《水稲》の正しい読み方
「水稲」の正しい読み方
「水稲」は基本的に「すいとう」と読む。ただし、分かりやすさを優先して敢えて「みずいね」と読ませる場合もある。「水稲(すいとう)」は「陸稲(りくとう)」と対比される語である。「水稲(みずいね)」に対する語は「陸稲(おかぼ)」。
「水稲」の意味解説
「水稲」とは、文字通り水で育つ稲のことである。イネ科の植物は数多くの種類に分かれ、中には水田ではなく畑に種を蒔いて成長させるものがある。そのため、畑ではなく水田で育てているということを強調するために、水稲という言葉が使用される。ただ、日本では稲といえば米を指し、大抵の米は水稲であるので、多くの場合は、わざわざ水稲という言葉を用いる必要がない。したがって、水稲を育ている地域の説明や、農業でのやり取りでなどで使用されることが多い言葉である。なぜ「水稲」と読むのか・理由
「水稲」を「すいとう」と読むのは、音読みで統一するからである。複数の漢字で構成された熟語は、中国語の読みが由来である音読みにするのが基本なので、「水稲」は「すいとう」となる。ただ、「すいとう」では意味が伝わりにくく、「水筒」や「出納」など同じ読みの言葉と混同する恐れがある。そのため、意味の伝わりやすさを優先して、文法的には好ましくない「みずいね」を使う場合もある。「水稲」の類語・用例・例文
「水稲」は基本的に、水田で育てている稲そのもの、あるいは水で育てる稲の品種を指すために使用する。例文にすると「水田に行くと、水稲が順調に育っている様子が見られる」「この稲は水稲であるため、水田を確保しなければ育てることができない」といった形である。「水稲」の類語としては、「陸稲」が挙げられる。水稲と同じ稲を指す言葉であり、水稲は水田で育てる必要があるのに対して、陸稲は畑で育てるという特徴がある。そして、水稲と陸稲を含んだ、「稲」という単語も、水稲の類語と言える。日本では、しっかりと治水が行われている上に、陸稲よりも水稲の方が味が良いということで、稲という言葉は水稲を指す場合がほとんどである。したがって、稲と水稲はほぼ同義であり、稲と表現しただけでも、水稲であることが伝わる可能性は非常に高い。また、水稲と同じ水田を用いて作られるという意味では、「大豆」や「黍(きび)」も類語と言える。
「水稲」の英語用例・例文
「水稲」を英語で表現すると、「paddy field rice」となる。「paddy field」が「水田」、「rice」が「米」「稲」という意味の言葉である。また、「field」は必須ではなく、「paddy rice」という表現でも水稲として成立する。そして、例文にすると、「Many paddy field rice is grown in Japan(日本では数多くの水稲が栽培されている)」「I prefer paddy rice to upland rice(私は陸稲よりも水稲の方が好みである」といった表現になる。- 《水稲》の正しい読み方のページへのリンク