未来派とは? わかりやすく解説

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レクオーナ:未来派

英語表記/番号出版情報
レクオーナ:未来派Futurista

未来派

読み方:みらいは

  1. 過去伝統反抗する絵画彫刻等芸術一派をいふ。
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未来派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 11:00 UTC 版)

未来派(みらいは)とは、フトゥリズモ: Futurismoフューチャリズム: Futurism)とも呼ばれ、過去の芸術の徹底破壊と、機械化によって実現された近代社会速さを称えるもので、20世紀初頭にイタリアを中心として起こった前衛芸術運動。この運動は文学美術建築音楽と広範な分野で展開された。1920年代からは、イタリア・ファシズムに受け入れられ[1]戦争を「世の中を衛生的にする唯一の方法」として賛美した。


  1. ^ 福田和也 『イデオロギーズ』新潮社 2004年5月
  2. ^ a b c フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティ|未来派宣言|ARCHIVE”. ARCHIVE. 2023年12月14日閲覧。
  3. ^ ただし、以上の経緯から、日本において受容された未来派が「イタリア未来派」ではなく「ロシア未来派ロシア語版英語版」であることに留意する必要がある。



未来派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 07:10 UTC 版)

20世紀のクラシック音楽」の記事における「未来派」の解説

詳細は「未来派」を参照 第一次世界大戦開戦期から戦間期にかけてのイタリアでは、未来派と呼ばれる芸術運動登場し音楽の分野ではルイージ・ルッソロなどが活躍したルッソロ1913年に「騒音芸術」を発表し、他の未来派の作曲家中心として汽笛サイレン機関銃発射音などの、一般的に騒音」として片付けられる音を主体とした音楽発表した

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未来派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 20:56 UTC 版)

未来」の記事における「未来派」の解説

未来派は20世紀初頭のイタリア起こった芸術運動である。主にイタリアロシア運動であったイングランドポルトガルのような他の国でも支持者がいた。未来派は絵画・彫刻詩歌演劇・音楽建築さらには美食といったあらゆる芸術形式探求した。未来派は過去思潮、特に政治芸術における伝統毛嫌いした。また彼らはスピード・技術・暴力といったものへの愛を支持した。未来派は過去愛することを「懐古趣味」(仏: passéisme)と呼んで軽蔑した自動車飛行機産業都市こそが未来派の称賛するものであった、というのは人間自然に対す技術的大勝利表していたからである。『未来派宣言』はこう述べている: 「我々は戦争世界唯一の健康法―、軍国主義愛国主義、自由をもたらす破壊行為命を捨てる値する美し思想女性差別称賛する。」 未来派はその多く特徴いくつかの思想過激派政治運動負っていたが、1913年秋までは政治にあまり関わっていなかった。 20世紀音楽における多く古典的な運動の一つ機械愛し機械取り入れ機械模倣していた。はっきりとイタリアの未来派運動の中心人物目されていたのが兄弟作曲家ルイージ・ルッソロアントニオ・ルッソロである。彼らはイントナルモーリという楽器使用したが、これは基本的にノイズ作りだすサウンドボックスであったルイージ・ルッソロ未来派宣言騒音芸術20世紀音楽美学中で最も重要かつ影響力ある文献一つとされている。他の未来派音楽としては蒸気機関車の音を模したアルテュール・オネゲルパシフィック231プロコフィエフの『The Steel Step』、Edgard Varèse実験音楽などがある。 未来派文学フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティの『未来派宣言』(1909年)とともに始まった。未来派の詩はイメージ極端な簡潔さ(詩の実際長さのことではない)の予期せぬ組み合わせ用いる。未来派の劇作品は節の数は少ないがひとつひとつ長く無意味なユーモア織り交ぜパロディ用いて歴史長い演劇伝統を傷つけようとする。小説のようなより長い文学形式が未来派の美学占め位置はなかった。というのは未来派美学スピード圧縮執心していたからである。 未来派は別の芸術領域へのかかわり広げていき、最終的に絵画彫刻陶芸グラフィックデザイン工業デザインインテリアデザイン劇場設計織物演劇文学音楽建築包摂する至った。未来派建築先進的な建材用いることで合理主義モダニズムに対して独特の批判をした点に特徴がある。未来派の理念現代西洋文化重要な構成要素として残存している; 若さスピード科学技術強調して現代多く商業的な映画文化表現見いだすこと。未来派に対して起こったいくつかの応答のうちの一つ1980年代文学ジャンルであるサイバーパンク科学技術がしばしば批判的な視点扱われる―がある。

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未来派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/04 04:09 UTC 版)

ジーノ・セヴェリーニ」の記事における「未来派」の解説

セヴェリーニはフィリッポ・トンマーゾ・マリネッティボッチョーニ誘いで未来派の運動参加1910年2月の「未来派芸術宣言」と翌年4月の「未来派絵画技術宣言」には、バッラボッチョーニカルロ・カッラルイジ・ルッソロとともに署名人に名を連ねている。セヴェリーニはフランスイタリア画家仲間重要な架け橋となり、仲間の未来派の画家たちよりも早くキュビスムとの接触をもった。イタリア未来派の画家たち1911年パリ訪問後、キュビスムの手法を取り入れ、それを絵画におけるエネルギーやダイナミスムの表現応用した。セヴェリーニは1912年パリのベルネーム・ジュヌ画廊開催された、イタリア国外で初の未来派の展覧会参加しヨーロッパ各地アメリカにおける未来派展の開催にも協力した1913年にはロンドンマールバラ画廊ベルリンのデア・シュトルム画廊で初の個展開いた。セヴェリーニが後年書いた自伝述べているところによれば、未来派の画家たちはベルネーム・ジュヌ画廊での展覧会反響満足していたが、当時影響力のあった批評家たち、なかんずくアポリネールは、未来派絵画気取り強さ現代美術潮流からずれていること、その地域主義などを揶揄していたという。後年のセヴェリーニも、アポリネール意見賛同するいたっている。 セヴェリーニは他の未来派の画家たちほど機械テーマには関心示さず、「美術におけるダイナミスムの表現」という未来派の理論表現するためにしばしば取り上げたテーマは、踊り子の姿であった。セヴェリーニはキャバレーなどの華やかな都会風景描き出すことを得意とし、『バル・タバランのダイナミックな象形文字』(1912年ニューヨーク近代美術館)、『大通り』(1910 - 11年ロンドン、エストリック・コレクション)などがその例である。第一次大戦中には、未来派の戦争画代表する作品群残した。『ギャロップ駆けイタリア槍騎兵』(1915年)、『装甲列車』(1915年ニューヨーク近代美術館)などがそれである。

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未来派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:55 UTC 版)

ノイズミュージック」の記事における「未来派」の解説

イタリアの未来派芸術家ルイージ・ルッソロ1913年3月11日論文騒音芸術(L'arte dei rumori)』を発表し世に問うた。 "工場,駅,大船,飛行機といったさまざまな機械装置から生み出される音から出発してルッソロ騒音芸術という思想提示することになる。1913年3月ルッソロは『騒音芸術」という宣言発表し新たな音楽あり方基礎づけようとするルッソロ主張するのは「音楽否定」であると同時に、未来派にふさわしい仕方による音楽創造である。彼はまず、同時代の生活においてあらわれてきた機の騒音について取り上げる。「古代の生活はすべて沈黙であった19世紀に、機械発明ともなって騒音生まれた今日では騒音勝利をおさめ、人類感性支配統治している」。これまでの人類の生活では、大雨などの天変地異のほかには大きな騒音がなかったけれども、機械化工業化が進むにつれて人類はいつでも騒音取り囲まれるようになった他方ルッソロ音楽の歴史について、音楽がより複雑なポリフォニーとより多様な音色へと向かってきていることを論じる。ハーモニーのない和音激しさには耐えられなかっただろう(中略)。しかし私たちの耳はそうした和音楽しんでいる。というのも私たちの耳はすでに、変化富んで騒音満ちあふれた現代生活へとしつけられているからである」(AN,24)。現代私たちは、工業機械騒音にすっかり包囲されしまっているので、ベートーヴェンの《英雄》や《田園》の音を聞き直すよりも,路面電車,自動車エンジン,騒々しい群衆出しているような新たなタイプの音に向かうべきだというわけである。「私たち楽音(sound)というかぎられた範囲打ち破られならない。そして、無限の多様性有するような楽音としての騒音(noise-sound)を獲得せねばならないのだ」(AN,25)。こうしてルッソロは、騒音がもつ固有の美を掲り出していく。 ルッソロ実演用に「騒音」を出せ特製楽器イントナルモーリを発明し実作した。実物第二次世界大戦焼失したが、音色記録残っており今でも聴くことができる。

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