名古屋市営地下鉄桜通線 概要

名古屋市営地下鉄桜通線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/21 07:34 UTC 版)

概要

現在の始発駅である中村区役所駅太閤通愛知県道68号名古屋津島線)の地下にあり、環状線(名古屋市道名古屋環状線)が交差している。次駅の名古屋駅名駅)から久屋大通公園久屋大通)北側に位置する久屋大通駅を経由して今池駅に至る区間は、東西に延びる桜通の地下を通っており、路線名の由来となった区間である。同区間は錦通地下にある東山線と並行しており、市内交通最大の大動脈である同線のバイパス路線としての役割を担っている。

今池駅北側で南に進路を変え、桜本町駅までの間は南北方向に延びる環状線(名古屋市道名古屋環状線)の地下を通る。桜本町駅の南で再び進路を東に変え、あとは終点の徳重駅まで東海通(名古屋市道東海橋線)の地下を通る。このうち鶴里駅 - 野並駅間では天白川の下を通るため、名古屋市営地下鉄で唯一の複線シールド構造になっており、両方向の電車が至近ですれ違う様子を見ることができる。桜本町以東の区間では区画整理が進み、それに伴い住宅開発とともに人口の増加が著しい名古屋市南東部郊外の鉄道空白地域を解消する路線としての役割を担っている。

以上に述べた路線構造から、桜通線は東山線・名城線鶴舞線との乗換駅がそれぞれ2駅ずつ設置されている。また、名古屋駅 - 御器所駅間は既存路線との交差駅では全て桜通線が他線(改札内で直接乗り換え可能な地下鉄各線のほか、地下で交差する名鉄名古屋本線、名鉄瀬戸線を含む)の下を通っており、名駅や栄の大規模な地下街を潜るためほとんどの駅が20m近い深度にあることから、名古屋市営地下鉄では最も深い位置を走っている路線でもある(最深は丸の内駅で深度24m)。一方で、桜山駅以南では既存路線と交差するのは名城線と交差する新瑞橋駅のみであるため、同駅や相生山駅神沢駅以外は深度20m未満の浅い駅が多い[3]。また、名古屋市営地下鉄で唯一、南区緑区を通る路線でもある。桜通線と他社線との乗換駅は名古屋駅のみであるが、一部の駅(桜本町駅と名鉄名古屋本線桜駅、車道駅とJR中央本線千種駅、久屋大通駅と名鉄瀬戸線栄町駅)は、連絡運輸はないものの近接している。

後発の路線のため、名古屋市営地下鉄では最初にATO(自動列車運転装置)を採用した路線であり、すべての列車で運転士のみが乗務するワンマン運転が実施されている。また、いち早くから可動式ホーム柵(ホームドア)が各駅に導入された路線でもある。

名古屋市営地下鉄の中では名城線・名港線・東山線とともに、路線が名古屋市内に収まっており、営業運転で車両が名古屋市外に出ない路線である。桜通線の車両整備等は徳重駅に併設された徳重車庫で行われている。ただし徳重車庫は小規模であるため、大きな検査が行われる際や廃車となる際は丸の内駅に設けられた鶴舞線とを結ぶ連絡線を介して日進市にある日進工場まで自力回送している。徳重開業前は桜通線単独の車庫が存在しなかったため、中村区役所駅の引き上げ線を検車区として、簡単な清掃や車両点検を行っていた。また、現在本線となっている野並駅以東の線路も徳重延伸に備えて野並開業時より長めに造られて留置線として使われていた。

接近メロディの曲名は中村区役所駅方面が「チェリー」、徳重駅方面が「オーバル」である[4]

2023年1月4日に、中村区役所が東山線本陣駅付近に移転するため、中村区役所駅から「太閤通駅」に改名が予定されている[5][6][7]

太閤通駅への駅名変更が予定されている中村区役所駅

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):19.1 km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:21駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(直流1500V・架空電車線方式
  • 閉塞方式:車内信号式ATC、ATO
  • 最高速度:75 km/h[2]
  • 1編成の両数:5両
  • ホーム最大対応両数:8両(中村区役所 - 野並間)、6両(鳴子北 - 徳重間)

  1. ^ 「名古屋市交通局 旅客サインマニュアル」による
  2. ^ a b 『日本縦断! 地下鉄の謎』 - 小佐野カゲトシ
  3. ^ 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳』7号 東海、新潮社、2008年、p.10
  4. ^ 列車接近メロディ - 名古屋市交通局
  5. ^ 駅名変更候補は名所の最寄り 名古屋市懇談会、城や神宮 - 日本経済新聞、2019年12月26日
  6. ^ a b 地下鉄駅名称の変更について” (日本語). 名古屋市交通局. 2022年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月23日閲覧。
  7. ^ 地下鉄駅名称変更の実施日について”. 名古屋市交通局. 2022年7月8日閲覧。
  8. ^ 地下鉄:駅施設のあらまし (PDF)”. 交通局事業概要(平成26年度). 名古屋市交通局. 2015年6月29日閲覧。
  9. ^ 桜通線 地下鉄始発・終発時刻”. 名古屋市交通局. 2015年6月29日閲覧。
  10. ^ 2003年大晦日までは20分間隔、2008年大晦日までは25分間隔だった。
  11. ^ a b 地下鉄桜通線全駅に可動式ホーム柵を設置しました!”. 名古屋市交通局. 2011年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  12. ^ 混雑率データ (PDF) - 国土交通省
  13. ^ 鉄道輸送状況 (Microsoft Excelの.xls) 平成29年度刊愛知県統計年鑑
  14. ^ a b “地下鉄桜通線きょう20周年 記念グッズも販売”. 中日新聞 (中日新聞社). (2009年9月10日)
  15. ^ a b 市営交通100年祭(名古屋市)のツイート(2022年2月16日)”. 名古屋市交通局. 名古屋市 (2022年2月16日). 2022年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  16. ^ a b c “名古屋市営地下鉄桜通線が延長開業”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1994年3月31日) 
  17. ^ a b “地下鉄桜通線が延伸 野並-徳重間、記念グッズに行列”. 中日新聞 (中日新聞社). (2011年3月28日)
  18. ^ 名古屋市高速度鉄道第6号線延伸の許可申請について」国土交通省鉄道局、2003年9月5日
  19. ^ 名古屋市議会土木交通委員会平成21年9月28日報告。鉄道事業法に基づく許可申請時は2014年度開業予定として許可されたが、名古屋市が2006年(平成18年)に策定した 市営交通事業経営改革計画 (PDF (PDF) ) では開業目標を2010年度に前倒しした。桜通線 野並・徳重間の開業日が決まりました - 名古屋市交通局、2010年10月25日。
  20. ^ 市営交通100年祭(名古屋市)のツイート(2021年9月10日)”. 名古屋市交通局. 名古屋市 (2021年9月10日). 2022年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  21. ^ 名古屋市交通局桜通線開業20周年記念イベント”. 鉄道ホビダス (hobidas.com) (2009年8月11日). 2021年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  22. ^ 桜通線の新型車両6050形の営業運行開始”. 名古屋市交通局. 2010年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
  23. ^ “地下鉄駅構内に煙充満、名古屋 利用客避難”. 産経新聞. (2021年3月16日). https://www.sankei.com/affairs/news/210316/afr2103160015-n1.html 2021年5月17日閲覧。 
  24. ^ 地下鉄今池駅における火災について”. 名古屋市交通局 (2021年3月16日). 2021年5月17日閲覧。
  25. ^ 地下鉄駅名称変更の実施日について|名古屋市交通局”. www.kotsu.city.nagoya.jp. 2022年7月10日閲覧。
  26. ^ 名古屋市営交通事業経営計画2023(案)に対する市民意見の内容及び交通局の考え方 (PDF) - 名古屋市交通局






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