哲学史
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哲学史(てつがくし、英: history of philosophy; theory of knowledge)は、哲学の歴史、およびその研究のこと。
哲学史としてのヨーロッパ哲学史
哲学は、古代ギリシア以来、人が自然の驚異や人の生病老死や喜怒哀楽に出会い、生の不条理に疑問を感じるところ、至る所にあるとされて、歴史を重ねてきた。とはいうものの、この「古代ギリシア以来」という言い方も実は西洋的、もっと細かく言えばヨーロッパ的なものであり、哲学史と呼ばれているものの、実質は西洋哲学、ヨーロッパ哲学の歴史に他ならない。
しかし同時に、「西洋にあっては知による知の根拠づけとも言うべき哲学の長い伝統があり」[1]、「文明史的観点から西洋哲学を相対化することは可能であるし、場合によって必要であるものの、ロゴス(言葉、理性)の運動を極限まで押し進めるという徹底性は他の思想伝統には見られない特質であって、安易な批判や超克こそむしろ警戒されるべきである」[1]。
哲学としての世界の哲学と思想
これに対して、中国の哲学あるいは思想の歴史は普通は中国思想史と言い、またインドのものも別にインド思想あるいはインド哲学などと呼んで区別するのが普通である。アラブ・イスラム世界のイスラム思想あるいはイスラム哲学は、西欧哲学と同じようにギリシア哲学を基礎に置く哲学の体系だが、これとても哲学史の中では西欧に影響を及ぼした以上の見方がされることはおそらく少ない。こうしたものもすべて含めて、世界全域で営まれてきた哲学と思想の歴史を文化の壁を越えて語りたい時には、敢えて「世界思想史」といった表現を選ぶことがある。しかしその際には、哲学研究というよりも、比較思想研究といった色彩が強くなり、全体の歴史を捉えようとする動きが希薄ではある。
哲学史家
脚注
関連項目
外部リンク
哲学史
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オリヴァー・リーマン『イスラム哲学への扉 理性と啓示をめぐって』 中村廣治郎訳、筑摩書房 1988年/ちくま学芸文庫 2002年 オリヴァー・リーマン『イスラム哲学とは何か 宗教と哲学の攻防』 佐藤陸雄訳、草思社 2012年 アンリ・コルバン『イスラーム哲学史』 黒田壽郎・柏木英彦訳、岩波書店 1974年、新版1996年・2006年ほか S・H・ナスル『イスラームの哲学者たち』 黒田壽郎・柏木英彦訳、岩波書店 1975年 井筒俊彦『イスラーム思想史 神学・神秘主義・哲学』 岩波書店 1982年/中公文庫 1991年、新版2005年『イスラーム哲学 井筒俊彦著作集 5』 中央公論社(全12巻)、1992年 『イスラーム思想史 井筒俊彦全集 第4巻』 慶應義塾大学出版会(全12巻別巻1)、2014年 井筒俊彦『超越のことば イスラーム・ユダヤ哲学における神と人』 岩波書店 1991年 井筒俊彦ほか編 『イスラーム思想 Ⅰ・Ⅱ』〔岩波講座 東洋思想 第3・4巻〕岩波書店、1988年 『イスラーム哲学の原像』 岩波新書黄版 1980年、復刊1998年・2013年ほか。各・元版 井筒俊彦『イスラーム神学における信の構造 イーマーンとイスラームの意味論的分析』鎌田繁監訳/仁子寿晴・橋爪烈訳、「井筒俊彦英文著作翻訳コレクション」慶應義塾大学出版会 2018年 ムハンマド・バーキルッ=サドル『イスラーム哲学』 黒田壽郎訳、未知谷 1994年 ムハンマド・ハミードッ=ラー 『イスラーム概説』 黒田美代子訳、書肆心水 2005年 黒田壽郎 『イスラームの構造 タウヒード・シャリーア・ウンマ』 書肆心水 2004年 W・モンゴメリ・ワット『イスラムの神学と哲学』 福島保夫訳、紀伊国屋書店 1976年ワット『イスラーム・スペイン史』 黒田壽郎・柏木英彦訳、岩波書店 1976年 ワット『ムハンマド 預言者と政治家』 牧野信也・久保儀明訳、みすず書房 1970年、新版2002年ほか ワット『地中海世界のイスラム ヨーロッパとの出会い』 三木亘訳、筑摩書房〈筑摩叢書〉 1984年/ちくま学芸文庫 2008年 リチャード・ベル『イスラムの起源』 熊田享訳、筑摩書房〈筑摩叢書〉、1983年ベル 『コーラン入門』 医王秀行訳、ちくま学芸文庫、2003年 『シャトレ哲学史2 中世の哲学』 山田晶監訳、白水社、1976年、新装版1998年 ※『古典期のイスラム哲学と神学』A.バダウィー、柏木英彦訳 『イブン・ハルドゥーン』A.-A.マレク、柏木英彦訳 を収録 『哲学の歴史3 神との対話 中世 信仰と知の調和』 中川純男責任編集、中央公論新社、2008年 - 「古典イスラームの哲学」ほかを収録 五十嵐一 『イスラーム・ルネサンス』勁草書房、1986年/『知の連鎖』同、1983年 中村廣治郎編 『イスラム-思想の営み 講座イスラム1』 筑摩書房、1985年
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