《前駆陣痛》の正しい読み方
「前駆陣痛」の正しい読み方
「前駆陣痛」は「ぜんくじんつう」と読む。「前駆陣痛」の意味解説
「前駆陣痛」とは、出産が近くなった妊婦が感じる腹部の張りや痛みのことである。陣痛と名が付いているものの、出産の際に起こる規則的な、痛みを伴う子宮収縮である陣痛とは異なり、臨月に入った妊婦に多く見られる、不規則で、そこまで程度が強くない痛みや腹部の張りを、前駆陣痛という。偽陣痛などと呼ばれることもある。前駆陣痛で起こる症状は人それぞれで異なるが、腹部の痛みや張り、腰痛などを訴えることが多い。初めての妊娠など、人によっては、前駆陣痛に気が付かないという人もいるくらい、個人差が大きいものである。前駆陣痛と陣痛の区別をつけることは難しく、「どのような痛みがどのような間隔で起きているのか」という妊婦本人の評価から判断しなくてはならない。そのため、痛みの程度や、1回の痛む時間の長さ、痛みと痛みの間隔などの状況把握が、今起きている痛みが前駆陣痛なのか陣痛なのかを判断する上で重要なものになる。陣痛は、「痛みの間隔が10分おきであるか、もしくは頻度が1時間に6回以上になったとき」と言われており、痛みの間隔が規則的に段々と短くなっていき、痛みの程度は徐々に強くなっていく。そして、1回の痛みの時間が長くなっていくのが一般的である。前駆陣痛は、痛みの間隔は不規則で、痛みの程度はそこまで強くないことが多く、1回の痛みの持続時間もそれほど長くないのが一般的である。
出産間近の腹部の張りや痛みは、前駆陣痛であれば問題はないが、前駆陣痛だと思っていても、急な強い痛みや腹部の強い張り、出血などは、前駆陣痛以外が原因となっていることも少なくない。すぐに医師による処置が必要になる場合もあるため、いつもと違うと感じたらすぐに受診することが重要である。
なぜ「前駆陣痛」と読むのか・理由
「前駆陣痛」はすべての漢字を音読みすることにより、「ぜんくじんつう」と読む。「前駆陣痛」の類語・用例・例文
「前駆陣痛」の類語として、陣痛などが挙げられる。「前駆陣痛」を用いた例えとして、「出産が間近になると、陣痛の前に前駆陣痛が起こる」や「前駆陣痛は、人によって痛みの程度や腹部の張り方が異なる」などの文章ができる。「前駆陣痛」の英語用例・例文
「前駆陣痛」は英語で「false labor pains」と表現することが多い。また、「false labor pains」の「pain(痛み)」を「contraction(収縮)」に変えた「false labor contractions」や「Braxton-Hicks contractions」と表現することもある。「false labor pains」を用いた例えとして、「False labor pains varies from person to person.(前駆陣痛には個人差がある)」などの文章ができる。- 《前駆陣痛》の正しい読み方のページへのリンク