宇宙戦艦ヤマト 完結編
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主題歌・挿入歌・イメージソング
- 主題歌
-
- 「
古代 とヤマト」 - 作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 宮川泰 / 歌 - ささきいさお
- 「ラブ・シュープリーム 〜至上の愛〜」
- 作詞・作曲・歌 - 八神純子 / 編曲 - 宮川泰
- 八神のアルバム『LONELY GIRL』にも収録されているが(編曲 - 瀬尾一三)、一部歌詞とアレンジが相互に異なるバージョンとなっている。
- 「
- 挿入歌
-
- 「ヤマトの賦 - 海神 -」
- 作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 宮川泰 / 歌 - ささきいさお ※劇中未使用。
- イメージソング
- 「ヤマト10年の賦」
- 作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 宮川泰 / 歌 - ささきいさお ※宇宙戦艦ヤマト10周年記念曲。
カットされたシーン
本作には脚本の段階や、製作中、試写後にカットされたシーンが幾つかある。主なものを挙げる。
- ガルマン・ガミラス星において、古代が花束を投げた直後に恒星の衝突が起きているシーン。これがカットされ、急に避難・発進したように見える。
- 地球防衛軍にてアクエリアスが24時間ごとにワープしていることに動揺するシーン。これがカットされ、いきなり周知の会議をしているようになっている。
- アクエリアス付近でルガール・ド・ザール艦隊との戦闘時、ヤマトが敵の猛攻から小惑星帯へ回避するシーン。これがカットされ、波動砲発射の際、いきなり小惑星の陰に入っているように見える。セリフでの「前方に小惑星が」「小惑星ごと粉砕せよ」はこの名残り。
- ウルクに着陸したヤマトが、コスモタイガー発進口が使用出来ないことで白兵戦を強いられる説明のシーン。第一艦橋から古代と島も銃を手に、加勢しに向かう箇所がカットされており、説明不足でなぜ最初にコスモタイガー隊を発進させないのかと思われてしまう感じになっている。
- デスラー艦とルガール総統の宇宙艦の戦いのシーン。本来は激戦でルガール総統の艦だけが撤退し、その後アクエリアスの水柱を断とうとするヤマトを狙って現れ、そこへデスラー艦が駆けつけてデスラー砲で粉砕する内容だった。このシーンがカットされたため、デスラー砲を撃つデスラーの服がいつの間にか汚れているように見える。
- ヤマトから総員撤退後、古代と雪が波動砲の回路を切り替えに行く時に佐渡も残っており、艦長室に訪れ、沖田と別れの杯を交わすシーン。これがカットされたため、冬月の展望室で佐渡も冷静に敬礼をしているのがいささか唐突になってしまっている。
また、カットされたシーンとは違うが、1985年にタイトーが製作したレーザーディスクゲーム内にて、ゲーム用の新規映像が一部シーンで作られている(ウルク内侵入シーンなど)。これらの映像も現時点では映像ソフト化はされていない。
ビデオソフト
本作は異版が幾つも存在する。市販ソフトが今日観られる構成に固まったのは日本コロムビアによる“70mm”版リリースと日本テレビの放送以降で、最初期にバップが発売したビデオカセット版は異版の中では最も短く、ディンギル付近に現れるアクエリアスのアップと水没から離脱するウルク、島兄弟のサッカーなどの場面が存在せず別構図のカット、特殊効果適用前のカットが含まれ、パッケージに「オリジナルサウンド」と明記された音声は1chモノーラルで効果音と劇伴の編集も異なる。DVD普及以降公式ルートのソフト化は無いが、ファンの不評をうけ公開期間中に除去された古代と雪のラブシーンが収録されているのはこのヴァージョンだけである。
- 宇宙戦艦ヤマト 劇場版パーフェクトコレクション
- 品番:BELL-315
- 劇場版・テレビスペシャル計5作品をまとめた全8枚組のLDボックス。本編は映像上下が切れていないスタンダードサイズでの収録。
- 宇宙戦艦ヤマト 完結編
- 品番:BCBA-0254、BCBA-3081(メモリアルBOX)、BCBA-3711(廉価版) / 販売元:バンダイビジュアル / 発売日:1999年8月25日、2007年08月24日(メモリアルBOX)、2009年11月25日(廉価版)
- DVD。完全版のスコープサイズで収録されており、映像の上下が切れてたものとなっている。2007年には宇宙戦艦ヤマトシリーズ30周年記念として他の劇場版作品DVDと合わせてBOX化されており、DVDラベルがそれに準じた仕様になっている。また、2009年には廉価版である「EMOTION the Best」が発売された[16]。
- 宇宙戦艦ヤマト 完結編[17][18][19]
- 品番:BCXA-0717 / 販売元:バンダイビジュアル / 発売日:2013年12月25日
- 映像をHDリマスターしたBD。本編内容自体はDVDと同じで、画面比もDVDと同様のスコープサイズである。
注釈
- ^ 配給元である東映洋画が公開からおよそ12年後の1995年に映画営業部に吸収・廃止されたため[2]、事実上東映洋画が配給を行った最後の宇宙戦艦ヤマトシリーズとなった。
- ^ 本作との間にテレビシリーズ『宇宙戦艦ヤマトIII』を挟む。
- ^ 1990年代に本作の続編とされる作品として、OVA『YAMATO2520』および映画『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』が企画された。前者は未完となり、後者の製作も一度は中止されたがのちに再開を経て、2009年に公開された。
- ^ 本編公開に先行してイメージアルバム的なものとして発売された音楽集『宇宙戦艦ヤマト ファイナルへ向けての序曲』の収録曲として作曲された曲。本編においても、ディンギル艦隊が地球の避難船団を攻撃するシーンで使用された。
- ^ 1983年1月15日にニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』で放送された、本作のラジオドラマでのみ使用された曲もある。
- ^ 『1982-I ファイナルへ向けての序曲』(2013年9月、COCX-3740)、『1983-I 宇宙戦艦ヤマト 完結編 音楽集 PART 1』(2013年11月、COCX-37404)、『1983-II 宇宙戦艦ヤマト 完結編 音楽集 PART 2』(2013年11月、COCX-37405)、『1983-III 宇宙戦艦ヤマト 完結編 音楽集 PART 3』(2013年11月、COCX-37406)、『1983-IV 宇宙戦艦ヤマト 完結編 BGM集』(2014年1月、COCX-37407)、『1974-1983 YAMATO MUSIC ADDENDUM』(2015年10月、3枚組、COCX-39257-9)の計8枚。
- ^ ただし、音楽集収録曲など一部は劇伴としてというよりもイメージパイロットアルバム的なものとして作曲されたものである[9]。
- ^ 少なくとも1982年2月アップのシナリオ案の段階では2205年表記である[14]。この時点では、ディンギルの名が「バルカン」であるなど実際の作品とは異なる部分もあるものの、銀河の大異変が発生してガルマン・ガミラス、ボラー両国が壊滅、アクエリアスが接近するなどの基本部分はすでに出来上がっている。
- ^ このことに関し、本作のスタッフで後年に『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を務めた出渕裕が、「冒頭に衝突する二つの銀河とあるが、銀河の直径は約10万光年あり、衝突には10万光年かかる。あれは衝突ではなく、他世界解釈で『もう一つの銀河』が重なりあったとし、もう一つの銀河にはヤマトが旅立てなかった赤い地球がある。そしてそこには発進できなかったヤマトが眠っていて、艦長室に沖田艦長がいる。それだったら登場しても可笑しくない」というアイデアを出したが採用されなかったと『月刊モデルグラフィックス』2014年3月号のp. 31で語っている。
- ^ 松本零士原作の小説『銀河鉄道999 ULTIMATE JOURNEY』には「爆雷波動砲」装備の戦艦が登場している。
- ^ ディンギル軍の地球本土空襲シーンの終了間際、ナレーションでは「地球にはもはや、満足に戦える戦艦も宇宙船も、1隻も残っていなかった…」と語られているが、この「地球」が地球防衛軍を指しているのであれば矛盾が生じる。
- ^ 正しくは「宇宙水雷艇」であり、略称であれば『宙雷艇』という呼び方が適切である。
出典
- ^ 岡田茂『悔いなきわが映画人生 東映と、共に歩んだ50年』財界研究所、2001年、461頁。ISBN 4-87932-016-1。
- ^ 「映画界重要日誌」『映画年鑑 1996年版(映画産業団体連合会協賛)』1995年12月1日発行、時事映画通信社、 16頁。
- ^ 1983年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ 本作のチラシにて
- ^ 本作のチラシより
- ^ 「『ヤマト完結編』ギリギリ3月18日の完成で、19日の全国同時公開に異変!?北海道・九州など約30館が遅れて上映。」『アニメージュ』1983年5月号、p.169
- ^ 「YAMATO SOUND ALMANAC 1983-II 宇宙戦艦ヤマト完結編 音楽集 Part2」(日本コロムビア、2013年11月、COCX-37405)ライナーノーツ「ファイナルメッセージ 西崎義展」より。
- ^ 「YAMATO SOUND ALMANAC 1983-I 宇宙戦艦ヤマト完結編 音楽集 Part1」(日本コロムビア、2013年11月、COCX-37404)ライナーノーツ「『ヤマト10周年を記念し、新たな気持ちで…』西崎義展」および「『ヤマトとつきあって10年』宮川泰」より。
- ^ a b 「YAMATO SOUND ALMANAC 1983-I 宇宙戦艦ヤマト完結編 音楽集 Part1」(日本コロムビア、2013年11月、COCX-37404)ライナーノーツ「PREFACE 早川 優」より。
- ^ 「YAMATO SOUND ALMANAC 1983-II 宇宙戦艦ヤマト完結編 音楽集 Part2」(日本コロムビア、2013年11月、COCX-37405)ライナーノーツ「PREFACE 早川 優」より。
- ^ 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防」劇場パンフレット』松竹、2013年1月12日、p. 26。
- ^ 「ヤマナビ 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 音響監督:吉田知弘」『ハイパーホビー VOL.6』徳間書店、2017年12月6日、p. 67。
- ^ “声優名鑑 -納谷悟朗”. 2020年1月23日閲覧。
- ^ 『スーパーデラックス版 宇宙戦艦ヤマト 完結編』p. 76。
- ^ 『スーパーデラックス版 宇宙戦艦ヤマト 完結編』p. 26。銀河系内に2大国家が健在なままではやりづらいと述べている。
- ^ EMOTION the Best 宇宙戦艦ヤマト 完結編 | 商品詳細、バンダイビジュアル、2015年1月29日閲覧
- ^ 劇場版「宇宙戦艦ヤマト」 昭和の5作品がBD化決定 2013年4月より順次発売、アニメ!アニメ!、2012年12月25日
- ^ 劇場版「宇宙戦艦ヤマト」5作品がHDリマスターでBD化、AV Watch、2012年12月25日
- ^ 宇宙戦艦ヤマト 完結編 | 商品詳細、バンダイビジュアル、2015年1月29日閲覧
- ^ ウェストケープ・コーポレーション「宇宙戦艦ヤマト完結編スーパーデラックス版」(1983)P29,P30
- ^ ウェストケープ・コーポレーション「宇宙戦艦ヤマト完結編スーパーデラックス版」(1983)P27
固有名詞の分類
映画作品 |
東京ふんどし芸者 ラスムスくんの幸せをさがして 宇宙戦艦ヤマト 完結編 スキャナーズ2 僕の脱走記 |
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