《沼沢》の正しい読み方
「沼沢」の正しい読み方
読み方:しょうたく、せうたく、さわ、ぬまざわ、ぬまさわ「沼沢」とは、音読みで「しょうたく」と読む。文学作品などでは「せうたく」「さわ」も「沼沢」の読み方として用いられることがあるが、「せうたく」については学研国語大辞典で歴史的仮名遣いと載録されている。広辞苑をはじめとする国語辞典では「しょうたく」と読むのが一般的である。なお、日本の家の名を表す名字(苗字)としては「ぬまざわ」、あるいは「ぬまさわ」と読む。
「沼沢」の意味解説
「沼沢」は、「沼」と「沢」を組み合わせた熟語で、水深1メートル以下の、沼よりも浅い湿地帯のことを表している。堆積物の積み重なりによって湖や沼から遷移した過程と考えられ、その周囲にはハンノキなど、水辺を好む落葉高木が見られることも多い。水の流れが悪いことから、ガマ・アシ・ショウブなどの抽水植物(挺水植物)や、サンショウモをはじめとする浮草の繁茂に適している。これらの植物を総称して「沼沢植物」という。なぜ「沼沢」と読むのか・理由
「沼沢」は、中日大辞典をはじめとして、中国語を扱う辞典では「沼泽」と載録されている。このことから中国に語源があることが推測できる。「沼沢」は主に「しょうたく」と音読みするが、中国から漢字が伝わってきた際の発音を聞き取ったものがルーツとなり、「しょうたく」と読むようになったと考えられる。「沼沢」の類語・用例・例文
「沼沢」と意味の似ている表現として「沼」「沢」「湫」「池」「湖」「沼池」「沼地」「湿地」「湖沼」などが挙げられる。明確な区別が難しい場合もあるが、主に大きさや深さによって分けられていることが多い。例えば、「池」は「沼」「湖」よりも規模の小さいものをさし、「沢」や「湫」は浅く水がたまり、草が生えている「湿地」を表している。そうした陸地に囲まれた、さまざまな反閉鎖的水域を「湖沼」と分類することができる。・ハイキングで沼沢地周辺を散策した。
・沼沢さん宛てにお手紙が届いています。
・この辺りの土地は沼沢が多く、氾濫しやすい。
・このガマは沼沢植物として、湿地帯などでよく見かける。
・沼沢の周りに広がる森林。
・沼沢湖は福島県大沼郡金山町にあるカルデラ湖のことである。
・「沼沢」は中国語で「沼泽」と表す。
・沼沢地に生息している水鳥は干拓の影響を受けやすい。
・三重県四日市市の御池沼沢植物群落は国指定天然記念物である。
「沼沢の英語用例・例文
・We took a walk around the marshes on a hike.・A letter has arrived for Mr. Numazawa.
・The land around here is swampy and prone to flooding.
・As a bog plant, this cattail is often found in marshy areas.
・The forest that spreads around the swamp.
・Lake Numazawa is a caldera lake located in Kaneyama Town, Onuma County, Fukushima Prefecture.
・Waterfowl living in marshes are susceptible to the effects of land reclamation.
・The Oike Marsh Plant Community in Yokkaichi City, Mie Prefecture is a nationally designated natural monument.
《沼沢》の正しい読み方
「沼沢」の正しい読み方
「沼沢」の読み方は、一般名詞としては「しょうたく」、固有名詞(地名や人名)としては「ぬまさわ」または「ぬまざわ」である。福島県大沼郡にあるカルデラ湖「沼沢湖」の読み方は「ぬまさわこ」である。
「沼沢」の意味解説
一般名としての「沼沢(しょうたく)」は、「沼や沢の総称」、もしくは、「沼よりも浅い湿地」のことである。水深1メートル以下の水を湛え、水面と地表がほぼ同水準にあり、水草が繁茂するような湿地を、「沼沢地(しょうたくち)」という。
なぜ「しょうたく」と読むのか・理由
沼沢はどちらの漢字も会意兼形声文字であり、それぞれ「召」「尺」が音読みに対応している。「沼沢」の類語・用例・例文
沼沢の類語には「湿原」「沼池」「湖沼」などがある。「湿原」は低温多湿な地域で繁殖した植物が枯れた後に分解されず、それら堆積して出来上がった草原の事を指す。一般的に地表で確認出来る水辺の面積は沼沢より少ないとされる。沼池は文字通り沼および池を総称したものだ。沼と池はそれぞれ水深5メートル以下である事が定義とされているが、これより水深が深いものを池と呼称する事もある。また、沼が自然物を呼称するのに対して池は人工的な貯水池や溜池を指すケースが多い。「湖沼」は湖と沼の総称で、湖の定義は一般的に水深5メートル以上で中央に水生植物が育たないものとされている。池や沼よりも規模が大きい水域であるのが通例だ。- 《沼沢》の正しい読み方のページへのリンク