C-41現像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/14 17:22 UTC 版)
クロス現像
E-6現像用のリバーサルフィルムに対して、ネガフィルムに色彩のシフトとより強度な彩度をもたらすC-41現像を行なうクロス現像も原理的には可能である。その反対に、C-41フィルムも、ポジ画像に対して、オレンジマスクによって強い緑色の色調を生み出すE-6現像を行なうことが出来る。ブランドとフィルム感度に変化をつけることは、明るさ、飽和した色彩、ハイコントラストを生み出す違った独特の色彩のシフトを生み出す。
C-41用のフィルムは、標準的な黒白現像用の薬品で現像することができ、黒白のネガ画像を得られる。ネガフィルムはオレンジマスクの一部により、コントラストが低くなったり、曇りを生じる。
基本工程
4浴式現像
C-41現像における4浴処理は下記の工程をもつ。以下はシンクライン現像機、あるいは現像タンクによる手現像におけるコダックが指定する処方である[2]。それぞれの所要時間は液体排出の10秒を含む[2]。現像は全暗室で、漂白以降は灯下で作業可能である[2]。
- 現像 - 現像液、3分15秒、38°C前後、攪拌する
- 漂白 - 漂白液、6分30秒、24-41°C、攪拌・通気する
- 水洗 - 水、3分15秒、24-41°C、攪拌し水で洗い流す
- 定着 - 定着液・補充液、6分30秒、24-41°C、攪拌する
- 水洗 - 水、3分15秒、24-41°C、攪拌し水で洗い流す
- 安定 - 安定液、1分30秒、24-41°C、攪拌する
- 乾燥 - 時間は必要なだけ、24-43°C
2浴式現像
C-41現像における2浴処理は下記の工程をもつ。ナニワカラーキット1リットルを使用した手現像の場合[3]。それぞれの所要時間は液体排出の15秒を含む[3]。発色現像・漂白定着は全暗室で、水洗・乾燥は灯下で作業可能である[3]。
- 発色現像 - 発色現像液、5分30秒、30°C前後、攪拌する
- 漂白定着 - 漂白定着液、6分45秒、30°C前後、攪拌する
- 水洗 - 流水、3分15秒、25-40°C
- 乾燥 - 時間は必要なだけ、40°C以下
- 攪拌は当初30秒攪拌、次に25秒恒温水中にタンクを沈める。その後は5秒攪拌、恒温水に沈めるを所定時間内繰り返す[3]。
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