だるまさんがころんだ だるまさんがころんだの概要

だるまさんがころんだ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 17:05 UTC 版)

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概説

鬼ごっこの変種のひとつである。鬼が「だるまさんがころんだ」という掛け声を唱えることから、この名前がついた。を一人立て、その鬼が他の参加者をすべて捕虜にすることを目的とする。また、鬼以外の参加者は、次の鬼になることを回避しようと、鬼に触れた後により遠くへ逃げることを目的とする。他の鬼ごっこに似た遊びとは違い、基本的に鬼は自陣から動かない。唱える言葉は「だるまさんが転んだ」の他にも、地域によりさまざまなバリエーションがある(「10を数える方法」参照)。近頃はこれより派生した「だるまさんの一日」という少し違う遊びがある。

進め方

  1. 遊びを始める前に鬼の自陣を決める。普通、電柱ブロック塀など、地面に建つのようなものを使う。鬼以外の参加者は、この自陣からある程度以上離れた場所で遊びを始める(ルールにもよるが、ゲーム開始時に鬼以外の参加者が「はじめの一歩」または「はじめの第一歩」と叫び、スタートラインから一歩だけ前に出てよい場合もある)。
  2. 鬼は自陣となる柱や壁のほうに向かい「だるまさんがころんだ」という掛け声を唱える。柱や壁に向かっているため、他の参加者の行動は見ることができない。唱え終わるまで、振り返って周囲を見渡してはならない(唱える速度やタイミングをずらすことはローカルルールとして許容される)。
  3. 鬼以外の参加者は鬼が掛け声を唱えている間だけ行動できる。触れようとして鬼に向かって近づく。
  4. 掛け声を言い終わった鬼は、周囲を見渡すことができる。この間、他の参加者は、歩くことはもちろん、少し動いてもいけない。
  5. 鬼が動いている者(厳格な基準はなく、グループ内でのコンセンサスによるところが大きい)を見つけると、その者にそれを指摘して、捕虜として自陣に呼び寄せる。捕虜となった段階で、前項の行動禁止の対象から除外される。
    捕虜は、他の者が鬼に捕まらずに鬼にタッチする(触れる)まで、逃げることはできない。捕虜は、捕まった順に鬼を先頭として鎖状につながっていく。
  6. 鬼が掛け声を言うことと指摘を繰り返し、他の参加者すべてが捕虜となった段階で鬼の交代となる。その場合、最初に捕虜となったものが次の鬼となり、最初の状態から遊びを再開する。
  7. 参加者のうちの誰かが鬼にタッチするのと同時に、捕虜を含めた鬼以外の参加者は鬼の自陣から逃げる行動をとる[1]。ただし、捕虜がいない状態で鬼がタッチされた場合は即座に鬼の負けとなる。
  8. 鬼は「ストップ」「止まれ」など叫ぶことによって、逃げる者の行動を止められる。
  9. 捕虜などの行動を止めた後、鬼は限られた歩数(「大股5歩」など)や秒数(かくれんぼとは逆に行動時に数え上げる数)、または自分のはいている靴を蹴り飛ばし、その距離を歩くことができる。この鬼の行動の際に触れられた逃亡者は、鬼の捕虜となる[2]
  10. 前項の行動によって、鬼が全ての参加者に触れることができると、鬼の勝ちとなり鬼役が交代する。この場合、次の鬼は最初に触れられた者となる場合が多い。全ての参加者にタッチすることができなかった場合はすべての参加者が解放され、また初期状態から再開される。鬼が交代できなかった場合、通常は鬼を継続させることとなる[3][4]

禁則

遊びを円滑に進めるため、いくつかの禁則を設ける場合がある。これらの禁則はそのコミュニティの性質などによってローカルルールとして設けられるものがほとんどである。これらの禁則を破ったものは通常、鬼と交代させられたり(鬼以外)、最初からやり直し(鬼)となるが、場合によっては口論の原因となることがある。

  • 禁則の例
    • 鬼以外の参加者は、鬼の自陣から見えない障害物に隠れてはならない。
    • 鬼は、掛け声を唱えるときに、周辺のやガラス窓の反射を利用して様子をうかがってはならない。
    • 鬼以外の参加者は、鬼が掛け声を唱えるときに鬼から離れる方向へ移動してはならない。
    • 鬼は、まばたき・呼吸などの不随意な動作をもって「動いている者」と認定してはならない。
    • 鬼以外の参加者は、事前に決めた範囲外へ逃げてはならない。
    • 鬼に触れるものが鬼の進む歩数を決められるルールでは、小股一歩や、離れているのに中股五歩など、確実に逃亡者に離れる歩数を言った場合は、即ゲームから除外しなければならない。
    • 鬼が「ストップ」「止まれ」と言った位置から動いてはいけない。
    • だるまさんの一日に限るが、例えば「だるまさんがティッシュを配布した」などといわれ、行動をとりながら鬼の方向へ進んではいけない。



  1. ^ ローカルルールとして、鬼に触れるのではなく、鬼と捕虜をつないでいる手を「切る」という動作とする場合がある。切る動作を行ったものは行動と同時に「切った」と宣言する。鬼と捕虜との間だけではなく、捕虜同士の部分でも「切る」ことは可能の場合があり、その際、鬼より遠いほうの捕虜グループだけが逃げることができる。
  2. ^ 歩数・秒数については、「事前に決めておく」「鬼以外の参加者によって多数決」などで決められる。また、前回の鬼、もしくは最初に相談して決められたリーダーがその場で歩数などを指摘するルールもある。また、歩数についても、「大股○歩」「中股○歩」「小股○歩」など詳細に決められる地域もある。大股小股の判断は鬼にゆだねられるが、満場一致で批判を浴びた場合、やりなおしとなる。
  3. ^ 鬼の行動によって最初に誰かが触れられた時点で鬼を交代するルールも存在する。
  4. ^ 「鬼になった回数をマイナスポイントとして累計し、最終的な戦績を比較する」などのローカルルールもある。
  5. ^ 2007年のスペイン・メキシコ映画『永遠のこどもたち』には冒頭でこの遊びが出てくる。


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