スクワットは太腿の表、裏、お尻といった下肢全体をまんべんなく鍛えるレジスタンス運動の種目の一つです。しゃがみ込んで立ち上がる動作を繰り返し行う運動です。太腿の裏の筋肉というと膝を曲げる筋肉と思われる人も多いと思いますが、太腿裏のハムストリングスという筋肉は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋で、主な働きは膝屈曲よりも股関節の伸展(腿を後方に振る)になります。また、スクワットでは胸を張った姿勢で上体をきちんと支えながら動作を行うため、腹筋群や背筋群をある程度ですが鍛える効果もあります。
スクワットにはフォームのバリエーションがいろいろあります。例えば、お尻を後ろに突き出して上体を前頃し膝を引いて行うフォームを股関節スクワットと言います。股関節伸展筋であるハムストリングスや大臀筋に強い負荷がかかります。その逆に上体を立てて膝を前に出して行うフォームを膝関節スクワットと言います。膝伸展筋である大腿四頭筋に強い負荷がかかります。通常はこのフォームは膝を痛めやすいという理由からあまり一般には進められません。肩足ずつ前に踏み出して行うランジではお尻にある大臀筋のやや外側に強い負荷がかかります。走ったり歩いたりといった実際の動きは片足ずつ動作しますので、ランジは実動作に近い形でできるトレーニングといえます。
squat
「squat」の概要
「squat」は英語の単語で、日本語に訳すと「しゃがむ」や「低い」、「ずんぐりした」などの意味を持つ。動詞としては「しゃがむ」や「しゃがんで座る」、形容詞としては「低くて広い」や「ずんぐりとした」の意味を表す。また、名詞としては「しゃがんで座ること」や「不法占拠」などの意味もある。「squat」の発音・読み方
「squat」の発音は、IPA表記では/skwɒt/となる。IPAのカタカナ読みでは「スクウォット」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「スクワット」と読む。発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。「squat」の英語による定義
英語の辞書によると、「squat」は動詞としては「to sit on your heels with your knees bent up close to your body」、形容詞としては「short and thick or low and wide」、名詞としては「the act of squatting」や「unlawful occupancy of property」などと定義される。「squat」の類語
「squat」の類語としては、動詞では「crouch」、「hunker down」、形容詞では「stumpy」、「dumpy」、名詞では「crouch」、「hunker」などがある。「squat」に関連する用語・表現
「squat」に関連する用語や表現としては、「squat thrust」(スクワットスラスト、一種の体力トレーニングの動き)、「squat jump」(スクワットジャンプ、しゃがんでから跳ぶ動作)、「squat rack」(スクワットラック、スクワットを安全に行うためのトレーニング機器)などがある。「squat」の例文
1. He squatted down to tie his shoelaces.(彼は靴ひもを結ぶためにしゃがんだ。)2. The building has a squat appearance.(その建物はずんぐりとした外観を持つ。)
3. She did a squat in the gym.(彼女はジムでスクワットをした。)
4. They were squatting in the abandoned house.(彼らは放棄された家を不法占拠していた。)
5. The cat is in a squat position.(猫はしゃがんでいる姿勢だ。)
6. The table is rather squat.(そのテーブルはかなり低く広い。)
7. He did a squat jump.(彼はスクワットジャンプをした。)
8. The squat thrust is a good exercise for the legs.(スクワットスラストは足に良い運動だ。)
9. The squat rack is used for weight training.(スクワットラックは重量トレーニングに使われる。)
10. The police evicted the squatters.(警察は不法占拠者を立ち退かせた。)
スクワット
【英】:squat exercise
スクワット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/16 19:11 UTC 版)

スクワット(squat)は、ウエイトトレーニングの基本的な種目でBIG3の1つ(他は、ベンチプレス、デッドリフト)。直立した状態から膝関節の屈曲・伸展を繰り返す運動で、下半身、特に大腿四頭筋・下腿三頭筋・大臀筋・中臀筋などの筋力アップ、筋肥大に大きな効果を持つ。
スクワットの種類
スクワットには膝関節の曲げ方により以下のバリエーションが存在する。
自身の体重で行なう最もノーマルなスクワット
- フルボトム・スクワット(完全にしゃがみこむスクワット。膝への負担が大きいため上級者向き)
- フル・スクワット(足を平行よりも深く曲げるスクワット。パワーリフティングの大会等では、こちらでないと失格)
- ハーフ・スクワット(膝の角度が90度になったところで止めるスクワット)
- クォーター・スクワット(腿が地面と30〜45度になるところで止めるスクワット)
その他に
- ヒンズー・スクワット(爪先立ちになり、腕を振り上げて反動をつける)
- シングル・レッグ・スクワット(片足だけで行なう)
- ジャンピング・スクワット(膝を伸展するときに飛び上がる)
使用する道具により
- ダンベル・スクワット(ダンベルを持つ)
- ダンベル・スクワット
-
スタート
-
フィニッシュ
これ以外にもさまざまなバリエーションが存在している。
日本では下半身を鍛えるトレーニングとして伝統的にウサギ跳びが行なわれてきたが、その弊害が明らかになり(そもそも足首だけ鍛えても意味がない)、次第にスクワットに取って代わられるようになった。
具体的動作
スクワット
「下半身運動の王様」とも呼ばれる基本中の基本運動であり、そのバリエーションも多彩な運動であるが、ここでは最もノーマルでトレーニング器具も使用しないハーフ・エア・スクワット(パラレル・スクワット)のやり方を述べる。
- リラックスして直立し、肩幅程度に足を開く。両手は体側に軽くつける。
- バランスを保ちつつ、息を吸いながらそのまま膝を曲げて腰を落とす。このとき踵を上げて腰を落とさないように注意する。上体を出来る限りまっすぐに伸ばし、背骨のアーチを意識して保つこと。猫背になると腰などの故障の原因になる。
- 腿と床が平行になるところまで腰を落とし、できればそのまま1秒程度キープしたのち、息を吐きながら膝と背筋を伸ばし、腰を上げる。
- 1〜3を繰り返す。
一回の動作にかける適切な時間は運動目的によりさまざまだが、あまり急激な動作は膝の靭帯などに損傷を与える可能性があり、好ましくない。また、ハーフ以上のスクワットを行なうとき、足首の固い人はどうしても踵が地面から浮き上がってしまい、アキレス腱などに過剰な負荷がかかってしまう。このような時はダンベルプレートなどを敷き、その上に踵を乗せるようにする。
ヒンズー・スクワット
プロレスラーが足腰の訓練法としてやる腕を前後に振りながら下まで降ろす自重スクワット。プロレスラーは1000回、多い時は2時間以上かけて3000回もやるが、力を抜いて降ろし関節がぶつかった反動で立ち上がるという筋反射のない動作の繰り返しになるため、膝関節を傷めやすく、筋力アップには不向きである。有酸素運動と大腿四頭筋のストレッチとしては有効である。また、近年ではスクワットをやる際には膝を前に突き出さないことを強く推奨されているが、ヒンズー・スクワットは膝を大きく前へ突き出すフォームになるため、膝を痛める恐れがあるため注意が必要。
バーベル・スクワット
最もポピュラーなスクワット。フルボトムで行うとハムストリングスと大臀筋への負荷が強くなり、クォーターで行うと大腿四頭筋への負荷が強くなる。ハーフはその中間の効き方をする。
- バーベルにスクワットパッドを取り付け、僧帽筋に当てがう。両手の肘が90度になる手幅でバーを持つ。リラックスして直立し、肩幅程度に足を開く。
- 息を吸いながら膝を曲げて腰を落とす。上体は自然なアーチを保ち、背中を丸めないようにする。
- 息を吐きながら元の姿勢に戻る。
- 2〜3を繰り返す。
- バーベル・ワイドスタンス・スクワット
-
スタート
-
フィニッシュ
- バーベル・フロント・スクワット
-
スタート
-
フィニッシュ
スミスマシン・スクワット
バーベルとほぼ同じ。フルボトムで行うとハムストリングスと大臀筋への負荷が強くなり、クォーターで行うと大腿四頭筋への負荷が強くなる。ハーフはその中間の効き方をする。
- バーにスクワットパッドを取り付け、僧帽筋に当てがう。両手の肘が90度になる手幅でバーを持つ。リラックスして直立し、肩幅程度に足を開く。
- 息を吸いながら膝を曲げて腰を落とす。上体は自然なアーチを保ち、背中を丸めないようにする。
- 息を吐きながら元の姿勢に戻る。
- 2〜3を繰り返す。
マシンの軸よりも前の方に立つとハックスクワットのような効き方をする。足幅を左右のかかとが付くぐらいにしてつま先を少し外に開くと、大腿四頭筋の外側広筋の上から真ん中あたりにヒットする。
ハックスクワット
- バーにスクワットパッドを取り付け、僧帽筋に当てがう。両手の肘を畳んで手を組む。大腿四頭筋を鍛えたいなら両足を閉じ、内側広筋や内転筋に刺激を入れたいなら足幅を広めにする。足幅を調整することで然程考えなくても自在な個所に刺激を加えることができる。
- 息を吸いながら膝を曲げて腰を落とす。上体は自然なアーチを保ち、背中を丸めないようにする。
- 息を吐きながら元の姿勢に戻る。
- 2〜3を繰り返す。
- スミスマシン・スクワット
-
スタート
-
フィニッシュ
チューブ・スクワット
- チューブの両端を持って直立し、肩幅程度に足を開く。
- 息を吸いながら膝を曲げて腰を落とす。上体は自然なアーチを保ち、背中を丸めないようにする。
- 息を吐きながら元の姿勢に戻る。
- 2〜3を繰り返す。
- チューブ・スクワット
-
スタート
-
フィニッシュ
ブルガリアン・スクワット
- ベンチやバランスボールや台から少し離れた位置に立ち、片足の甲をベンチやバランスボールや台に乗せる。
- 息を吸いながら、まっすぐ前方を見て反対側の脚を曲げていく。このとき、爪先の向きと膝の向きは同じ。
- 大腿が水平になるまで脚を曲げたら息を吐きながら元の姿勢に戻る。
- 2〜3を繰り返す。反対側も同様に行う。
やり方を間違えると、ケガのリスクや太ももの前ばかりきつくなってしまう場合があり[1]、バランスが取りづらいが、慣れるにしたがって安定してくる。大腿四頭筋に効かせたい場合はベンチに近い位置に立ち、上体を起こしたまま行う。大臀筋とハムストリングスに効かせたい場合は、ベンチから遠い位置に立ち、上体を前傾させて行う。自重の大半が負荷になるきつい種目だが、負荷が足りなければバーベルやダンベルを加重して行う。
- バーベル・ブルガリアン・スクワット
-
スタート
-
フィニッシュ
シングルレッグ・スクワット
- リラックスして片脚で直立する。片方の足の甲を後方に置いたベンチにかけるやり方もある。
- 息を吸いながら膝を曲げて腰を落とす。
- 息を吐きながら元の姿勢に戻る。
- 2〜3を繰り返す。
バーベルのスクワット同様、膝を曲げる深さによって効果が異なる。慣れないうちは支えになるものに手を添えて体を安定させる。負荷が足りなくなってきたらダンベルを持って行う。
- バーベル・シングルレッグ・スクワット
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スタート
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フィニッシュ
シシー・スクワット
- 柱やラックの支柱の横に立ち、片手で持つ。みぞおち程度の高さが望ましい。
- 爪先を正面に向け、息を吸いながら上体を後ろに倒しつつゆっくり膝を曲げていく。このとき、大腿と上体は常に一直線上にあるようにする。膝を曲げると同時に踵が浮いてくるのが正しいフォームである。
- 上体を45度程度まで倒したら息を吐きながら元の姿勢に戻る。
大腿四頭筋に負荷が集中するストレッチ種目。初心者は自重だけで十分だが、負荷が足りなければ空いている方の手でダンベルやプレートを胸の前に抱えて行う。
- シシー・スクワット
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スタート
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フィニッシュ
バーベル・ハック・スクワット
- しゃがんだ姿勢で大腿の下にバーベルを構え、両手で持つ。
- 息を吐きながら膝を伸ばしていく。
- 息を吸いながら元の姿勢に戻る。
- 2〜3を繰り返す。
- バーベル・ハック・スクワット
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スタート
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フィニッシュ
スミスマシン・ハック・スクワット
- しゃがんだ姿勢で大腿の下にバーを構え、両手で持つ。
- 息を吐きながら膝を伸ばしていく。
- 息を吸いながら元の姿勢に戻る。
- 2〜3を繰り返す。
- スミスマシン・ハック・スクワット
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スタート
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フィニッシュ
ハック・スクワット・マシン
- 傾斜のついたマシンを用いる。マシンのフットプレートに乗り、肩の高さにパッドを合わせる。
- しゃがんだ状態から息を吐きながら膝を伸ばしていく。
- 息を吸いながら元の姿勢に戻る。
- 2〜3を繰り返す。
- ハック・スクワット・マシン
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スタート
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フィニッシュ
事件・事故
バーベルの練習中には、死亡事故も起きている。
- 2023年7月15日、インドネシアのバリ州デンパサールのフィットネスクラブで、ジャスティン・ヴィッキーが、460ポンド(約210kg)の重量でバックスクワットしている最中にバランスを崩し、前のめりに倒れ首を挟まれた。頸椎を骨折したとされる。翌日の16日に手術をし昏睡状態となり、さらに翌日17日に死亡[2]。
参考文献
- 窪田登、『ウイダー・トレーニング・バイブル』、森永製菓株式会社健康事業部。
- 山本義徳、『体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング』、永岡書店。
- 『かっこいいカラダ the best』、ベースボールマガジン社。
- 『鈴木雅PERFECT BOOK』、ベースボールマガジン社。
脚注
関連項目
スクワット(ブックパック)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 23:33 UTC 版)
「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」の記事における「スクワット(ブックパック)」の解説
ゴブリンから生み出されたモンスター。身長4.8フィート。体重206ポンド。バブーと行動を共にすることが多い。食欲が旺盛でパーティー好き。「うっひょー」が口癖(テレビ朝日放送分のみ)。パワーレンジャー・ジオにおいて、マスター・ヴァイルの支配する銀河に逃亡した。
※この「スクワット(ブックパック)」の解説は、「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」の解説の一部です。
「スクワット(ブックパック)」を含む「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」の記事については、「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」の概要を参照ください。
「スクワット」の例文・使い方・用例・文例
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