《分からない》の敬語とは? わかりやすく解説

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《分からない》の敬語

「分からない」の敬語表現

理解できないときに「分からない」表現しますが、これを「分かりません」にすれば丁寧語となります。「分かりません」は「分かる」という動詞連用形にし、助動詞「ます」を未然形「ませ」にして付け最後に打ち消しの意味がある助動詞「ん」を付けたものです。一方「分からない」尊敬語表現すると、「ご存じありません」になります。「ご存じありません」の「ご存じ」は、「知っていると言う意味の「存じ」に尊敬の意味を含む「ご」を付けたものです。

そこに動詞「ある」を連用形にして、助動詞「ます」の連用形「ませ」と否定助動詞「ん」を付けてます。また、目上の人に自分分からないということ伝えたい時には「分からない」謙譲語である「存じません」を使いましょう。「存じません」の「存じる」は、分かるという意味の謙譲語です。「存じる」を連用形にし、助動詞「ます」を未然形「ませ」に変えて付けて最後に否定助動詞「ん」を付けたものが「存じません」になります

「分からない」の敬語の最上級の表現

「分からない」尊敬語ご存じありません」は、これ以上敬意を表す表現はありません。そのため、どのような立場目上の人にも「ご存じありません」を使えば良いのです。一方「分からない」謙譲語存じません」は、「存じ上げませんとすれば最上級謙譲表現となります

存じる」を連用形存じ」にし、そこにへりくだった意味を表す「上げる」を付けることでより謙譲の意味強くなっています。存じ上げる」に助動詞「ます」と「ん」を付けて否定の形「存じ上げません」になります。他には「存じておりません」も、最上級謙譲表現です。「存じておりません」は動詞存じる」を連用形にして、接続助詞「て」を付け、さらに「いる」の謙譲語「おる」を付けてます。そして最後に「ません」を付けて否定の形にしているのです。

「分からない」の敬語のビジネスメール・手紙での例文

「分からない」をビジネスメールや手紙で使う場合相手から何か質問されてその返答をする際に謙譲語にするというパターンが多いでしょう例えば「弊社企画部のAをご存じですか」と聞かれた際に、「存じません」と答えることができます取引先の人とのメールやり取りなど、特に敬意を表す必要がある場合には「存じません」よりも「存じ上げません」を使った方が良いでしょう。さらに「申し訳ございません存じ上げません」と表現すれば、より丁寧な印象なります

「分からない」を上司に伝える際の敬語表現

上司に対して分かる分からない確認したい時には尊敬語ご存じありません」を使いましょう例えば「明日会議で使う資料保管場所ご存じありませんか」といった使い方あります一方上司質問されたことが分からない場合には、謙譲語存じ上げません」を使いましょう例え上司商品在庫があるかどうか聞かれ分からない答える時は「申し訳ございません存じ上げません」と表現しますまた、上司分からない事柄教えてもらいたい場合にも「分からない」謙譲語使いましょう例えば、「A社の企画について存じませんので教えていただけませんか」といった使い方あります

「分からない」の敬語での誤用表現・注意事項

「分からない」謙譲語存じません」や「存じ上げません」は、分かったかどうか聞かれ場合返答としては使うことができません。例えば「この企画内容分かりましたか」と上司聞かれたとしましょう。この場合分からないということ謙譲表現答えたいからといって、「存じ上げませんと言うのは間違いです。「分からない」丁寧語分かりません」を使うのが適切になりますまた、ある人や物を知っているかどうか聞かれ場合、「存じ上げません」を使うのは人物分からない場合のみにした方が無難です。

商品などに「存じ上げません」を使うと違和感感じる人もいるため、この場合は「存じません」や「存じておりません」を使いましょう。他にも「分からない」丁寧な表現である「分かりかねる」を使う際にも注意が必要です。「分かりかねる」の「かねる」は、「〜できない」という不可の意味遠回しに表現している言葉なります。そのため分かる分からない聞かれた際に「分かりかねる」を使うと、何か事情があって分からないという意味に捉えられてしまうおそれがあるのです。誤解を招く場合もあるため、使用するのは避けた方が無難でしょう

「分からない」の敬語での言い換え表現

聞かれたことに対して自分では分からず答えることができない場合には「ご返答いたしかねます」と表現できます。「ご返答いたしかねます」は、返答謙譲の意味を含む「ご」を付けて謙譲表現にしています。そして「する」の謙譲語「いたす」を連用形にし、不可能を意味する「かねる」を付けているのです。例え取引先の人からメール商品の詳しい仕様聞かれた際に、「商品詳細につきましては私からはご返答いたしかねます」と答えることができます

さらに「申し訳ございません商品詳細につきましては私からはご返答いたしかねますとすれば、より丁寧な印象になるでしょう。詳しい問い合わせができる連絡先などを添えても、印象がよくなりますまた、自分知識がなくて分からないことを謙譲語表現したい時には、「存じ上げません」を「あいにく知見がございません」と言い換えられます。

《分からない》の敬語

「分からない」の敬語表現

「分からない」敬語表現すると、「分かりません」もしくは分かりかねますとなります敬語表現にする前の言葉「分からない」は、動詞分かる」を未然形「分から」に変化させて、打ち消し役割を果たす助動詞「ない」を付け足した語句です。原型の「分かる」を丁寧にしたものが「分かります」であり、連用形の「分かり」に丁寧な表現となる助動詞「ます」が語尾加えられています。加えて助動詞「ます」を未然形「ませ」に変えて推量の意味を含む助動詞「む」を「ん」へと音変化加えた上で組み合わせたのが、「分かりません」です。丁寧な表現「ます」の未然形付け足されているため、「分かりません」は丁寧語属します後者の「分かりかねます」は「分かる」の連用形である「分かり」に、動詞「かねる」に助動詞「ます」を加えた丁寧語表現です。「かねる」は他の動詞連用形の後に付けることで、「〜できない・〜することがむずかしい」という意味に変化します

「分からない」の敬語での誤用表現・注意事項

「分からない」敬語表現に「分かりません」を使う際の注意点として挙げられるのが、単独使えば突き放した印象与えてしまう可能性がある点です。語尾丁寧な表現となる「ます」の未然形「ません」が付いているものの、ある情報について知識聞かれたときに「分かりません」とだけ返してしまうと、そこで会話止まってしまいます社内先輩上司など、近しい関係の目上相手であれば「ちょっと分かりません」や「分かりません、今から調べます」などやりとり繋げ言葉付け足すことで、相手との会話シャットアウトするような印象薄れます

「分からない」の敬語での言い換え表現

社外取引先相手やりとりする際、「分かりません」の代わりに適切な表現となるのが「存じあげません」です。「知る」謙譲語にあたる「存じあげる」を、未然形にした上で同じく丁寧表現助動詞「ます」を未然形にして付け足した語句です。知らない分からないという意味を含む語句であり、なおかつ謙譲表現含まれます。同じく存じておりません」も、分からないことをより丁寧に敬語表現したいときに適した語句です。相手敬意示した上でやりとり円滑にする表現として不勉強申し訳ありませんご教示ください」も挙げられます。分からないという事実を伝えるだけでなく、相手敬意表しつつ会話スムーズに繋ぐ役割果たします相手急いでいて「分からないという事実」だけを知りたいであれば話は別ですが、目上相手立てつつ円滑なやりとり行いたい場合に役立つ表現です。


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