ヤング・ブリティッシュ・アーティスト
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ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(Young British Artists; YBAs)は、イギリスを中心に活動する1990年代当時若手のコンセプチュアルアーティスト、画家、彫刻家などの総称。ブリット・アーティスト(Brit artists)、ブリットアート(Britart)とも略される。「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト」という名前は、1992年にロンドンのサーチ・ギャラリーで開催され出展作家たちを一躍有名にした同名の展覧会から取られている。主な美術家にはダミアン・ハーストやトレイシー・エミンがいる。
注釈
出典
- 1 ヤング・ブリティッシュ・アーティストとは
- 2 ヤング・ブリティッシュ・アーティストの概要
- 3 センセーション
- 4 出典・脚注
ヤング・ブリティッシュ・アーティスト
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「サーチ・ギャラリー」の記事における「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト」の解説
その後サーチは1980年代後半に入りアート収集を再開したが、今度は自国のまだ世に知られていない若い美術家の作品を安値で収集する方針に切り替えた。彼は美術大学の卒業展やオルタナティブ・スペースの展覧会など、評価の定まらない若者の展覧会を精力的に回った。そのころ、1980年代後半に美術大学を出た若者達は、当時沈滞していたロンドンの商業ギャラリーに相手にされず、芸術支援はサッチャー政権に大きく削られたため、美術家で自主運営するオルタナティブ・スペースを廃工場や廃倉庫で次々に立ち上げていた。その中で、『フリーズ』(Freeze)というインスタレーションなどによるグループ展をドックランズの廃倉庫で開いていたダミアン・ハーストらをサーチは見いだし、その作品を買い上げた。 広告業界の大物がまたコレクションを開始したこと、しかも今度は若く反抗的で不愉快な作家ばかりだということで、サーチのコレクションは美術ファンや大衆タブロイド紙から猛攻撃を浴び、2000年代に入っても美術関係者の中にはこれらの作家たちに反感を隠さない人々もいる。その一方、ブリット・ポップなど音楽・文学・ファッション・映画に渡る1990年代前半のイギリスの若者文化の隆盛にともない、イギリス美術も急速に世代交代し若い世代の注目を集めることになる。サーチはこれら、ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)と呼ばれるようになった若い美術作家たちの最大の保護者として、注目され始めたばかりの作家の作品を次々買い上げていった。彼らは後にターナー賞を相次いで受賞し、商業ギャラリーも彼らの作品を扱うようになるなど、サーチ効果は抜群だった。再オープンしたサーチ・ギャラリーはこれら新しく集めたコレクションを常設展示する場所となった。
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