『産業社会とその未来』
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「セオドア・カジンスキー」の記事における「『産業社会とその未来』」の解説
1995年にカジンスキーはマスコミ各社へ繰り返し手紙を送り、自分の目的のあらましを伝えるとともに、彼が書いた英語で35,000語の論文『産業社会とその未来』(FBIはこれをユナボマー・マニフェストと呼んだ)を大手新聞に一言一句たがわず掲載するよう要求した。さらに、もし要求を呑めば「テロ活動をやめる」とも語っていた。 この論文を活字化することに関しては議論もあったが、司法長官のジャネット・レノとFBI長官のルイス・フリーは、治安に関する懸念から、また論文の著者を知る読者が現れることを期待して賛成の立場であった。ペントハウスのボブ・グッチョーネも論文の掲載に名乗りを上げたが、カジンスキーはペントハウスは他の媒体と比べて「社会的地位」が低いため、「もし原稿が出版されたとしても、殺人を意図した爆弾を1つ(1つだけだ)仕掛ける権利を留保する」と応じた。結局、論文は1995年9月19日にニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストの両紙に掲載された。
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