《初診》の正しい読み方
「初診」の正しい読み方
読み方:しょしん「初診」を「はつしん」や「はつみ」と読むのは誤りである。
「初診」の意味解説
「初診」とは初めての診療のことである。しかし、ここでいう「初めて」の定義を誤解している人が非常に多い。その医療機関で、初めて診療してもらうことを、「初診」の定義だと勘違いしているのだ。「初めて」の本来の意味から考えると、そのようにとらえることもできるが、医学的に「初診」という場合は意味が異なる。患者が任意に診療を中止してから1か月以上経過した後で診療を再開する場合は、同一の医療機関で同一の症状を診療する場合でも、再開後の最初の診療は「初診」として扱うことになっている。また、「初診」という概念は、同一の医療機関と同一の人物を対象とするものなので、傷病が同じである必要はない。ある病気で診療を継続しているときに、別の病気にもなって同じ医療機関で新たな診療を開始する場合は、「初診」ではなく「再診」として扱われる。
なぜ「しょしん」と読むのか・理由
「初診」の「初」は音読みで「ショ」と「ソ」、訓読みで「はじ(め)」「はじ(めて)」「はつ」「そ(める)」「うい」「うぶ」と読む。なお、音読みの「ソ」と、訓読みの「うぶ」は表外読みである。いっぽう、「初診」の「診」は音読みで「シン」、訓読みで「み(る)」と読む。「ショ」も「シン」もどちらも音読みなので、「初診」は典型的な音読みの単語である。「初」という字には「はじめて」や「最初の」という意味があり、「診」という字には「みる」や「しっかりと調べる」という意味のほかにも「病気の状態を調べる」という意味がある。その病気の状態をはじめて調べるという意味で「初診」という単語が成り立っている。
「初診」の類語・用例・例文
「診療」の類語には、「診察」「診断」「見立て」「治療」「検診」などがある。「初診」とは「初めての診療」のことなので、「初診」の類語は、「初めての診察」「初めての診断」「初めての見立て」「初めての治療」「初めての検診」になる。文中では、「前回の受診から3か月以上経過しているので、今回は初診料も必要です」や、「初診の方は、健康保険証もお持ちください」のように使用する。
「初診」の英語・用例・例文
「初診」は英語で、「first medical examination」「first patient contact」「first visit」「initial consultation」「patient's first visit」という。文中では、「That will be 33 dollars for the first visit.(初診料とあわせて33ドルです。)」や、「Maybe you should come early at the first visit.(初診の場合は早めにお越しください。)」のように使用する。また、「初診患者」は「a new patient」、「初診料」は「cost of first consultation」や「first visit fee」、「initial visit fee」という。「初診時のレントゲン写真」は「original radiograph」のように表現する。
《初診》の正しい読み方
「初診」の正しい読み方
「初診」の正しい読み方は「しょしん」である。「初診」の意味解説
「初診」とは「初めての受診」を意味する語。病院・医院・クリニックなどにおいて「ここで診察を受けるのは初めてである」状況を指す。なぜ「初診」と読むのか・理由
「初診」の「初(しょ)」と「診(しん)」はどちらも音読みの読み方。音読みとは昔の中国の発音をベースにした読みのことで、音を聞いただけでは日本語の意味が分からないものが多いのが特徴。「初」と「診」という2字の漢字を組み合わせることで、初めての診察といった意味を持つ「初診」という熟語になる。「初診」の類語・用例・例文
「初診」の類語は「検診」「診療」「予診」などが挙げられる。- 《初診》の正しい読み方のページへのリンク