SAFE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 17:34 UTC 版)
AEO は、WCOが採択した「国際貿易の安全確保及び円滑化のための基準の枠組み (SAFE Framework of Standards、SAFE)」で重きを成す構成要素である。SAFEは安全な国際貿易の実現のために求められる税関の将来モデルを定めたもので、各国税関の協調によるセキュリティリスクの分散・低減や、税関と事業者の協調によるハイリスク貨物の絞り込みを行うなどといった、調和のとれたセキュリティ管理を導入するためのさまざまな基準を定めている。 SAFEは4つのコア要素に基づく。 事前電子貨物情報の調和 整合的なリスク管理アプローチの採用に対するコミット 受入国からの要請に基づく仕出国での非破壊探知機器を用いたハイリスクコンテナや輸出貨物の検査の確約 最低限のサプライチェーンセキュリティ基準と、ベストプラクティスを達成する事業者に対して税関が提供するベネフィットの明確化 AEOのコンセプトの本質は、税関と事業者との協調にある。事業者は、国際貨物の差し替え・抜き取り・虚偽申告などといった不正行為を防止できる効果的な内部プロセスを実施していると証明されると、税関からAEOとして認定を受けることができる。事業者は、具体的には以下のような対策を取らなければならず、それが単に実施されているというだけでなく、業務プロセスとして確立して維持継続することが求められる。 情報と物品の整合性 (情物一致) が担保されていなければならない。出荷品リストなどの帳票に書いてあるとおりの物品だけが実際にコンテナに積み込まれ、たとえ同等品であっても帳票に書いていないものが入っていたり、個数が異なってもいけない。例えば帳票に「白のAAA形扇風機10台」と書いてあれば、機能が同等だからといって赤のものを入れたり、上位品だからといって1台をAAB形扇風機に入れ替えることは許されない。また、帳票が間違っていたとしても、それを修正しないまま読み替えて正しい品物に積み替えることは許されない。理由の如何を問わず、帳票に書かれている情報と、実際に積み込まれる物品は、必ず一致していなければならない。 作業そのものも整合性が確保されていなければならない。手順を定め、その手順通りに作業し、例えばそこにあるべきでない(手順で指示されていない)コンテナに物品を入れるようなことがあってはならない。また、その手順自体も、決まった場所で決まった人物が行わなければならない。例えば製品Aを10箱輸出する際、うち1箱の外装が痛んでいたとする。その製品Aの再梱包は「本来梱包作業を行うべき場所」で「本来梱包作業を行うべき作業者」が行わなければならない。本来と異なる場所・人が作業することは、物品のすり替え (意図したすり替えだけでなく、取り違えなど意図しないものも含む) や異品の差し込みなどのリスクを増やすことに他ならないからである。 許可のない人物がコンテナに物品を入れることを防ぐために、敷地内に適切なアクセス管理を行わなければならない。 税関は、認定事業者が上記の対策を確実に実施し、貨物のセキュリティを確保しているという信頼に基づいて、認定事業者自身の貨物、あるいは認定事業者を経由する貨物のすべて、またはほとんどについて検査を省略する。これにより事業者側は通関検査にかかっていた時間がなくなり、貨物を速やかに輸出・輸入できるため、物流コストを削減することができる。一方、税関は管理が不充分でセキュリティ上のリスクが大きい事業者の貨物の検査に集中することができる。 AEO制度は、事業者が主体的にセキュリティ管理に取り組み、かつ実効性をもって運用していることが前提となる。そのため、事業者が一度認定を受ければそれが永続するようなものではなく、異品混入や誤品出荷、貨物取り違えなどの事故を頻発させるなど取り組みが不充分または実効性がないと考えられる場合には、認定を取り消される場合がある。日本において実際に取り消された事例はないが、2017年3月に郵船ロジスティクスが2年以上に渡って輸入鮮魚の魚種を偽って申告する通関業法違反事案を起こした責任を取り、認定通関業者の認定を自主返納した事例がある。
※この「SAFE」の解説は、「AEO制度」の解説の一部です。
「SAFE」を含む「AEO制度」の記事については、「AEO制度」の概要を参照ください。
Safe(セーフ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:10 UTC 版)
現時点において安全かつ確実に収容できるか、対象を故意に活性化させない限り異常な現象は発生しないというものが、このクラスに分類される。必ずしも異常な現象が発生しても財団職員や全人類に影響はないという意味ではなく、その性質はしばしば核爆弾や「瓶詰めの毒薬」と例えられる(意図しない限り被害はない)。
※この「Safe(セーフ)」の解説は、「SCP財団」の解説の一部です。
「Safe(セーフ)」を含む「SCP財団」の記事については、「SCP財団」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
Weblioに収録されているすべての辞書からSAFEを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からSAFEを検索
「SAFE」に関係したコラム
FXのチャート分析ソフトMT4で10分足や2時間足などを表示するには
FX(外国為替証拠金取引)のチャート分析ソフトMT4(Meta Trader 4)では、次の時間足の表示ができます。ティック1分足5分足15分足30分足1時間足4時間足日足週足MT4では、10分足や1...
-
株価指数は、証券取引所に上場している銘柄を一定の基準で選出し、それらの銘柄の株価を一定の計算方法で算出したものです。例えば、日本の株価指数の日経平均株価(日経平均、日経225)は、東京証券取引所(東証...
- SAFEのページへのリンク