《分泌》の正しい読み方
「分泌」の正しい読み方
「分泌」の読み方は「ぶんぴ」または「ぶんぴつ」。どちらかといえば「ぶんぴつ」と読まれることが多い。かつては「ぶんぴ」が正しい(本来的な)読み方とされてきたが、現代においては「ぶんぴつ」と読む人の割合が増え、いまや慣用的な読み方として完全に定着している。放送業界でも「ぶんぴつ」と読まれるようになっている。「分泌」の意味解説
「分泌」には、生体(の細胞)が代謝物を排出すること、を意味する語。ホルモン、唾液、胃液、汗、皮脂、腟分泌液(いわゆるマン汁)などの物質が体内外に出てくる動きのことである。汗や皮脂などを体表から体外に分泌することを「外分泌」といい、ホルモンのように体内に分泌することを「内分泌」という。なお外分泌や内分泌の読み方も「がいぶんぴ / がいぶんぴつ」と2通りに読める。分泌は動植物に広く見られる細胞のはたらきである。植物の蜜、粘液、油脂などは、植物の分泌物である。
なぜ「分泌」と読むのか・理由
「分泌(ぶんぴつ)」は「分(ぶん)」と「泌(ひつ・ひ)」という音読みが連なって半濁音化した読み方である。「分泌」の類語・用例・例文
「分泌」の類語・発汗(はっかん)
・粘液(ねんえき)
・汁液(じゅうえき)
・液汁(えきじゅう)
・滲み出る(にじみでる)
・流汗(りゅうかん)
「分泌」の用例・例文
・酸っぱい食べ物を見ると唾液の分泌が活発になる。
・ノンレム催眠時に分泌される成長ホルモンは、美容や健康に大きな関わりがある。
・思春期は皮脂の分泌量が多いため、ニキビができやすい。
・ジャコウネコの分泌物は香水の成分として珍重されている。
・ゴムの木から分泌される樹液は、ゴムとして工業に役立てられている。
・女性は年齢とともに女性ホルモンの分泌量が減少していく。
・母乳の分泌が少ないと、赤ちゃんに粉ミルクを飲ませる必要がある。
・胃で分泌された胃液によって食べたものが消化される。
・ホルモンの分泌を正常化させるためには規則正しい生活をする必要がある。
・甲状腺ホルモンの分泌を活発にするために薬を服用している。
「分泌」の英語用例・例文
「分泌」は英語で「secretion(分泌・分泌物)」や「discharge(分泌・分泌物)」と表現される。・「secretion」を使った例文
This night cream is a skincare product that contains snail secretion.(このナイトクリームはカタツムリの分泌物を含むスキンケア商品である)
This plant has root secretions that repel insects.(この植物の根には昆虫を寄せ付けない分泌物がある)
・「discharge」を使った例文
I am suffering from a clear discharge from my eyes and nose.(私は目と鼻からの透明な分泌物に悩まされている)
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