《分別》の正しい読み方
「分別」の正しい読み方
「分別」の正しい読み方は「ふんべつ」または「ぶんべつ」である。語義に応じて読み方が使い分けられるため、注意を要する。「分別」を「ふんべつ」と読む場合は「ものの道理や物事の善悪を正しく判断すること」を意味する。他方「ぶんべつ」と読む場合は、ごみ等を「種類ごとに区別すること」を意味する。たとえば「思慮分別」は前者の語義であるため、「しりょふんべつ」と読むのが正しい、ということになる。
なぜ「分別」と読むのか・理由
「分別」の「分」という字は、「わ(ける)」「ふん」「ぶん」「ぶ」と読める。「ふんべつ」は仏教用語から来ている。「ぶんべつ」は近代に入って生まれたとされる言葉で、「分別結晶」など科学用語を用いるために造語されたと言われる。「分別」の類語・用例・例文
「分別」の類語は、「理性」「見識」「通念」「常識」「選別」「類別」「区分」「区別」「区分け」などがある。「分別」の用例・例文は以下の通り。
・もっと分別をもって、年齢相応に振る舞うべきだ
・あの人の理屈を理解できないので、分別ある人に相談したい
・ごみの分別を守らないと、近所トラブルに発展する可能性がある
・思慮を重ねた上、分別ある結論に達したのだろう
・資源ごみと非資源ごみを分別する
・出かける前にドアに鍵をかけるくらいの分別はあってほしい
・自分では分別のある行動をしているつもりだ
・自分より分別のある父に、私から何も言うことはない
・幼少期から厳しいしつけを受けたおかげで分別がついた
・昨日は無分別に買い物をしてしまった
・あなたの年齢ならもっと思慮分別があってしかるべきだ
・彼はまだ若いが、とても分別のある人物だ
・18歳になったのだから、もっと分別があっても良いだろう
・きちんと分別のある人は決して盲信などしない
・日本初のごみの分別システムが開始された
・彼は勤勉で分別のある生徒だ
・わいろを断るだけの分別がある
「分別」の英語用例・例文
「分別」の英語は「sensible」「good sense」「discretion」などがある。「分別」の英語の用例・例文は以下の通り。
・He has more sense than to say such a foolish thing.(彼は分別があるから馬鹿なことは言わない)
・He doesn't have a grain of sense.(彼女は分別のかけらもない)
・He has attained to years of discretion.(彼は分別ある年齢に達した)
・She had enough wisdom to refuse the offer.(彼女には申し出を断るだけの分別があった)
・He was persuaded to be more sensible.(彼はもっと分別のある人間になるよう説得された)
・If you have any sense, cancel the trip.(少しでも分別があるなら、旅行を中止しろ)
・She had enough sense to understand what he really meant.(彼女には彼の真意を察するだけの分別があった)
・A sensible person is one who uses good sense.(分別ある人というのは良識を働かせる人である)
・I'm supposed to be sensible human.(私は分別のある人間でなければならない)
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