《出納》の正しい読み方
「出納」の正しい読み方
「出納」の読み方は、「すいとう」である。「出」という漢字は、「で(る)」「しゅつ」「すい」と読み、「納」は「おさ(める」「のう」「とう」と読むことができる。なお、「とう」は、「納」の慣用音である。この言葉が使われ出した当初は、「しゅつのう」と読まれていたが、現代では「すいとう」という読み方が一般的になった。また、「出納」と書いて、「しゅつのう」と読む場合もある。この場合、「すいとう」と「しゅつのう」とでは言葉が持つ意味は異なるため、注意が必要だ。「出納」の意味解説
「出納」を「すいとう」と呼んだ場合は、金銭や物品を出し入れすることや、支出と収納のことを指す言葉だ。お金を管理するために使われる帳簿は、出納帳と書き、「すいとうちょう」と読む。経理業務のひとつでもある出納業務では、現金や預金の出し入れや、記録、管理などを行っていくのだ。この場合は、「すいとうぎょうむ」と読む。一方、「しゅつのう」と読む場合は、「すいとう」とは少し異なる意味合いを持つようになる。この場合は、平安時代に、役所や寺院において、物品の出し入れの仕事をしていた者を指しているのだ。なぜ「出納」と読むのか・理由
本来、「出納」は「しゅつのう」と読まれていた。しかし、この言葉が使われる中で、次第に「すいとう」と読まれるケースが増え、次第に「すいとう」という読み方が一般的になってしまったのである。このように、最初は間違った読み方であっても、人々の中で広まり、定着したものは、「慣用読み」と呼ばれている。この場合、慣用読みである「すいとう」も間違いではなく、正しい読み方とみなされるのだ。「出納」の類語・用例・例文
類語には、「収支」や「出入」「決算」「会計」などの言葉がある。意味は全く同じではないため、使う際には、注意が必要だ。「出納」の用例・例文・現金出納帳を、あちらの棚の中に入れておいてください・出納をごまかすことだけは、絶対にしてはいけない・出納業務には、正確さが求められる・出納業務に携わったことはありますか・出納帳を確認すれば、お金の動きを把握することができます・出納の帳簿は、どこで保管していますか・出納の管理をお願いできるのは、あの人しかいない・責任感の強い人に、出納業務は向いているだろう・出納係の窓口は、どこにありますか・あの出納係には、少し不安を感じることがある・誰か、この会社で出納に詳しい人はいませんか・出納帳は、手書きよりも、データで作成する方がおすすめです・残高が合わないので、出納帳を隅々まで確認した・出納台帳の管理をしっかり行っておけば、在庫管理もスムーズになるだろう「出納」の英語用例・例文
「出納」を英語にした場合は、様々な表現がある。例えば、出納係の場合は「a cashier」や「ateller」、出納簿の場合は「a cash book」「an account book」などだ。用例・例文・I went to the cashier's window,yesterday.(私は、昨日出納窓口へ行った。)・I am a treasure.(出納係は、私です。)・Let me check the account book.(出納簿を確認させてください。)・I am good at cashier business.(出納業務は、得意です。)・She is a very reliable teller.(彼女は、とても信頼できる出納係だ。)・I don't how to write a cash book.(出納帳の書き方が分かりません。)- 《出納》の正しい読み方のページへのリンク