《河童》の正しい読み方
「河童」の正しい読み方
「河童」という言葉の正しい読み方は「かっぱ」である。地域によっては「かわこ」と呼ぶこともある。「河童」の意味解説
河童は日本固有の妖怪である。鬼や天狗と並んで日本の妖怪の中でももっともポピュラーな妖怪のひとつ。水辺に生息し、子どもに似た体格をしているという。地域によっては「河太郎」と呼ぶこともある。姿かたちは地域によって異なるが、多くの場合、全身が緑色かまたは赤色で頭頂部に皿がある。頭頂部の皿には水を蓄えており、この水が枯れると死んでしまう。また、口にはくちばしがあり、背中には亀の甲羅を背負っている。手足には水かきがある。生臭い体臭を放っているといわれている。なぜ「河童」と読むのか・理由
「河童」は元々は「河(かわ)」に「童(わらはが変形してわっぱ)」が複合した「かわわっぱ」という読み方であった。やがて「わわ」の部分が省略されて「かっぱ」になった。河童の体格が決して大きくなく、人間の子ども程度しかないことから「童」の文字があてられたと考えられる。「河童」の類語・用例・例文
「河童」によく似た言葉として「セコ」がある。「セコ」は鹿児島県以外の九州地方と島根県隠岐郡に伝わっている妖怪で、河童が山に登ったもの、とされる。また、江戸時代には川に住む妖怪を総称して「水虎(すいこ)」と呼んでいた。「河童」の用例としては、河童に似た髪型を「お河童頭」と呼んだり、一般的に河童はキュウリが好物だとされていることから、寿司屋ではキュウリを巻いたお寿司を「河童巻き」と呼んだりする。
そのほか、「河童」には妖怪としての意味のほかに、水辺で遊んでいる子どもや泳ぎの上手な人を指す意味もある。「河童」を用いた慣用句には、得意なことで失敗した場合に「河童の川流れだね」と言ったり、得意なことができないようにされた人をたとえて「まるで陸に上がった河童だね」と言ったりする。
また、レインコートのことをカッパと呼ぶことがあるが、この場合のカッパの語源はポルトガル語でマントを意味する「capa」であり、字は「合羽」をあてる。妖怪の「河童」とは何の関係もない言葉である。ただし、稀に「河童」を「合羽」と表記することもある。
「河童」の英語用例・例文
「河童」は日本固有の妖怪であるため、英語に直訳することはできない。英語で表現する場合も「kappa」である。そこで河童を英語で紹介する場合には、妖怪は英語で「ghost」「specter」「monster」であることから「Kappa is a well known Japanese monster」や「Kappa is specter in ponds and rivers」などとするとよい。そのほか、小鬼やわんぱく小僧を意味する「imp」をあてて河童を「water imp」や「river imp」と表現する方法もある。「Kappa is a well known Japanese water imp」など。《河童》の正しい読み方
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