《出生届》の正しい読み方
「出生届」の正しい読み方
「出生届」は「しゅっしょうとどけ」と読む。「しゅっせいとどけ」は非本来的な読み方であり、辞書的には誤った読み方と位置づけられる。ただし「出生」は、「しゅっしょう」と「しゅっせい」のどちらも正しい読み方である。
「出生率」は「しゅっしょうりつ」も「しゅっせいりつ」も、どちらの読み方も国語辞書に収載されている。「しゅっせいとどけ」も《慣用的な読み方》として容認できる余地がないわけではない。
「出」という字には音読みでは、シュツ、スイ、訓読みでは、で(る)、だ(す)といった読み方がある。「生」という字には音読みでは、セイ、ショウ(シャウ)、訓読みでは、い(きる)、い(かす)、い(ける)、う(まれる)、(うむ)、お(う)といった読み方がある。「届」という字には音読みでは、カイ、訓読みでは、とど(ける)、とど(く)といった読み方がある。
「出生」は「しゅつ+しょう」が促音便によって「しゅっしょう」となる。「出生届」は「出生+届(け)」という構成の熟語であり、「出生」は音読みからなる語、「届」は訓読みの語である。
「出生届」の意味解説
「出生」は人が生まれることであり、「出生届」は、子が生まれたときに、その子を戸籍に記載してもらうための届け出のことである。出生届には、子の氏名、生年月日、住所などが記載される。父母は出生から2週間以内にこれを提出する必要がある。なお書類の右側は出生証明書となっており、本来は病院の医師が身長や体重などを記載する。出生届が受理されると父母の戸籍に子の記載が加わり、戸籍法上、子が生まれたことが認められる。 届出後、父母の住民登録がなされている自治体では住民登録の手続きが行われる。
「出生届」の類語・用例・例文
「出生届」の類語には「出生証明書」「出生届書」などがある。〈用例・例文〉
・出生届は赤ちゃんが生まれてから二週間以内に役所に提出しなければならない。
・出生届を出す前に、子供の名前を考えておく必要がある。
・出生届の審査には三十分から一時間程度時間がかかる。
・戸籍に子の名前が記載されるまでには、出生届の受理から一週間から十日程度時間がかかる。
・婚姻届や離婚届とは異なり、出生届は役所に用紙をもらいにいく必要はない。
・通常、出生届の用紙は病院に用意がある。
・居住地から一番近い市役所に出生届を持っていく。
・出生届の提出後すぐに住民登録がされ、マイナンバーの付番なども同時に行われる。
・戸籍法の改正により、出生届への押印は任意となった。
・出生届の提出を怠ると、子が無戸籍となってしまう恐れがある。
・うちの役所では、出生届の受理に続けて児童手当の申請も案内するようにしている。
・出生届の受理と住民票の発行は違う窓口で担当している。
「出生届」の英語用例・例文
〈英語〉「出生届」は英語で「birth certificate」と記載する。
〈用例・例文〉
・Birth certificate registration receipt at Minato city.(港区での出生届受理証明書)
・Birth, death or marriage certificate is required.(出生、死亡、あるいは婚姻の証明書が必要になっている)
・To apply, parents must submit a copy of their baby's birth certificate.(応募するためには,親は赤ちゃんの出生届のコピーを提出しなければならない)
・The white house has released president's birth certificate, in response to rumors he was not born in the US.(大統領がアメリカ生まれではないという噂に対処するため、ホワイトハウスは彼の出生届を公開した)
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