《出生率》の正しい読み方
「出生率」の正しい読み方
「出生率」の正しい読み方は「しゅっしょうりつ」である。「出生率」の「生」は音読みで「せい」とも読まれるので、「しゅっせいりつ」と読んでいる人は非常に多い。ただ「しゅっせいりつ」という読み方は慣用読みになりつつあるため、必ずしも間違いというわけではない。慣用読みとは、 元来の読み方ではないが広く用いられて定着した読み方のことである。間違ってはいないが、「出生率」は「しゅっしょうりつ」と読むのが正しいのでしっかりと覚えておいたほうがいい。「出生率」の意味解説
「出生率」とは、一定の人口数における一定期間の出生数の割合という意味がある。一般的には人口千人に対して1年間の出産数を指す事が多いのが特徴。この人口千人には年齢や男女を問わずにあらゆる世代が含まれているので、日本の人口比を大幅に縮小した数値だといえる。なぜ「出生率」と読むのか・理由
「出生率」の「出」は音読みで「しゅっ」、「生」は音読みで「しょう」、「率」は音読みで「りつ」と読まれる。したがって、この3つの漢字を繋ぎ合わせて「しゅっしょうりつ」と読まれるようになった。「出生率」の類語・用例・例文
「出生率」の類語というと「出産率」が挙げられる。この「出産率」は「しゅつさんりつ」と読み、「子宮に着床痕が認められた母体に対する分娩した母体の割合」を表す指標だ。「ある特定の期間における特定の人口に対する出生児数の割合」という意味では、「出生率」と「出産率」は共通している。ただ「出産率」の場合、死産も含まれているのが大きな違いである。「出生率」の用例・例文
・恋愛をしない若者が急増しているために日本の出生率は年々減少傾向にある
・このまま出生率が激減していけば、日本の未来はどうなっていくのか大変不安である
・女性の社会進出が昔よりもかなり増えているので、出生率はここ数年でかなり減少してしまった
・日本の出生率が高まっていけば、労働力も今よりさらに増えるので国際競争力が増していくことだろう
・高齢化社会が驚くべきスピードで加速しつつあるので、国は出生率を上げるための施策を必死に考案するべきだ
「出生率」の英語用例・例文
「出生率」は、英語で「rate of birth」「birthrate」というように表記される。「birth」は「出産」「出生」、「rate」には「割合」「比率」という意味がある。よって、これらの単語を組み合わせれば「出生率」という意味になる。「出生率」の英語での用例・例文
Japan's birth rate is on a downward trend under the influence of women's social advancement.
(女性の社会進出の影響で、日本の出生率は減少傾向にある)
Japan should devise a way for increasing the birth rate.
(日本は出生率を上げるための方法を考案すべきだ)
《出生率》の正しい読み方
「出生率」の正しい読み方
「出生率」の正しい読み方は「しゅっしょうりつ」である。ただし、「しゅっせいりつ」という読み方も慣用読みとして定着している。厚生労働省の人口動態統計では、「出生率」は「しゅっしょうりつ」と読まれている。
「出生率」の意味解説
「出生率」とは、一定の人口における特定の期間の出生数の割合を意味する言葉である。人口1000人あたりの出生数として算出され、これを「普通出生率」と言うこともある。これに対して、15歳から49歳の年齢別出生率を合計したものを「合計特殊出生率」と呼び、1人の女性が一生の間にどれだけ子を産むかが表現される。人口の自然増減を異なる時代や異なる地域の間で比較評価する際には、合計特殊出生率の方が用いられることが多い。少子高齢化などで焦点が当たるのも合計特殊出生率の方である。なぜ「しゅっしょうりつ」と読むのか・理由
「しゅっせい」と「しゅっしょう」の読みの使い分けとして、「医学用語か否か」であるのがひとつの基準とする考え方がある。一般用語としては「しゅっしょう」、医学用語としては「しゅっせい」が用いられることが多い。参考までに、体重が通常よりも遥かに軽い状態で生まれた新生児を指す「極低出生体重児」は「ごくていしゅっせいたいじゅうじ」と読む。「出生率」の場合は、人口統計学で用いられる語であるため、医学用語とは言い難い。故に、一般用語としての「出生」となるため、「しゅっしょうりつ」と読むことになる。「出生率」の類語・用例・例文
出生率の類語には「出産率」というものがある。意味的には出生率とほぼ同義であり、ある地域における1年間の出生数の割合を指す言葉である。ただし、「出産率」にはもう一つ意味があり、妊娠した母体のうち分娩に至った母体の割合という意味もあるため注意が必要となる。主に医学や生物学で用いられる用語のため、どちらの意味で用いられるかは文脈から判断する必要があるだろう。出生率は一般的に1年間の人口1000人あたりの出生数を指して用いられるため、「今年の出生率」「2021年の合計特殊出生率」というように、期間を指定する場合は年単位での指定が行われる。また、出生率を数値表現する場合は特定の単位をつけずに表現するため、「今年の出生率は1.43で、昨年と比較して0.3ポイント低下している」といった形で、上昇値や下降値に単位を付ける場合は「ポイント」が用いられる。また、出生率を比較する場合は「今年の出生率は5年前よりは高くなったが、10年前と比較すると低い」というように「高い」「低い」で表現する。
「出生率」の英語用例・例文
「出生率」を英語で表現する場合は「birthrate」や「birth ratio」が用いられる。出生率の数値の増減を表現する場合は「increase」および「decrease」を使用する。先述した「今年の出生率は1.43で、昨年と比較して0.3ポイント低下している」という例文を英訳すると、「This year's birthrate is 1.43, this is decreased 0.3 points from last year.」となる。また、学術用語としては「natality」という表現も存在し、学術論文などのクリニカルトーンで記述される文章ではこちらが用いられるケースが多い。- 《出生率》の正しい読み方のページへのリンク