《気骨》の正しい読み方
「気骨」の正しい読み方
「気骨」は漢字のまま読むと「きこつ」、「きほね」などと読むことができる。では、どう読むのが正しいかというと、「きこつ」もしくは「きぼね」である。「きぼね」という読み方は耳慣れないかもしれないが、「気骨(きぼね)が折れる」という慣用句もあるぐらいだ。日常的に使う言葉ではないが、念頭に入れておくとよい。「気骨」の意味解説
「気骨」は「きこつ」と読むか「きぼね」と読むかで意味が異なる。「きこつ」は自分の信じることを貫き通す屈強な精神、心という意味である。「気骨がある人」というと筋が通った強い心を持つ人物という意味となり、人を称賛する時に使われる。一方、「きぼね」は心配や気苦労という意味があり、「気骨(きぼね)が折れる」という慣用句は気を使い精神的に疲弊するという意味となる。「気骨」は、読み方によってポジティブ/ネガティブの正反対の意味合いになる。なぜ「気骨」と読むのか・理由
「気骨」を「きこつ」、「きぼね」と読むのは、「気(き・け)」+「骨(こつ・ほね)」で構成されているからである。ただ、漢字のまま読むと「きぼね」ではなく「きほね」と読むべきであるが、連濁という読み方により「ほね」ではなく「ぼね」に変換されている。連濁とは、発音しやすくする目的で静音を濁音に変える読み方である。「気骨」の類語・用例・例文
「気骨(きこつ)」の類語・気概(きがい)
・根性(こんじょう)
・意気込み(いきごみ)
「気骨(きぼね)」の類語
・懸念(けねん)
・憂慮(ゆうりょ)
・気掛かり(きがかり)
「気骨(きこつ)」の用例・例文
気骨がある、気骨に欠けるという言い回しをし、主に男性について表現する場合に使う。
・彼には自分のプロジェクトを推し進める気骨がある。
・少々生意気だが、彼は気骨があるため将来が楽しみだ。
・部長の周りには気骨に欠けるイエスマンばかりが集まっている。
「気骨(きぼね)」の用例・例文
心が疲弊する・した際に用いられる言葉であるが、身体的な疲労には使わない。
・上司の小言には気骨が折れる。
・気骨が折れる仕事が続いたので、長期休暇を取りリフレッシュしたい。
・何度教えても同じ失敗を繰り返すので気骨が折れた。
「気骨」の英語用例・例文
「気骨(きこつ)」は英語で「spirited」、「plucky」と表現し、「気骨(きぼね)」は「anxiety」、「dishearten」と表現する。「気骨」の英語の用例・例文
・His team put up a spirited defense.(彼のチームは気骨のあるディフェンスをした)
・The plucky hero’s good deeds awaken a magical transformation.(気骨のあるヒーローの善行が魔法のような変化をもたらした)
・ She's been feeling a lot of anxiety about her new job.(彼女は新しい仕事に気骨が折れている)
・The conflict between their families disheartened them.(家族間の対立で気骨が折れた)
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