「発見」の経緯
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かつてフィルムコレクターの杉本五郎が本作の35mmフィルムを所蔵していたことが確認されているが、不審火によって1971年に焼失した。その後、長らくフィルムが現存しないといわれていたが、2007年(平成19年)夏に映像文化史家の松本夏樹が大阪の骨董市で北山清太郎の『浦島太郎』のフィルムと共に売られているのを発見、玩具用の映写機ごと買い取った。その後デジタル復元され、2008年(平成20年)4月24日から東京国立近代美術館フィルムセンターで開催された「発掘された映画たち2008」で上映された。2011年(平成23年)2月からは、東京国立近代美術館フィルムセンター展示室の常設展「日本映画の歴史」において、ビデオモニターで映像を見ることができる。このバージョンの上映時間は2分・16fps・35mm・無声・染色。 その後、2014年(平成26年)になって東京国立近代美術館フィルムセンターに2008年に寄贈された「南湖院コレクション」の中に、本作の前半部分に相当するフィルムが含まれていたことが分かり、2008年に発見されたバージョンは、実はダイジェスト版で本作の後半部分のみの収録であったことが判明する。これを受け、東京国立近代美術館フィルムセンターによって、2つのフィルムの欠落部分を相互に補完させる形で改めてデジタルリマスタリングが行われ、2014年に「デジタル復元・最長版」として、真の「完全版」が復元された。「デジタル復元・最長版」の上映時間は4分・16fps・35mm・無声・染色。 さらに2017年(平成29年)には映画史研究家の本地陽彦が新たな場面を含む35フィート11コマの未発見フィルムを発見。このフィルムには侍を打ち負かしたあんま師があざけるような表情を浮かべたり、侍が飛脚を切ろうとして木陰に隠れたりする場面などが収められていた。同センターは「デジタル復元・最長版」に新たな場面を加えた約5分の「新最長版」を作成し、同センターの上映企画「発掘された映画たち2018」で上映された。
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「発見」の経緯
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「もぐらのアバンチュール」の記事における「「発見」の経緯」の解説
本作品は『日本アニメーション映画史』(山口且訓・渡辺泰、1977年)などにも記述があり、制作されていた事実は確認されていたが、実際に放映されたかどうかについては確認されておらず、これまでは未放映作品とされてきた。そのため、1960年放送の『新しい動画 3つのはなし』(NHK)が最古の国産テレビアニメとされていた。 2012年になって、1958年当時の新聞のテレビ欄に本作品についての記述が存在していることが確認された。その事実がアニメスタイルのコラム記事に掲載され、日本初の国産テレビアニメが本作品であることが知られるようになったが、フィルムの所在は確認できないままであった。 2013年、アニマックスでのテレビアニメ50周年の特別番組『TVアニメ50年の金字塔』の制作にあたり、日本テレビ生田スタジオにおいて本作品のフィルムがフィルム整理の過程で所在が確認されていたことが判明する。アニマックスのプレスリリースにより本作品の特別番組内での放送が発表され、続いて新聞各紙やテレビ番組、アニメスタイルの記事にてその経緯が紹介された。これらの経緯から、同年7月21日にアニマックス『TVアニメ50年の金字塔』内で55年ぶりに再放送された。これらの報道やテレビ番組で番組のタイトル部分の表示が一般に公表され、番組名が『モグラのアバンチュール』ではなく『もぐらのアバンチュール』であることが知られることとなった。 2017年、日本テレビ『ぐるぐるナインティナイン』(7月27日放送)にて本作が紹介される際には改めてライブラリの精査が行なわれ、本放送日が1958年7月14日であることが確認された。
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