の首を築きこめて塚に観音堂を建て、無夷山箟峰寺の額をかけた。牧山には胴を築きこめて塚を造り観音堂建立した富山にも足を築きこめて観音堂を建て、佐沼の郷の大嶽丸死骸置いたところに手を入れて塚を築き地名を大嶽として観音堂建立した箟嶽山牧山富山大嶽には慈覚僧正が自ら造った観音祀られた。

※この「『田村三代記』」の解説は、「大嶽丸」の解説の一部です。
「『田村三代記』」を含む「大嶽丸」の記事については、「大嶽丸」の概要を参照ください。

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